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心折れずに「お弁当づくりを続ける秘訣」とは?経験者216人のリアルな声を集めました

朝から台所に立ち、献立を決めて調理してお弁当箱に詰めて……。日々果てしなく続くお弁当作りは地味に消耗させられる作業。やらないわけにはいかないけれど、正直投げ出してしまいたいと感じている人も多いのではないでしょうか。

そこで、今回は、お弁当作りを1年以上続けた経験のある女性216人を対象に、“心折れずにお弁当作りを続けるコツ”についてアンケート調査を実施しました。

前日の夜から仕込んでおく

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今回のアンケートでは、朝の調理を時短するコツが続々。なかでも多かったのは、前日の夜から準備しておくとの声でした。

「前日に下ごしらえをしておくと、翌朝起きたら簡単に調理するだけなので気が楽です」(45歳/主婦)

「夕飯を作るときにちょっと多めに作ってお弁当用を改めて作らなくてもいいようにすると楽」(41歳/主婦)

「我が家は出勤時間が早いので、夕食時にお弁当のおかずも準備していました。傷みやすいものは、甘酢をかけています」(58歳/主婦)

「前日の夜ご飯をタッパーに残しておいて、それをそのまま弁当として持って行くなどする」(32歳/主婦)

「できるだけ時短できるように、前日にほぼ作る。朝はご飯を入れ、卵焼き、ウインナーを焼くぐらい」(38歳/営業・販売)

下ごしらえは済ませておき、あとはフライパンで焼くだけ。あるいは、完成したおかずをお弁当箱に詰めるだけであれば、朝の作業時間を大幅に短縮できそうです。また、わざわざお弁当用のおかずを準備するのではなく、夕食を多めに作って弁当に流用するという人も大勢いました。

冷凍食品を活用する

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「冷凍食品を躊躇なく使う。一から作ることはできるだけしないようにしている」(34歳/主婦)

「おかずは冷凍食品のみ。ごはんはタイマーで朝炊き上がるようにしておくので本当に詰めるだけで楽です」(52歳/その他)

「冷食をフル活用。朝作るのは卵焼きのみにしていた」(47歳/営業・販売)

「手作りは基本1品。あとは解凍しなくていい冷凍食品とチルド食品で朝は詰めるだけにしています」(48歳/その他)

冷凍食品は、からあげやハンバーグなどメインのおかずから、カラフルな野菜の副菜まで種類が豊富。こんな便利なものを積極的に活用しない手はありません。お弁当作りは毎日のことだからこそ、無理せず、手作りにこだわらないことが続ける秘訣ともいえそうです。

作り置きしておく

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「時間があるときにまとめておかずを作り、カップに入れて冷凍しておく。チンして詰めるだけの状態にしておけば寝ぼけながらでも用意できる」(39歳/主婦)

「日曜に作り置きをして水曜まで乗り切る。傷むのが怖いので、木曜金曜は簡単なお弁当」(56歳/主婦)

「とにかく週末に冷凍可能なおかずをまとめて作って、ご飯も冷凍しておく。朝は彩りと組み合わせを変えてお弁当箱に詰めるだけにしました」(52歳/コンピュータ関連技術職)

「週末におかずをまとめて作っておき朝それを詰める。 隙間にブロッコリーやミニトマトで彩りをとり卵焼きだけは毎日作る」(37歳/主婦)

平日の朝に余裕をもたせたいなら、休日におかずを作り置きしておくのも選択肢のひとつ。ただ、筆者自身は、かつてトライしてみたものの、手際の悪さ故か休日がつぶれる感があったのと、ストックの調整が下手すぎ(一部のおかずはすぐ在庫切れなのに、別のおかずは余りまくる)なせいで、挫折してしまいました。なので、作り置きで食材も時間もうまく管理できている人にはつい尊敬の念を抱いてしまいます。

シンプルなメニューに徹する

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「無理をしない。作るのがしんどいときはチャーハンやのっけ飯でごまかす」(40歳/主婦)

「時間がないときはオムライスなど1品料理にした」(28歳/学生・フリーター)

「周りにどう思われようと、毎日同じメニュー。メニューを考えなくて済むし、買い物も決まったものだけで済む」(53歳/主婦)

「おかずは1、2品にとどめる。朝ご飯と夜ご飯でも栄養を補えるため、お弁当にそこまでこだわらない。お弁当はお腹を満たすことを優先にする」(25歳/主婦)

「おかずは2種類でも良い、ミニトマトを入れておけば大丈夫!」(35歳/主)

「子どもの希望でもあったが、冬はスープとおにぎりにした。 前日に野菜たっぷりのスープを作っていた」(53歳/総務・人事・事務)

食べ盛りの息子2人がいる筆者知人によれば、週2日は牛丼弁当(弁当箱にご飯だけ詰めて、具はスープジャー)とのこと。それで、文句が出るどころか息子たちには牛丼弁当が一番好評なのだとか……。

栄養バランスや彩まで考えると、お弁当作りのハードルが一気に上がってしまいます。おかずをワンパターンにしたり、種類を少なくしたりしても、おいしくお腹が満たせれば問題なし!

その他、こんなアイディアも…

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「美味しく食べている顔を思い作っています」(44歳/主婦)

「嫌いなお皿洗いを夫が全部すると言う約束で、気合いで作り続けることができました」(32歳/営業・販売)

「週に1回はサボる日を作って好きなものを買って食べる。 毎日作らないといけないとか思わない」(33歳/その他)

「これを作れば、外食するよりも節約できてお金が貯まるんや。と言い聞かせて作っていました」(37歳/総務・人事・事務)

「毎日コンビニのお弁当だと家計が凄い事になるので“家計に貢献”と思いながらなんとか頑張った」(58歳/その他)

節約を意識することで心が折れなかった、との声はほかにも複数寄せられています。たしかに、今はコンビニ弁当がワンコインで収まらない時代なので、「自作弁当で●円、得した!」というのは、かなり強力なモチベーションになりそうです。もちろん、節約目的でお弁当作りをする場合も我慢のしすぎは禁物で、たまにはご褒美デーを設けるのがよいかもしれません。

 

個人的には、どんな手段を使おうが、毎日お弁当作りをしているというそれだけですごいことだと思います。「かくあるべし」というルールに縛られず、今回ご紹介した皆さんのコメントなどをご参考に日々のお弁当作りに取り組んでみてはいかがでしょうか?

中田綾美
中田綾美

成人までの人生を受験勉強にささげた結果、東京大学文学部卒業。その後なぜか弁護士になりたくて司法試験に挑戦するも、合格に至らないまま撤退。紆余曲折の末、2010年よりフリーライターの看板を掲げています。

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