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日本人の弱点を克服!フィリピン式「英語上達法」で見違える発音に

「流れるような英語を話せるようになって、職場で一目置かれたい」と思うことはありませんか? 一方で、“日本語なまり”の発音を直し、流ちょうな会話スキルを身につけるには、留学しないとムリなのかも……とあきらめている方もいるかもしれません。
「英語学習は、何歳からでも遅くない」と話すのは、日本で英語教師をしている下岡イメルダさん。フィリピン出身の下岡さんは、美しい発音で英語を話し、日本語やスペイン語も堪能。英語が母国語ではなく、ご自身も“勉強して”習得したからこそ、日本人の“英語学習のウィークポイント”に精通しています。今回は、日常生活に簡単に取り入れられる英語上達法についてお伺いしました。

フィリピン人の英語スキルが高い理由

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フィリピンでは英語は公用語のひとつ。小学校から授業は英語で行われ、テレビ番組も英語のものが多いそう。日常生活に英語が自然に溶け込んでおり、アジア諸国の中でも、屈指の英語力を誇っています。

それでは、下岡さんおすすめの忙しい女性が日本にいながら英語を上達させる3つのコツをご紹介しましょう。

1:英語の歌を覚える

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「英語の歌を歌うことは、発音を学ぶのにとても有効です」と下岡さんは言います。

おすすめは、日本にもファンの多い『カーペンターズ』。ミディアムテンポの曲にわかりやすい詩がついているため、初心者でも歌いやすいそう。

日本語は英語と比較して、“抑揚”が少ないといわれていますが、歌うことで、英語の抑揚やリズムに慣れてきます。

また、誰かに発音を教え込まれるより、キレイに発音したり単語を自然につなぐコツを自分で発見し、「おっ、なるほど!」と思える体験をすることで、確実に自分のスキルにつながります。後々、大事な商談でも学んだことをキチンと生かせるはず。

2:“恥”を捨てどんどん話す

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公立学校でALT(外国語指導助手)として英語を教えた経験をもつ下岡さんは、来日当初、生徒たちが英語に強い苦手意識を抱き、失敗を恐れる姿勢に驚いたそうです。

「日本人は言葉の失敗を恥ずかしいものとする傾向があります。発音が間違っていても、失敗しても、恥ずかしいことではありません。気がついたら直せばいいだけのこと。どんどん声に出して話し、経験を積んでください」と下岡さん。

母国語と異なる言葉を使うのですから、当然失敗はつきもの。ビジネス上で大切なのは、“うまく話すこと”ではなく、“きちんと意思疎通できること”だということを覚えておきましょう。

3:正しい英語に触れる

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「言葉というのは、人から人へうつります。美しい言葉に触れていれば、美しい言葉を吸収できますし、逆にスラング(俗語)だらけの環境に身を置けば、あなたの口からもスラング が出てくるようになるでしょう」

美しい言葉を多く吸収するために、美しい英語を話す人と接する機会を持つ、映画を見る、読書をする……といったことを心がけてみましょう。

 

以上、忙しい女性が日本にいながら英語を上達させる3つのコツをご紹介しましたが、いかがでしょうか?

失敗を恐れて「この場面での前置詞は、“at”なのか“on”なのか……」などと考え込んでいては、会話は前に進みません。

どんなに完ぺきに英語をマスターしても、言語だけでは人と人とのコミュニケーションは完結しません。言葉で足りない分はジェスチャーや表情で補いながら、「相手とわかりあえた!」という経験を積んでいきたいものです。

 

【取材協力】

※ 下岡イメルダ(しもおか・いめるだ)・・・フィリピン出身。フィリピンの高校で社会科教師として政治経済や歴史を担当。現在は、関東近郊で英会話講師をしている。小学校でのALT(外国語指導助手)、個人向けレッスンを通じ、日本人の英語学習の“苦手ポイント”に精通している。

 

2015/11/1 BizLady掲載

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