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日本人が間違えがち!「よろしくお願いします」の英語使い分け3つ

ビジネスシーンで英語を使う際に、訳するのに最も困るのが「よろしくお願いします」という言葉。日本語だとオールマイティで、場面に応じて意味も変化していきます。しかし英語にそのような便利な言葉はなく、伝えたいことを明確にして英語に訳さなければ相手に伝わりません。今回は通訳の仕事経験もある筆者(が、シーン別「よろしくお願いします」の英語フレーズをご紹介します。

1:初対面

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ビジネスシーンで初対面の人には必ず「はじめまして。よろしくお願いします」が決まり文句です。

英語の場合は“It’s pleasure to meet you.”という言葉のなかに、「はじめまして」と「よろしくお願いします」の意味が含まれているのでこの一言でもOK。相手に先に言われた場合はtooを付け加えるか“You too.”の返事が正解です。

より丁寧な挨拶として覚えておくべきなのは、一緒にお仕事ができて嬉しいですと伝える言い回し。

“I’m looking forward to working with you.” 直接的ではありませんが、日本語の「よろしく」にもこの意味が込められています。

2:会議

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会議や打ち合わせの場において、複数の人が集まる場面で「本日はよろしくお願いします」と冒頭に挨拶することが多々あります。

英語ではよろしくお願いしますの代わりに、来てくれたことに感謝を述べるのが一般的。

“Thank you very much for coming.”や“I(We) appreciate you taking the time to meet.”が丁寧な言い方です。逆に、相手にこのように言われた時の返答としては“Thank you for having me.”が正しいでしょう。

3:頼み事

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頼み事をする時の「よろしくね」に値するのは意外にも“Thank you.”の一言。期待しているという意味を強めたい場合は”I’m counting on you.”が適しています。

相手の少し無理なお願いをする場合は更に丁寧な言い方として“I would be grateful for your help.”もあります。「恐れ入りますが」「恐縮です」の意味にもなります。

 

以上、シーン別「よろしくお願いします」の英語フレーズ3パターンをご紹介しましたが、いかがでしたか?

直接的に言わなくとも意思が通じるのは、日本語ならでは。英語を学ぶと、普段何気なく使っている「よろしく」などの一言が、場面次第で色々な意味を持つことに改めて気付かされますよね。

これさえ言えば伝わる、という日本人独特の空気を読む感覚は外国人には通用しないと考えておくべき。

日本語を英語に訳す時は、そのまま単語を並べて英文を作るのではなく“本当に意味していることは何か”ということにフォーカスすると良いかもしれせん。

2015/10/30 BizLady掲載

執筆/井上エリ

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