1日中机に向かって仕事をするデスクワークの弊害とは?
null働く女性の悩みといえば、慢性的な運動不足。
しかも事務職やデザイン職など1日中机で仕事をしているデスクワークの場合、運動不足になるばかりか他の弊害も出てきそうです。
「仕事や日常の姿勢により筋肉を使う部位のバランスが悪いと、よく使う部分が過緊張になることもあります。だから、“筋バランスを整える”エクササイズとストレッチが大切です」と奈良橋さんは話します。
「事務職など猫背になりやすい姿勢で仕事をしていると、背骨が硬くなってしまいます。それを整えるためのストレッチや、膝下の筋力を上げるエクササイズを、仕事の合間に行ってみましょう。体のよく使うところは緩めて、使わないところは鍛える努力をしてみてください」
ストレッチは夜寝る前や朝起きた後、仕事中にも軽くできそうですね。膝下の筋力は、階段の昇り降りなどでも鍛えることができます。
歩くときの心がけだけで大きな違いが!
nullでは、他には具体的にどんな運動をすればいいのでしょうか?
普段から運動不足という人の場合、「筋肉よりまず先に関節を動かす意識が必要」と奈良橋さん。
「足指の関節、足首、膝、股関節、腸骨、肩甲骨、肩関節を動かしてみましょう。反らしたり前屈したりして、背骨をねじってみてください。関節にはリンパ節が集まっているので、関節運動をすることでリンパの滞留が改善されて、むくみが取れ、関節稼働がスムーズになります。
関節稼働がスムーズになることにより、筋細胞の血行が良くなり弾力のある筋肉になって柔らかくなります。そうするとさらに動きが良くなり、代謝が上がって痩せやすくなります」とのことです!
エクササイズは特別なことというよりも、普段の小さな心がけが大事なようですね。
奈良橋さんによると、普段の生活の中でこの関節運動がしっかりできていないことが多いそう。
「例えば、歩くときに踵(かかと)から着地して、足指でしっかり蹴って前へ進む。一見ごく普通のことですが、意外にできていない人が多いですね。
歩くときに足首と足指を意識する、そして腕を振るときに肩甲骨を意識するなど、日常的な動きの中で、関節を意識して動かすことが大事。バランスよく関節を動かすように日常で意識できることが、美しく身体を動かす一歩です」
ちなみに歩くときには歩幅を50cm以上とると良いそうです。ではこれからの季節、とくに気になる二の腕はどうでしょうか?
「二の腕のエクササイズにオススメなのは、“ワキ締めエクササイズ”。歩くときに肘が外に広がらないように背中内側に向けて振るなどすることで、ワキの下のリンパ節の詰まりがとれて二の腕がスッキリしてきます」
と教えていただきました。
以上、働き女子が運動不足を解消する秘訣でしたが、いかがでしょうか?
毎日が忙しく「エクササイズする時間なんてない!」と思っていても、朝や夜のすきま時間や、通勤途中、勤務中でもできることはたくさんありそう。ぜひ上記のエクササイズを普段の生活に取り入れてみてくださいね。
【取材協力】
※ 奈良橋里江子・・・新潟市のフィジカルケアサロン『SAKURA+polite & beauty』オーナー、NPO法人 健康サポートプラス代表理事。2016年の「ミス・ユニバース・ジャパン新潟大会」オフィシャルトレーナー、ダンス&パフォーマンスグループ『NEW.AGE.DRAGON』の代表を務める。元体操選手で、ダンスの振付やトライアスロンもこなすスポーツと体作りのプロ。
2017/6/3 BizLady掲載
執筆/相馬佳