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「習うより慣れろ」はキケン? 投資デビューの前に知っておきたいこと

「投資デビューしてみたい!」と思っても、いきなり買うのはちょっとキケン。「習うより慣れろ」とは言いますが、投資の場合はもう少し慎重でもよいかもしれません。まずは、代表的な分析方法の全体像を押さえてみませんか? そこで今回は、“投資デビューの前に知っておきたい2つの分析”について、経済・金融分野を中心にビジネス実務の翻訳者・ライターを務める筆者からご紹介します。ニュースを見ながらあれこれ予測するのも楽しくなりますよ!

米雇用統計など、大きなデータから動きを読む“ファンダメンタルズ分析”

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株や為替のこれからの動きを判断する方法としては、“ファンダメンタルズ分析”と“テクニカル分析”の大きく二つにわかれています。ファンダメンタルズ分析については、野村證券公式ウェブサイトに次のような説明が載っています。

<経済活動等の状況を示す基礎的な要因をもとに分析すること。例えば、一国経済を分析する際の基礎的条件は、経済成長率、物価上昇率、失業率、財政収支の赤字(黒字)率、経常収支の赤字・黒字額などの指標を使う。>

たとえば、アメリカの雇用統計などのデータを使って、今後の流れを予想します。アメリカでは毎月初めに失業率などの雇用に関するデータが発表され、株価や為替にもしばしば大きな影響を及ぼします。

そのため、発表前は投資家が様子見モードになり、発表後にいっせいに動き出すということがよく起こるのです。

投資をスタートしたばかりの人のなかには、タイミングをあまり考えずに発表前に株などを買ってしまい、直後に大きく下がってしまった、という失敗談もよく聞きます。

このような失敗を防ぐためにも、これから投資デビューを控えている人は、雇用統計をはじめとする重要な経済指標は押さえておきたいものです。

また、ある会社を分析したい場合は、その会社が定期的に発表している財務諸表のデータを見て判断することになります。

株や為替の波のパターンをつかんで予想“テクニカル分析”

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次に、テクニカル分析です。野村證券公式ウェブサイトによると、以下のように解説されています。

<移動平均線、株価チャートなど、株価データの「型」(=パターン)を基礎に、相場の先行きを予測する手法。>

株価や為替は上がったり下がったりを繰り返しながら、波打って動いています。投資家は、できるだけ安い価格で買い、高い価格で売ろうとするから。

株や為替の動きのパターンをつかんで、今後の流れを予想しようという方法なのです。

一見難しそうに思えるかもしれませんが、インターネット上にも簡単なテクニカル分析の方法についてわかりやすい説明が掲載されているので、それを見ながらでも大丈夫。

テクニカル分析に用いる指標には様々な種類がありますが、代表的なものに移動平均線があります。一定期間の価格の平均値を線で結んだものです。

たとえば、株価が移動平均線を突き抜けて上昇すると買いのサイン、という風に判断します。

 

以上、“投資デビューの前に知っておきたい2つの分析”についてざっくり説明しましたが、いかがでしょうか?

マネーに強い女子を目指して、さっそく金融ニュースやチャートを毎日チェックしてみましょう!

 

【参考】

証券用語解説集 – 野村證券

2015/12/3 BizLady掲載

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