◎材料(2人分)
牡蠣(むき身) | 130g |
にら | 1/3束 |
A卵 | 1個 |
A小麦粉 | 大さじ4 |
A水 | 大さじ2~3 |
A塩 | 少量 |
ごま油 | 適量 |
Bしょうゆ | 大さじ2 |
B酢 | 大さじ1 |
Bすりごま(白) | 小さじ1 |
Bおろしにんにく、一味唐辛子 | 各少量 |
【作り方】
(1)牡蠣は洗って水気をよくふく。にらはざく切りにする。
(2)ボウルにAを混ぜ合わせ、①を加え混ぜる。
(3)フライパンにごま油を中火で熱し、②を流し入れる。3分ほど焼いて焼き色がついたら裏返し、両面をこんがりと焼く。
(4)器に盛り、Bを合わせたたれを添える。
(ポイント)
牡蠣を洗う際、片栗粉大さじ1程度(分量外)をふり、軽くもむようにしてから水で洗うと汚れや臭みが取れ、ぷりぷりに。
[牡蠣はこんなにエライ]
冬に旬を迎える牡蠣は海のミルクとも呼ばれ、ひと粒に栄養がぎっしり詰まっています。良質なたんぱく質が多いのが特徴で、9種類すべての必須アミノ酸に加え、タウリン、グリシン、グルタミン酸など12種類以上のアミノ酸が幅広く含まれています。そのなかでも、有名なのがタウリン。肝臓機能を高める働きがあり、アルコールの解毒を促して二日酔いを防止したり、疲労回復やスタミナアップに大きく貢献。栄養ドリンクにも多く配合されています。
また、ビタミン類はB1、B2、B12、葉酸などのビタミンB群が豊富。ミネラル類は亜鉛、鉄、カルシウム、マグネシウム、カリウムなどが多く含まれ、特に亜鉛の含有量は赤身肉やレバーより多く、食品中トップクラスを誇ります。亜鉛は、細胞分裂や新陳代謝、たんぱく質の合成、抗酸化、アルコール分解、免疫の活性化などに欠かせない栄養素で、味覚を正常に保ったり、生殖機能や性欲を促す効果も。
ほかにも牡蠣に含まれる栄養素の効能は、貧血や冷えの予防・改善、むくみの改善、デトックス、美肌・美髪保持、視力機能の改善、ホルモンバランスを整える、血糖値の調整、性機能の維持や向上、生活習慣病予防、精神安定、安眠など、じつに多種多様。生命力に大きく関わり、牡蠣はアンチエイジングに欠かせない食材と言えるでしょう。
いしはら・にいな 1980年長崎県生まれ。2006年帝京大学医学部卒業。イシハラクリニック副院長。主に漢方医学、自然療法、食事療法により、種々の病気の治療にあたる。わかりやすい医学解説と、親しみやすい人柄で、講演、テレビ、ラジオ、執筆活動と幅広く活躍。著書は 13万部を超えるベストセラーとなった『病気にならない蒸しショウガ健康法』(アスコム刊)をはじめ、『「体を温める」と子どもは病気にならない』(php研究所刊)、『研修医ニーナの731日』(海竜社刊)等30冊を数え、韓国、香港、台湾、ベトナムでも翻訳され出版されている。日本内科学会会員。日本東洋医学会会員。日本温泉気候物理医学会会員。二児の母。
取材・文/沖田恵美 調理・写真/まなナビ編集室
(初出 まななび 2018/01/05)