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シニアワインエキスパートが選ぶ!「愛を語れる」カップル向きワイン3本

恋人に料理を振る舞うとき、ぴったりのワインも一緒に出せるといいですよね。味わいはもちろんですが、ワインの名前が自分たちにぴったりだと、ちょっと気分が上がりませんか?

「恋人たち」……シャトー・レ・ザムルーズ/コート・デュ・ローヌ レ・シャルム

フランス語で「Les Amoureuses レ・ザムルーズ」とは、日本語で「恋人たち」を意味するそう。やはりカップルで飲むのが盛り上がりそうですね。

「フランスのローヌでつくられるワインです。明るいベリー系の香りに少しスパイシーなニュアンスも感じられるリッチな味わいは、2人での食事のシーンでも、チーズやソーセージ・ハムなどのおつまみでゆっくり時間をかけて楽しむワインタイムでも魅力を発揮してくれます。

とくにおすすめのシーンは、家に招いて手料理をふるまうとき。お肉を主体とした煮込み料理やすき焼き鍋にも合います。おうちでくつろぐデートにぴったりです」

「婚約」……ブライダ /イル・バチャレ モンフェラート

続いては、イタリア・ピエモンテ州アスティにあるブライダ社のつくるワインです。

「メイン品種のバルベラにピノ・ネーロ、カベルネ・ソーヴィニョン、メルローを少しずつブレンドしたもの。バルベラの酸味との深みあるマリアージュが特徴です。

イル・バチャレとは、地元ピエモンテの言葉で婚約、結婚の仲介人の意味。そろそろ“結婚”を意識する関係になってきたカップルのおうちデートや、週末に時間をかけて楽しむワインシーンにおすすめ。

1本で前菜からメインまで通したいときにも、チーズと合わせて長い時間楽しむときにも、チョコレートとも相性がいいオールマイティなワインです。

ボロネーゼのパスタやラビオリ、野菜と肉の煮込み、鶏肉や豚肉にも合わせやすく、タレッジオなどの産地の近いチーズとの組み合わせおもいいでしょう」

「フィフティ・フィフティ」……アヴィニョネージ&カパネッレ /50&50(チンクワンタ・エ・チンクワンタ)

名前に“50&50”とあるように、まさに対等をな関係を大切にしているワインだそうです。

「トスカーナの著名な造り手であるアヴィニョネージとカッパネッレがコラボしたワインです。アヴィニョネージのメルローとカッパネッレのサンジョヴェーゼのコンビネーション、それぞれ50%ずつのブレンドです。

バリック(小樽)での熟成を経て黒いトリュフやなめし皮、カシスなどの香りがエレガントで華やかなイタリア・トスカーナのワイン。

チンクワンタ・エ・チンクワンタとは、イタリア語でフィフティ・フィフティという意味。

個性の際立つ2つのぶどう品種を50&50をブレンドし、でも絶妙なパートナーシップが素晴らしいワインは、対等な関係を大切にし、お互いにキャリアやプライベートの経験を積み上げてきた、自立した大人なカップルに楽しんでほしい1本です。

とっておきの得意料理もしくはレストランなどで楽しみたい、華やかで上質な味わい。合わせたいのは、良質の牛肉のステーキや肉の煮込み料理、ハードタイプのチーズなどですね」

以上、ネーミングに愛のあるワイン3本でしたが、いかがでしょうか?

1本といわずに、それぞれシチュエーション別に楽しんでみるのもよし、またホワイトデーのお返しに彼におねだりしてみるものよし、ぜひ「愛を語れる」ワインをお楽しみください。

 

【取材協力】

※ 福島えみ子……シニアワインエキスパート、英国WSET Advanced Certificate、米国ワインエデュケーター協会CSW、チーズプロフェッショナル、CFP(R)・1級FP技能士。本業のファイナンシャル・プランナーの傍ら、ときどきワイン会やワイン教室も開催。フランスへの一人旅で立ち寄ったボルドーとブルゴーニュでワインに魅せられ、帰国後、ワインの勉強を始める。 ワインに夢中の30代を送った後、 ワインの楽しさをより多くの人に伝えたいと2008年からワイン教室を主宰。

2017/3/5  BizLady掲載

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