今回『kufura』では、20~50代の女性312人を対象に「ママ友同士のお金の貸し借り」についてアンケート調査を行いました。その結果をご紹介しつつ、ママたちの金銭事情をみていきましょう。
ママ友とお金の貸し借り、5.4%が経験あり
nullまず、「ママ友とお金の貸し借りをしたことがあるか」を聞いたところ、以下のような結果に。
ある・・・17票(5.4%)
ない・・・295票(94.6%)
多くの人が、ママ友とお金の貸し借りをしたことは「ない」と回答していますが、5.4%の人は「ある」ことがわかりました。
そこで、ママ友とのお金の貸し借りの経験がある人に、「貸した」「借りた」どちらの立場だったかを聞くと、ママ友にお金を「貸した」側の人が約7割、「借りた」側の人は約3割となりました。
貸した・・・12票(70.6%)
借りた・・・5票(29.4%)
では、具体的にどのようなシチュエーションで、お金の貸し借りが発生したのでしょうか。
ママ友にお金を「借りた」シチュエーション
null「ママ友親子と一緒に少し遠方で遊んでいたところ、子どもが急に体調を崩し救急病院に連れて行こうとなったとき、手持ちだけではタクシー代が足りなかった」(42歳女性/主婦)
「ママ友だけの忘年会で、1次会で帰るつもりでお金を持ってきていなかった。2次会に誘われるも手持ちが無いことを話したら貸してくれた」(51歳女性/その他)
「財布を忘れて部活の集金代を借りた」(54歳女性/その他)
思いがけない突然の出費があった際に、持ち合わせがなくお金を借りたという人が多いようです。困った時に助けてくれたママ友へは感謝しかありませんね。では、貸した側の人はどのようなシチュエーショだったのでしょうか。
ママ友にお金を「貸した」シチュエーション
null「一緒にスーパーに行ったときに財布を忘れたと言われて1,000円貸した」(57歳女性/主婦)
「自分とママ友で子どもを連れて遊びに行った時、昼食代を立て替えた」(51歳女性/主婦)
「学校で鍵盤ハーモニカを買うお金を忘れたから貸して欲しいと言われた」(50歳女性/総務・人事・事務)
一緒にどこかへ出かけたり、ランチをしたときに相手の手持ちが足りず貸したという人が多くいました。相手が財布を忘れたからという意見もあり、お金を貸すことに理解があるというよりは、突然のピンチに対する助け合いの気持ちからのようです。
「生活費がたりなかった」(57歳女性/営業・販売)
「お金に困っていて生活が大変で貸してほしいと言われ、7万円貸した」(42歳女性/総務・人事・事務)
また、ママ友から生活苦の相談を受けて貸したという人も。日頃仲良くしている人の助けになりたいという気持ちもわかりますが、かなりプライベートな問題のため、よほど親しくない限りはレアケースかもしれません。
お金を貸したとき、すぐに返してもらえれば安心ですが、返済が遅いと不安になりますよね。アンケートでは、もしもママ友が貸したお金を返してくれない時どうするかも聞いています。
ママ友が貸したお金を返してくれない時…どうする?
nullストレートに言う
「ストレートに言う。返してもらえなかったら付き合いを止める」(51歳女性/その他)
「今日は〇〇円ある?と直接聞く」(54歳女性/その他)
「ラインで伝えた」(42歳女性/総務・人事・事務)
最も多かったのは「ストレートに伝える」でした。相手が忘れている場合もあるので、ハッキリ聞くのが一番のよう。また、返してほしいと言える相手にしか貸さないという人もいました。直接伝えるのが気まずいときは、メールやLINEで文字に残すのもいいかもしれません。
言いたいけれど言えない
「返してと言いたいけど言えない」(57歳女性/主婦)
「言えなくて泣き寝入りしてしまう」(50歳女性/総務・人事・事務)
「ストレートには言えず、結局相手任せになってしまうと思う。そんな性格を分かっているので、返ってこなくてもあきらめがつく額(ランチ代をおごる程度)までしか貸さないと心に決めている」(42歳女性/主婦)
貸したお金はあげたものと思えなどと言いますが、貸した側からすると何ともモヤモヤします。相手は忘れているのか、はたまた確信犯なのか……。少し距離を置くことを考える人も少なくないはず。
言わない
「数百円なら何もいわない」(35歳女性/総務・人事・事務)
「諦める」(59歳女性/主婦)
本来ならば借りたお金を返すのは当然のことですが、相手からアクションがない場合や貸した金額が少ないケースでは「何も言わない」「諦める」という人も。「お金を返してほしい」は、とても言いづらい言葉であることが伝わってきます。
ママ友にお金を貸すとしたら、いくらまでなら出せる?
null続いて、ママ友にお金を貸すとしたら、いくらまで出せるかを聞きました。
第1位:1円も貸さない・・・173票(55.4%)
第2位:5,000円以下・・・104票(33.3%)
第3位:5,001円~1万円以下・・・22票(7.1%)
第4位:1万1円~3万円以下・・・9票(2.9%)
第5位:5万1円~10万円以下・・・2票(0.6%)
第6位:3万1円~5万円以下・・・1票(0.3%)
第6位:金額は問わないで貸せるだけ貸す・・・1票(0.3%)
最も多かったのは「1円も貸さない」という回答でした。次いで、約3割が「5,000円以下」となりました。5,000円以上の金額を選ぶ人は少なく、金銭トラブルを避けるという点でも、お金の貸し借りには消極的であることがわかります。
半数以上の人が「1円も貸さない」と回答していますが、そう考える理由についても教えてもらいました。
ママ友にお金を貸さない理由に納得!
null金銭トラブルは避けたいから
「金銭トラブルは怖いので、貸し借りはしないようにしている」(27歳女性/総務・人事・事務)
「どんなに仲が良くてもお金の貸し借りはトラブルの素になりやすいため」(38歳女性/主婦)
やはり多かったのは、金銭トラブルにならないようにという声でした。少しでもその可能性があるのなら、最初から貸さないのが一番なのかもしれません。
関係性が壊れてしまうから
「お金が絡むとどんなに親しい間柄だとしても今までの関係性を壊してしまう可能性があるから」(41歳女性/デザイン関係)
「返してもらえず関係がギクシャクするのが嫌だから1円も貸しません。借りるようなルーズな人とは付き合いたくないです」(52歳女性/主婦)
“金の切れ目が縁の切れ目”という言葉があるように、お金問題が絡むことでママ友との関係性が変わってしまうからと考える人も多数いました。催促しづらかったり、わだかまりが残ったりと良いことはなさそうです。
過去に金銭トラブルを経験したから
「貸した方は覚えてるけど、借りた方は忘れやすいし、それで金銭トラブルになった事があるから、嫌な思いするくらいなら貸さない」(48歳女性/主婦)
「いつ返してくれるのかな、と貸したほうが悩まなくてはならないのは本当におかしい。過去に友人に貸して心配でやきもきしたことがあるので2度としたくない」(54歳女性/その他)
過去の金銭トラブルを教訓に、お金は「1円も貸さない」と決めているという意見もありました。その当時いろいろな苦労があったのでしょう。同じことを繰り返さないように自分のルールを持つことは大事ですね。
その他にも、「貸し借りはトラブルの元だから。貸すなら帰ってこないと思って貸せと親から教えられて育ちました」(29歳女性/総務・人事・事務)といった親からの教えを心に留めている人や、「家族でも他人でもお金の貸し借りだけは絶対にしないと決めている。お金を貸してくれと言ってきた時点で、縁を切る」(36歳女性/主婦)などの声もありました。
今回の調査では「ママ友とお金の貸し借りをしたことがある」人は少数意見となりましたが、ただでさえデリケートな「お金」の話題。価値観も人それぞれですので、できればお金の貸し借りはせず、フラットな関係性を築いていきたいですね。
エディター/ライター。大学在学時からライターとして活動、気付けばもうすぐフリーライター歴20年。webサイトや書籍の編集・ライティングなどを担当。料理と暮らしまわりの手仕事が趣味。根っからのインドア派だが、3児の母となりアウトドアの楽しさにも目覚めたところ。