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【節約の達人テク その6】つけっぱなしはNG!「テレビの賢い節電テク」Q&A

まるでBGMのように、なにげなくつけてしまうテレビ。働く主婦の情報源で、ストレス解消にも欠かせないアイテムではありますが、電気代についてはあまり気にしたことがなかったかも。実際のところはどうなのでしょうか? 

そこで今回は、節約アドバイザーの和田由貴さんに“テレビの電気代”の賢い節約方法について教えてもらいました。

テレビをつけっぱなしにすると、電気代はいくらかかる?

Q1.一日中テレビをつけっぱなしにしていると、電気代はどれくらいかかりますか?

A1.意外にかかります。エアコンよりも高いことも!

「テレビも昔のものに比べて劇的に進歩していますが、場合によってはエアコンよりもかかっていることもありますよ!

テレビをつけている間、定格消費電力の消費電力がずっとかかるというものではありませんので、単純な計算式では電気代は算出できません。

経済産業省 資源エネルギー庁の『家庭の省エネ徹底ガイド』によると、1日1時間テレビ(32V型・液晶)を見る時間を減らした場合、年間で約450円の節約になるそうです」

 

古いテレビは買い換えた方が電気代が安くなる?

Q2.古いテレビと新しいテレビでは、消費電力が違いますか?

A2.10年前のテレビなら、買い換えた方がお得なことも!

「10年前のテレビを使っている方がいたら、買い替えた方が電気代が安くなるかもしれません。今はテレビ本体がそんなに高くないので、長い目でみると安くなることも。

7〜8年くらい前から、液晶画面にLEDのバックライトを採用しているものが多くなりました。それが電気代に大きく影響し、とても安くなりました。

最新のテレビは、見ている人がいないと、音は出続けるけど画面だけ消える機能があるものも。テレビの電気代のほとんどは画面のバックライトを照らすための灯りなので、画面を自動的に消すことで電気代が抑えられます」

 

Q3.バックライトの調節をすると電気代は安くなりますか?

A3.センサー機能をONにして、節約しましょう!

「バックライトの調整をすることで、電気代はとても安くなります。ただ、バックライトの灯りを暗くすると、当然画面も暗くなります。明るい部屋で見ていると、何が映っているかわからなくなることもあります。

バックライトの調節は、周囲の照明に応じて画面の明るさを調整する“センサー機能”を使うといいですね。センサーをONにしておくと、自動的にテレビが明るくなったり暗くなったりして調整してくれます。

センサーを使わずに手動でやるのであれば、輝度の調整が効果的です」

 

テレビが大きいと電気代も高い?

Q4.最近は大きなテレビも増えましたが、大きいものは電気代がかかりますか?

A4.テレビの電気代は画面の大きさに比例します。

「今はテレビの本体自体がそれほど高くありません。大きなものでも数万円しか変わらないこともあります。でも、電気代は大きければ大きいほど余計にかかるので、部屋の大きさに合わせてそれなりのものを選びましょう」

 

テレビの「待機電力」はどのくらい?

Q5.テレビのプラグを差しっぱなしにすると、待機電力はどれくらいかかりますか?

A5.最新モデルであれば、年間20〜30円です。

「節電というと、プラグの抜き差しを想像するという方もいるかもしれません。でも、テレビではあまりしないかもしれませんね。

じつは、テレビの待機電力は、ほとんどかかっていません。今、店頭に並んでいるような国内メーカーのものでは、1年中差しっぱなしであっても、年間20〜30円といったところです」

 

一番の節電は、やっぱり「見ない時は消す」こと!

Q6.テレビの一番の節電方法とは、なんでしょうか?

A6.「見ない時は消す」ことですね。

「明るさをセンサーで調節をしたとしても、じつはテレビは映っているものによって消費電力が大きく変わっています。例えば、バラエティ番組など明るいものを視ているときは、画面が明るくなるので電気代がかかっているのです。

逆に時代劇やホラー映画など、画面が暗めの番組では、電気代が安くなります。でも、それは私たちで調節できるものではないので、やはり基本は“見ない時は消すこと”ですね」

 

なんとなくつけていることも多いテレビ。案外知らなかったことも多いのではないでしょうか?

見ない時は消す、明るさを調節する、不必要に大きなものは買わないなど、ご自身の生活スタイルに合わせながら、テレビの節電を心がけてみてくださいね。

まとめ

  1. テレビのつけっぱなしは意外に電気代がかかっている
  2. LED以前の古いテレビは電気代がかかっているので、買い換えた方が得なことも
  3. バックライトの調整は、センサー機能を利用しよう
  4. 画面の大きさに比例して、電気代も高くなる
  5. テレビのプラグを抜き差ししても、あまり節電効果はない
  6. 一番の節電方法は「見ていないときは消す」

(※情報は2017年10月現在のものです)


 

【取材協力】

節約アドバイザー

和田由貴(わだ ゆうき)

日本女子大学家政学部卒業。消費生活アドバイザー、家電製品アドバイザー、食生活アドバイザーなど、暮らしや家事の専門家として多方面で活動。2007年環境大臣より「3R推進マイスター」委嘱。著書に『和田由貴のシンプル節約術』ほか。2子の母で現役の節約主婦。オフィシャルホームページ

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