貯まる人が「急な出費」を警戒するワケ
nullそもそもなぜ、貯まる人は急な出費に注意するのでしょうか。
その理由として、次のような声が挙がっています。
「毎月貯蓄していても、車検や固定資産税を払うたびに崩していては意味がないから」
「急な出費でやりくりが苦しくなると、続かない。家計が安定しないと、ストレスもたまります」
急な出費に慌てると、貯蓄が安定しないだけでなく、自分の余裕もなくなって、家計のコントロールが効かなくなるというのが主な理由。
では、具体的に年末年始に何をしているのかというと、主に次の3つがあります。
- その年にかかった急な出費の内訳と総額のチェック
- 急な出費に備える仕組みを設定
- コストダウンできる部分の検討
さっそくひとつずつ解説していきますので、ステップに沿って実践してみてくださいね!
ステップ1:今年の「急な出費」を洗い出そう
nullまず、今年かかった「急な出費」を一覧にし、内訳と金額をメモします。
急な出費には、例えば次のようなものがありますが、家庭によって異なるので、具体的に書き出すことが大切です。
・車の税金や車検
・固定資産税
・年払いにしている保険料
・家や車の修繕費
・家具、家電の購入費
・学校や幼稚園、保育園の集金
・お祝いやギフト、冠婚葬祭
・服や靴、パソコンやスマホなど
家計簿をつけている人は、出費の記録を見返して「毎月の生活費以外のもの」をリストアップしてみましょう。
家計簿をつけていない人は、クレジットカードの明細や通帳、ネットショッピングの購入履歴などから拾い出してみます。
また、手帳を見るとイベントや行事、冠婚葬祭やお祝いなどに絡んだ費用を思い出しやすいのでオススメです。
幼稚園や保育園、学校のプリントなどもチェックし、行事などの集金関係もできるだけ書き出しましょう。
さらに、家の中を見渡してみれば、今年買った服や靴、家具や旅行、家や車のメンテナンスなどを思い出せるはず!
ステップ2:「急な出費」に備える仕組みを作ろう
null書き出したら、総額を計算してみます。
年間でかかった合計額はどのぐらいになったでしょうか? ひとつずつはさほどの金額ではなくても、年間でみると数十万円〜百万円単位の出費になることは珍しくありません。
だからこそ、急な出費を確実に払うための対策が必要なのです。
貯まる人は、総額を見てボーナスから取り分けるか、12で割って毎月積み立てて、急な出費の予算を用意しています。
ポイントは、貯蓄とは完全に分けて管理することです。そこでオススメしたいのが、急な出費専用の口座を作ること。
払う必要が出たら、その口座から下ろせばよく、貯蓄を崩すのと違って罪悪感もありません。
また、残高=予算の残りなので、使いすぎにも気をつけられます。
使った内容を通帳にメモしておけば、翌年の参考に。通帳1冊で管理でき、とても便利です!
ステップ3:「急な出費」のコストを下げてみよう
null急な出費を少なくすれば、それだけ貯蓄に回せ、やりくりも楽にできます。
かかる費用の内訳が見えたら、よりコストダウンできる部分を探してみましょう。
<急な出費のコストダウンの例>
- 車
軽自動車に乗り換える。または、カーシェアリングやレンタカー、タクシーの代用ができないか検討してみる。
- 保険
加入している保険を棚卸しして、被っている保障やかけすぎている部分がないかチェック。また、同じ内容でも、より安い保険料のプランがないか見直す。
- 服
手持ちの服を確認し、来年購入が必要になりそうなアイテムをリスト化。プチプラでいいアイテムや、数が十分あり、買う必要がないアイテムなどをチェック。
- ギフト
母の日や誕生日、クリスマスなど、予定がわかっているギフトは、早割などのプランを探すことで安上がりに。
- 家電
こまめに手入れやメンテナンスを心がける。長持ちさせることで買い替えサイクルを遅らせることが可能に。
- 旅行
早めに目的地や日程を決めることで、より安いツアーや割引のものを探せる。また、現地での過ごし方を下調べし、クーポンなどの情報を得ておくことで、よりコストを下げられる。
急な出費は、金額が大きいものが多いので、コストダウンの効果も絶大! だからこそ、ゆっくり検討できる年末年始がチャンスなのです。
まとめ:「急な出費」に強くなると、貯蓄が一気に伸びる!
null急な出費は、見通しを立てて備えさえすれば、むしろ貯蓄を守る大切な武器になります。
急な出費をコントロールできるようになれば、やりくりが一気にレベルアップしますよ! 貯蓄を考えているのなら、やらないテはありません。
来年こそ、「急な出費」に焦らない家計を作れるように、ぜひ時間のある年末年始にチェックしてみてくださいね!