イザという時に用意しておきたいお金回りのこと!
みなさんは、“非常持出袋”は用意してありますか? まだという方は、いざというときの為に、懐中電灯や水、簡易の充電器、ティッシュや非常食などを入れた非常持ち出し袋を用意しておきましょう。
その中に、一緒に入れて頂きたいものは、ズバリ“お金”です。避難が長くなる場合など、やはりお金が必要ですよね。金額は、5万円〜10万円くらいが理想。それも1万円札で用意するのではなく、小さいお札や小銭を組み合わせて入れておいてください。
非常時にはクレジットカードや電子マネーは使えなくなります。両替も不便なので、細かくして入れておくと便利です。
また、非常時に持ち合わせがなく銀行からお金を下ろしたいと思ったとき、通帳やカードがなくても10万円くらいまでおろすことは可能ですが、写真付きの身分証明書が必要になります。
持って避難ができればいいのですが、非常時にはそこまでは気が回らないもの。そんな時のために、コピーを予め持出袋に入れておくと安心です。活躍してくれるかもしれません。
会社で被災した時に用意しておきたいこと!
東日本大震災の時も時間帯的に会社で大きな揺れを感じたという方、多かったと思います。あの時の教訓をいかして、会社で被災した場合のお金の面で準備しておいてほしいことは、やはり現金。こちらも小銭を組み合わせて準備しておいてください。また、自宅までどうやって帰宅するかの地図、そして運動靴があると便利です。
電池式などの携帯の充電器もあるといですよね。会社の机の中に、少し小さめの非常持出袋と、手があくように軽めのリュック等をいれておくといいですね。避難するときに身軽になります。
持家の人には“地震保険”の準備を!
自宅を購入し、住宅ローンを組んでいるという方もいると思いますが、そういう方に検討してほしいのは“地震保険”です。じつは地震保険は単体で入ることはできない商品で、必ず火災保険とセットで入らなければいけないません。
地震保険は、あまり知られていませんが、国と保険会社がタッグを組んでいる公共性の高い保険で、どの保険会社で入っても同じ金額の商品です。保険会社自体に儲けもなく、万が一保険会社の経営が悪化しても、ちゃんとカバーしてくれる優れものなんです。
地震保険がカバーする補償は、地震、津波、噴火で、火災でも地震が原因のものは、火災保険では補償対象外ですので、地震保険に頼るしかありません。
これだけ大災害が頻発していても、残念ながらまだ加入率が低く浸透していないのですが、とくに住宅ローンを払い始めたばかりという方は、自宅が被災してもローンだけは残りますので、保険でしっかり対策をしておくといいでしょう。
以上、“災害に対するお金の備え”についてでしたが、いかがでしょうか?
こうして見ると、お金周りのことはある程度事前に準備ができることばかりですよね。本当に明日来るかもしれない災害に備えをなるべく早めにしておきましょう。
でも、お金より大切なのは……自分の身。まずは身をしっかりと守ってから、落ち着いて行動するようにしてくださいね。
2017/3/25 BizLady掲載