家事で乾燥しがちだからこそ、ネイルで強化
ネイルサロンに訪れる若い女性は、おしゃれの1つとしてネイルを楽しんでいる人がほとんどですが、既婚女性になるとその理由が少し変わってくるようです。
主婦の多くは日常的に家事の一環として水仕事が多くなり、爪も乾燥しがちです。乾燥した結果、爪が割れたり二枚爪になったりとトラブルが起こりますが、ジェルネイルはそれを防ぎ保護する役目を担うと言います。
八巻「ジェルにはもともとの爪を強化するという効果はありませんが、ジェルを乗せると爪が割れにくくなり、総合的に強化されます。
また、ネイルをすると爪を傷めてしまいそうなイメージをお持ちの方もいらっしゃるかもしれませんが、爪を傷めてしまう原因はジェルネイルをオフする(取る)ときに誤って自爪を削ってしまうことと、アセトンを使うことにあります」
自爪を削らないようにオフするのは容易なことではありませんので、できればプロの力を借りたいところ。また、リムーバーにはアセトンが入っていないノンアセトンリムーバーもあります。
実は“爪のコンプレックス”がある人にこそオススメ?
また、爪にコンプレックスがある方があえてネイルをしているという事実もあります。
『WooRis』では普段ネイルをしない20~50代の既婚女性316名を対象に、ネイルをしない理由を尋ねたところ、爪が傷むこと以外に
・「爪が小さく映えない」(40代女性)
・「爪の形が悪いから」(30代女性)
・「爪を噛む癖があり、爪の形が悪くて隠したいので」(50代女性)
といった、爪にコンプレックスを持つ方の意見が聞かれました。
こういった方は「自分にはネイルは向いていない」と考えがちですが、実はお客様の中には、こうした悩みを抱える女性も多いようなのです。
八巻「ショートネイルが流行っている現代ですと、短い爪の方も楽しむことができますし、爪表面がぼこぼこしている方に至っては、ジェルを乗せることできれいな形を作ることができます」
また、爪を噛むクセのある娘さんを連れて来店されるお客様もいるのだそう。その理由はというと……。
八巻「ネイルをしてみるとやはり“きれいな状態を保ちたい”と思うので、噛むことをやめるきっかけになることも。普段手や爪のケアをしていない方がネイルをすることで、手元に気遣ってケアするようになるケースも多いですよ」
手元は年齢のでる場所の1つです。普段からケアしている方とそうでない方では、若々しさが変わってくるのかもしれませんね。
いかがでしたか?
ちなみに上述のアンケートで“ネイルをしない理由”として「すぐに剥がれる」という声もあがりましたが、マニキュアのようにすぐに剥がれてしまうことはないよう。筆者もジェルネイルをしていますが家事で剥がれてしまった経験はありません。
爪にお悩みの方は、一度ネイルサロンで相談してみるのもいいかもしれませんよ!
【取材協力】
※ 八巻和泉・・・ネイリスト。東京・表参道のネイルサロンを経て、現在は『Hair&Nail CAMEL』に勤務、お客様に合ったホームケアをオススメしている。デザインやアートなどのネイルを得意とする。
2017/7/23 WooRis掲載