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オトナ女子なら押さえて! アナウンサーが絶対言わない「間違った日本語」

「英語が話せるようになりたい!」多くの日本人が一度は切実に願ったことがあるでしょう。でも外国の人たちからは「あの難解な日本語を話している日本人ってすごい!」と尊敬のまなざしが向けられているのです! それならば胸を張って日本語を話したいところですが……私たちが話している日本語は、本当に正しいのでしょうか? 東京オリンピックを控え日本が注目されている今こそ、アナウンサーである筆者と一緒に“正しい日本語”について考えてみませんか?

“ら”抜き言葉は、“まぬかれない”!?

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言葉は生き物。時代と共にどんどん変化していき、また変わっていくのが当たり前とも言えます。

例えば、“ら抜き言葉”。

見られる→見れる、来られる→来れる、のように“ら”を抜いてしまうことを指します。アナウンサーの世界でこれはご法度ですが、今では“ら”を抜いて話す人の方が多いのではないでしょうか。

読み方ひとつ取っても、正しいのか正しくないのか物議を醸す言葉もあります。有名なところでは“免れる”という言葉。正しくは“まぬかれる”で、濁点はつきません。アナウンサーがニュースを読む時は、濁らず発音しているはずです。

ですがほとんどの人は「まぬがれる」と言っていますよね。多くの人に使われている方がいつしか主流になっていくものなので、そのうちに濁らずに発音するアナウンサーもいなくなるかもしれません。

“0120”……なんて読む?

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数字にも目を向けてみましょう。アナウンサーが電話番号などを読み上げるとき、“0”を「ゼロ」ではなく「レイ」と言っているのを聞いたことがありませんか?

一般的にはゼロといった方が耳なじみがいいように感じますが、あえてレイを使うのは“日本語だから”。

ゼロは“ZERO”、英語です。それに対してレイは“零”、こちらはれっきとした日本語。他の数字は「イチ、ニ、サン……」と日本語で読むのに“0”だけ英語にするのはおかしい。だからアナウンサーは他の数字同様“0”も「レイ」と日本語で読むのです。

首を傾げてしまう日本語も、あちこちで飛び交います。

お店などでよく聞く「よろしかったでしょうか」は無意味に過去形にしていますし、ビジネスシーンでは「やらさせていただきます」など丁寧にしようとするがあまり言葉を重ねてしまったり、レストランでは「普通に美味しい」という、普通なの? 美味しいの?と不思議に感じる言葉が聞こえてきたり。

しかし、間違った言葉が使われ出した時には「おかしい!」と声を上げる人が多くいても、いつの間にかそれが定着し、気が付けば市民権を得ている。

そんなふうにして日本語は変化し、今に至るのです。

 

以上、今だから考えたい“正しい日本語”についてお届けしましたが、いかがでしたか?

“今現在においては”正しくない日本語も、10年後には正しい日本語に昇格しているかもしれません。

だけどあなたが話していて、聞いていて違和感があるならそれはきっと“今現在においては”正しくない日本語。そこを少し意識するだけでも、大人の女性としてステップアップできるかもしれませんね。

2015/12/13 BizLady掲載

執筆/袰川有希

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