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「無印良品の家」5年ぶりの新商品が「平屋建て」になった…その理由とは?

シンプルで使いやすい生活雑貨が人気の『無印良品』ですが、「無印良品の家」があることをご存じですか?

2019年9月13日に、株式会社良品計画の子会社であるMUJI HOUSEは、5年ぶりの新商品「陽の家(ようのいえ)」の発売を開始しました。「無印良品の家」としては、実は初の「平屋」です。無印良品が今の時代に暮らしやすい家について本気で考え、平屋建て商品を開発したそう。でも、なぜ平屋なのか? その秘密をご紹介します。

少子高齢化や働き方の変化で、今は「平屋」が暮らしやすい

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これまで、「木の家」「窓の家」「縦の家」の3種類の家を販売。それぞれのコンセプトに基づいて、建築家やデザイナーが試行錯誤しながら辿り着いた、心地よく暮らせる空間を提案してきました。

そして、今回5年ぶりの新商品として登場したのが「陽の家」。この家のいちばんの特徴は「平屋」であること。でもなぜ、平屋なのでしょうか?

実は、少子高齢化や働き方改革などにより、私たちのライフスタイルが大きく変化する中、平屋に対するニーズは年々確実に高まっているそうです。データでも2010年から2017年にかけて平屋の着工戸数が増え続けているという統計もあるとのこと。

モデルハウスに来場した客に実施しているアンケートでも、「平屋をラインナップして欲しい」という声が多く届くため、子育て世代から、終の棲家を探す高齢者まで、幅広い人たちが心地よく暮らせる家として、「平屋」という日本の古くからある住まいのスタイルに再注目したそうです。

永く使える、変えられる、「シンプルな箱」という考え方

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無印良品の4つの家の形は、それぞれ違いますが、実は考え方は同じ。

何度も変えて、永く暮らせる。そんなシンプルな「箱」としての住居、というのがコンセプト。ライフスタイルや家族の変化に応じて、永く心地よく使えるように、大きな「一室空間」にすることで、家具や建具を自由に仕切ってレイアウトできるのが最大の売りです。

その代わり必要となるのは、大きな一室空間を支える丈夫な骨組み。ビルなどの大規模な建物と構造を同じにすることで、強度や耐震性にも優れ、その結果、大きな窓や吹き抜けなど、壁を取り払った開放感のある大胆な空間作りができます。

今回の「陽の家」は、当初は1年の開発予定でしたが、2年になってしまったというほど、暮らす心地よさをできるだけシンプルに追求したこだわりの家。早速、その特徴を見てみましょう。

大きな窓を通じて、庭までリビングになる開放感

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いちばんの特徴は「平屋」の性能を生かして、大きな窓を開けると、室内とウッドデッキがまるで大きな一室のようになること。

全開口サッシを採用して、窓をすべて壁の中に引き込むことができるうえ、ウッドデッキとの段差がないので、天気の良い週末には、テーブルを外に出してブランチを楽しむなど、庭までリビングのように使えるんです。家に居ながら、青空の下で食事を楽しめるなんて最高ですね!

ウッドデッキにある掘り部分では焚き火もできるそう。休日は家族や友人たちとBBQを楽しんだり……夢は広がります。

ウッドデッキとの段差がないので、テーブルをそのまま出すのも簡単。たちまちおしゃれなオープンテラスに。
ウッドデッキはカスタマイズ可能。夜は焚き火を囲んで、晩酌したり、星を眺めたり……静かな夜が待ち遠しい。

ベッドがソファにもテーブルにもなるという機能美に感動

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さらにユニークで驚いたのが、オプションのベッド。ベッドにテーブルやスツールも取り付けることで、寝るだけの場所から、座って読書をしたり、時にはパソコンを開いてデスクのように使ったり、ミニマルな空間を多機能なスペースとして効率よく使うことができます。

平屋という限られた空間でも余すことなく使えるので、想像以上に広くて暮らしやすく感じるはず。そんな工夫が至る所に散りばめられているのが、さすが無印!

モデルハウスは、千葉県いすみ市にある「フォレストリビング」内にあり、 2019年9月21日から実際に見学することも可能です。ぜひ、新しい平屋の暮らしを体験してみてくださいね。

 

取材・文/岸綾香

【詳細情報】

「陽の家」のプラン・価格例

商品名:「陽の家」間口5間半(10.01m)×奥行5.25間(9.555.m)タイプ

構造・規模:木造軸組工法(SE構法)

建築面積:95.64㎡(28.93坪)

床面積: 80.32㎡(24.29坪)

価格:標準仕様本体工事価格 1,598万円(消費税別)

 

無印良品の家

https://www.muji.net/ie/

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