「メイクを覚えた時代の顔や、自分の全盛期のメイクを引きずらないことが大切です」
null毎朝やっている自分のメイクって、いつから替えてないですか。20代の頃に覚えたメイクを、あまり疑問ももたずに毎朝繰り返していたりしませんか。
小田切ヒロさんのメイクは、同じモデルさんでも、メイク次第で女性のイメージをがらっと変えてしまう力があります。そんなテクニックを教えてもらうと毎日ルーティンで同じメイクをしているのは、なんだかもったいないなあという気持ちにもなったり……。
ただ忙しい毎日の中で何本も口紅を揃えたり、季節によって新しい色のアイシャドウを買うような生活は、実際にはなかなかハードルが高いのも事実。
小田切ヒロ流「一点豪華主義メイク」なら、明日から取り入れられそう!
null小田切流メイクの考え方で私たちが取り入れるなら「一点豪華主義」メイク。
「全部のパーツを頑張ってメイクするのではなく、主張するポイントを1箇所に絞った“一点豪華主義”メイク。顔のパーツを一つだけ思い切り引き立てることでイメージをガラっと変えるメイクです」
ベースの部分は普段の自分のメイクだとしても、眉や目、唇、どこかのパーツをひとつだけなら、私たちにもできそうではないですか?
たとえば、リップ「だけ」、いつものメイクと変えてみる
nullいつもはベージュ系やピンク系の優しい色を使っている人でも、唇の色を旬の赤に変えるだけでグっと印象が今っぽく。「そんな派手な色、絶対似合わない」と決めつけてしまわない、一歩の勇気が大切。
小田切さんは、
「メイクのマンネリ期間が長い人ほど、新しいメイクに違和感を抱きがち。その場ですぐ『似合わない』と判断するのは、時期尚早だしもったいない。勇気を出して、その顔で30分すごしてみてください。その間に目が慣れて意外にしっくりきたり、周囲から褒められて気が変わったりするものなのです。それでも気に入らなければ、クレンジングをすればいいだけの話」と。
そう、そうなんです! メイクはクレンジングしちゃえば消えるんです。
だからこそトライする価値があるし、失敗(笑)も怖くない。
赤リップは、いつもより少し手間をかけて仕上げてみる
nullせっかく新鮮なメイクにトライするなら、仕上がりにも気をつかいたいですよね。
濃い色のメイクは粗も目立ちやすいもの。色落ちや輪郭のにじみなど、ちょっとしたことで残念な印象になってしまいます。
そこで、濃い色のリップを上品に仕上げる小田切流のテクニックを少しだけご紹介。
濃い色のリップを塗るときは、いきなり輪郭から塗らず内側から塗り始めて。中央から徐々に塗り広げていくことで、ジュワっと染まったような唇に仕上がります。
そして最後に下唇の口角1㎝にコンシーラーを引いて、くすみや色にじみを補正していきます。その線を優しくなじませるひと手間で、グっと清潔感のある仕上がりになります。
同系色のリップライナーも揃えて、口紅の前に唇の内側を染めておくと、より口紅が落ちにくく。
どうでしたか。
この他にも、眉に力を入れた顔や、眼力にフォーカスした顔など、「一点豪華主義メイク」で仕上がる3つの顔について小田切さんが詳しく解説している本が発売されました。
もっと「小田切流メイクが知りたい!」という方は、ぜひ本を手にとってみてください。
撮影/菊池泰久(vale./モデル分)
小田切ヒロ
LA DONNA 所属。資生堂美容技術専門学校卒業。
ヘアサロン勤務を経て、外資系化粧品会社へ。
日本一の売り場でトップ美容販売員にまでなる。その後LA DONNA に入社。藤原美智子氏に師事。ナチュラルからリアルモード、ハイファッションまで幅広いメイクテクニックと、独自の審美眼で語る美のセオリーと格言は多くの女性から熱い支持をえています。インスタアカウント(@hiro.odagiri)
愛・名声・美貌…女の人生攻略メイク術
『すべてを手に入れた女には3つの顔がある』
小田切ヒロ・著
1,300円(小学館)