第5位・・・収入について(7.2%)
女性の月収が20万円未満の家庭では、自身の収入についての悩みが多く見られました。
「もっと収入を上げたい。もうすぐ子どもが産まれます。もうひとり産みたいと思うのですが、今の収入でギリギリです」(39歳/営業・販売/月収10~20万円/世帯月収40~50万円)
「もっと収入がほしい」(26歳/その他/月収10~20万円/世帯月収 30~40万円)
収入をあげるために最も手っ取り早い方法が転職ですが、育児で忙しい期間は転職のハードルがあがりますし、年齢や職種によっては劇的な収入アップが見込めない側面もあるのではないでしょうか。
第4位・・・教育費(8.2%)
教育費に関しては、幅広い世帯収入の家庭から悩みの声が聞かれました。
「教育費にお金がかかる」(48歳/コンピュータ関連/月収20~30万円/世帯月収40万~50万円)
「教育費がかかる」(44歳/総務・人事・事務/月収10~20万円/世帯月収150万円以上)
ひと月の世帯収入が150万円以上でも教育費に悩んでいる家庭も見受けられました。教育費の相場は、あってないようなもの。“最高の教育”を追い求めれば、かかるお金は青天井になりますから、それゆえの悩みなのかもしれません。
第3位・・・老後の資金について(9.2%)
老後の資金については、40代の女性から多く聞かれました。“今日・明日”のやりくりに悩むことのないであろう、ひと月の世帯収入50万円以上の世帯がほとんどでした。
「老後の資金がいくら必要か分からない。将来、年金制度や介護保険の制度が変わる可能性が高く、いくらあれば暮らしていけるか、全く分からず不安になる」(47歳/その他/月収30~40万円/世帯月収80~90万円)
「老後が心配」(47歳/総務・人事・事務/月収10~20万円/世帯月収50~60万円)
不確かなことは、不安を招きます。年金制度は大丈夫なのか、年金だけで暮らしていけるのか、病気になったらいくらかかるのかなど、40歳を過ぎると真剣に考え始める人が出てくるようです。
第2位・・・悩みはない(22.6%)
今回、22人の女性が「悩みがない」と回答。22人中19人は、ひと月の世帯収入が30万円以上でした。
中には、こんなツワモノの声も。
「特に悩みはない」(41歳/金融関係/月収100万円以上/世帯月収150万円以上)
ちなみにこの方は、毎月100万円以上貯蓄しているとのことでした。たくさん稼いで、たくさん貯めて、うらやましいですね……。
第1位・・・貯金ができない(29.8%)
97人中29人が悩んでいたことが、貯金についてでした。幅広い年代、職種で悩んでいる女性が多く見られました。
「予定外のできごとが多くてなかなか計画通りにたまらない」(40歳/営業・販売/月収20~30万円/世帯月収40~50万円)
「お金を貯めたいのに、夫が使い込む」(63歳/その他/月収30~40万円/世帯月収50~60万円)
毎月の貯蓄額を聞いたところ、29人中9人が1万円未満、11人が5万円未満でした。満足のいく貯蓄額は、個人によって異なるのでしょうが、「貯めてはいるけれど、なかなか貯金が増えていかない」といった声が多く集まっています。
世帯月収70万円以上の家庭特有の悩みとは…
最後に、月の世帯収入が70万円以上の家庭の悩みをコッソリのぞいてみましょう。
「遺産の分割法に悩む」(69歳/その他/月収50~60万円/世帯月収140~150万円)
「夫のつくった借金と、息子の高校大学の奨学金の返済がたくさんある」(54歳/公務員/月収40~50万/世帯月収70~80万)
「やりくりに悩む」(38歳/その他/月収100万円以上/世帯月収150万円以上)
お金があったらあったで、家族に甘えが出て使い込んだり、遺産でもめ事が起こったり、猜疑心が生じたり、将来が不安になったりと、悩みが生まれてくることがあるのかもしれません。
今回は、共働きのフルタイム女性のお金の悩みを掘り下げてみました。
生きていればお金の悩みは付きまといますが、全く貯蓄できていなくても悩まない女性、毎月20万円貯めていても老後が心配な女性など、様々な“お金観”を垣間見ることができたように思います。
自分の家庭と比べる対象がないから、不安を呼ぶこともあるのかもしれません。もっとお金について情報交換する機会があれば、抱えている不安は和らぐのではないでしょうか。