節約はどこから始めますか?
今月も家計が苦しいな〜、なかなかお金を貯められないな〜、よーし、節約をしよう!と思ったときに、みなさんはどこから節約をしようと思いますか? この質問をすると、多くの方が「食費」「交際費」と答えます。しかし、とても残念なことに一番けずれないのが「食費」「交際費」なのです!
なぜ食費や交際費がけずれないかというと、生活習慣というのはなかなか変えるのが難しいのです。例えば、毎月食費に5万円使っていた家族が、急に3万円にするとなるとどうでしょうか? いきなり料理の腕前があがるわけでもなく、安い食材のものばかり並ぶ……。
食卓が世知辛いものになり、家族から反対の意見があがるかもしれません。そうなると、早々にストレスとなり節約失敗ですよね。
交際費も同じです。週に1度は飲みにいくことを楽しみに仕事を頑張っているのに、節約するからと飲み会にも行かず、真っすぐ帰宅。楽しみを奪われると、やはりストレスがたまり、そのあとリバウンドがやってきそう……。よって、交際費も節約失敗となるわけです。
変動費vs固定費
私たちが消費するお金は2種類あります。毎月出費はするけど、金額が変わる“変動費”。食費や交際費、交通費などがあげられます。一方で、毎月決まったものを出費する“固定費”。公共料金代や、携帯電話、保険料などがあげられます。
では、この変動費と固定費、どちらが節約しやすいかというと……、これはダントツで固定費なのです! 理由は、一度削ったらずーっと削ることができるからです。
毎月、毎月、どこで何が安いと食費をけずるために走り回らなくても、一度見直しをして節約をするだけで、来月も、再来月も自動的に節約できるのです。その方が断然賢い節約ですよね!
本当に毎月、それだけ必要ですか?
では、みなさんが毎月払っている“固定費”をピックアップしてみましょう。家賃、固定電話、携帯電話、プロバイダーに、ガス、電気、水道、生命保険料に、医療保険、車を持っている人は車両費……と出てくると思います。
まず家賃ですが、相場としては、給料の手取り3割くらいまでにおさえることが理想です。それ以上、出ている方は引越も含めて見直しましょう。家賃は、借りる時の初期費用が高いですが、それでも手取りの5〜6割を払っている方は要注意です。
次に保険料。色々聞いたけど、結局自分がどんな保険に入っているかわからない、また、随分前に入ったきり……という人も多いと思います。結婚や出産で環境が変わったという方も見直しの対象ですし、できれば数年ごとにちゃんと今の自分にあっているか見直しください。毎月2,000円カットできれば、年間で24,000円の節約。この金額を食費でけずろうとするとかなり辛いですよね。
そして、今や必須アイテムとなった携帯電話。これも見直し対象です。その定額料金分、本当に話していますか? 今は便利なことに格安スマホも登場し、選択肢が広がっています。本当に必要な分だけを契約し、1,000円安くしただけでも、年間で12,000円の節約につながります。
以上、楽に節約するコツでしたが、いかがでしょうか?
見直しをするのに、ちょうどいい春、そして新年度。ぜひみなさんのお財布もいいスタートをきれるといいですね!
2017/3/26 BizLady掲載