4,000万曲が980円で聴き放題!
まずは価格などの基本的な情報から説明しましょう。
『Apple Music』は2015年にローンチ、昨年12月に全世界で有料会員が2,000万人を突破するほど急成長。同9月には、iOS 10アップデートに伴い、大きくデザインを変更しました。2017年3月現在、4,000万曲が聴き放題の対象です。
価格は月980円。また、6人まで使えるファミリープランは1,480円。ファミリープランを親兄弟や夫と割り勘すると、かなり手頃な価格になりますね。
また、楽曲やプレイリストはローカルの「ライブラリ」に保存することができます。Wi-Fi環境にいるときに保存しておけば、通信環境がないときでも再生できるのです。通信制限が気になる人にも安心ですね。
プロが選んだプレイリストで新しい音楽と出会える
『Apple Music』の担当者によると、こだわっているのは、ローカリゼーションとキュレーションの2点だそう。
「まず、ローカリゼーションについては、英語を単に日本語に翻訳するだけではなく、アニメや歌謡曲、J-POPなど、日本独特のジャンルにも力を入れているということです。
キュレーションについては、『Apple Music』はたくさんのプレイリストがあるのですが、全てをアルゴリズム任せにするのではなく、世界各国にいる音楽に精通したエディターが選曲しているんです。Appleのエディターだけではなく、『ROCKIN’ON JAPAN』や『Billboard JAPAN』などのキュレーターもプレイリストを公開しています」
気になるアーティストがいたら、まずはシングルから聴きたいですよね。そんなときには「はじめての●●(アーティスト)」というプレイリストをどうぞ。そのアーティストの音楽性がわかる代表曲がまとめられています。「●●:隠れた名曲」というプレイリストでは、 “知る人ぞ知る”曲もチェックできます。
「例えば『トゥデイズ ヒッツ』というプレイリストをライブラリに保存しておけば、邦楽・洋楽を問わず流行りの音楽が毎週更新されます。また、J-POPやジャズなど音楽のジャンルごとに『Aリスト』というプレイリストがあり、そのジャンルの話題曲がチェックできます。こちらも毎週更新です」
そのときの状況や雰囲気にあわせて音楽を選びたい!という人に向けて、シチュエーション別のプレイリストもあります。
ジムでエクササイズをするとき、作業に集中したいとき、ホームパーティーで盛り上がりたいとき……など、どんなシチュエーションでもぴったりのものが見つかるはず。
過去にはSuchmosも……ブレイク前のアーティストも紹介!
新しい音楽と出会えるための仕掛けは、プレイリストだけではありません。
「『見つける』から『新着ミュージック』をタップしてスクロールすると、『ニューアーティスト』というコーナーがあります。ここでは、新しい音楽に出会ってほしいという思いから、まだブレイクしていないアーティストを紹介しています。
ジャンルはロックからヒップホップまでさまざま。いま『STAY TUNE』でヒットしているSuchmosも、以前このコーナーで取り上げたことがあるんですよ。各アーティストには紹介文もついているので、ぜひチェックしてみてください」
流しておくと気に入る音楽に巡り会える「ラジオ」
「Radio」という項目もあります。
「プレイリストは、曲数に限りがあり、テーマごとに“深掘りして聴く”というイメージで作られていますが、「Radio」は曲を流し続けることができます。番組は、世界各国に毎日 24 時間放送している『Beats 1』など。MCを挟まず、J-POPだけを流し続ける番組もあります」
家事などをしているとき、選ばなくても音楽が途切れないので便利。また、人を家に招いたときや、ドライブ中など、BGMとして流しておくのもよさそうです。ふとした瞬間に、好みの音楽と出会えるかも。
自分好みの曲が集まる……「For You」
ドンピシャで自分好みの音楽に出会える仕組みもあります。
「『For You』は、ユーザーによって中身が異なるコーナーです。アルゴリズムによって選曲されており、例えば毎週金曜日に更新の『マイニューミュージックミックス』は、ユーザーの好きなアーティストや、好きだろうと思われるアーティストの楽曲が入っています」
このコーナーは『Apple Music』を使えば使うほど、選曲の精度が上がっていくとのこと。使う楽しみが増えますね。
インタビュー動画も! ビデオも観られる
ここまで音楽を聴く機能を紹介してきましたが、なんとビデオを観ることもできるんです。
「アーティストによってはMVが観られるんです。MV以外に、インタビュー動画もありますよ」
実際に使ってみたら……日常が変わった!
さまざまな機能を持つ『Apple Music』、使用感はどうなのでしょうか? 実際に使ってみました。
筆者はこれまで、気になる楽曲があればCDを買ったりレンタルしたりしていました。手持ちの音楽に飽きてしまっても、次に何を聴こうか、好みに合いそうなアーティストを調べるのが億劫で、とりあえず延々と聴き続ける……なんてことも。
でも『Apple Music』を使いはじめてからは、新しい音楽とすぐに出会えるように。気になりつつも聴いたことがなかったアーティスト、10代のころに流行っていた楽曲、名前すら知らなかった海外のバンド……レンタルやDLなど音楽を“入手”する手間が省けるので、気軽にどんどん聞けます。音楽を聴くという行為のハードルが、いい意味でぐっと下がったように感じました。
「落語」が入っていることにもびっくり! 仕事終わり、ベッドの上で『Apple Music』を操作していると、あっという間に時間が過ぎます。趣味というほどの音楽ファンではありませんでしたが、好き度がアップしました。月980円分はじゅうぶんに楽しめそう。
また、子どもを持つ女性からは「童謡が入っているのがいい。子どもが好む音楽を聴きながら探せる」という声が聞かれ、なるほどな〜と納得でした!
ギフトカードはセンスのいい贈り物に!
『Apple Music』はApple IDと関連付けられたクレジットカードで簡単に支払えますが、ギフトカードも用意されています。3ヶ月または12ヶ月の2種。12ヶ月分は10ヶ月分の料金(9,800円)で購入できるので、かなりお得!
自分で使うのもありですが、友だちへのちょっとした贈り物に最適ではないでしょうか。音楽を聴く、出会うという“体験”をプレゼントできます。
初月は3ヶ月無料なので、まずは試してみては? 日常の楽しみが増えるかも。
2017/03/13 BizLady掲載