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高機能ランドセルに、3Wayの大容量!「モンベル」のキッズ向けバッグは使える!

ベテランも愛用する登山用品をはじめ、さまざまなアウトドア用品を扱う『mont-bell』(モンベル)。ベビーやキッズアイテムも充実しており、外遊びに、レジャーにと、愛用している家族も多いブランドです。その展示会で出会った、2つの“子ども用カバン”が、日本のアウトドアメーカーならではの創意工夫をたっぷり詰め込んだアイテムだったのです! これは使えますよ。

ラン活で話題!軽量・丈夫・高機能・低価格な「わんパック」

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カラーは、ブラウン、ブルーグリーン、ワインレッドの3色。『モンベル』の店頭とWEBサイトで予約できる。

202211月に予約を開始するやいなや、すぐに完売してしまうほど人気を集めているのが、ランドセル「わんパック」です。“軽量・高機能・丈夫・低価格”の4拍子が揃った本品。その注目ポイントを見ていきましょう。

約930gと軽量で、しっかり入るA4フラットファイルサイズ

背面と底面はしっかりしたパネル入りで自立し、型くずれを防ぐ。
底面は、自立する際に汚れなどを防ぐパーツ付き。

『一般社団法人 日本鞄協会 ランドセル工業会』によると、一般的なランドセルは、天然皮革のもので1,400g前後、人工皮革のもので1,200g前後あります。いずれにせよカバンだけで1kg越え。入学したての頃など「荷物が重くて学校に通うのが大変」というお子さんも少なくありませんよね。

水濡れに強い“TPUラミネート”加工の840デニール・ナイロンを採用した「わんパック」は、約930g! 皮革製に比べて軽量です。

なおかつ、容量は13.5L(幅25×高さ35×奥行き16.5cm)と、近ごろ増えてきた“A4フラットファイル(※) サイズ”(幅23×高さ31cm程度)にもしっかり対応できるサイズ。

教材だけでなく、タブレットやノート型パソコンなど、日々たっぷり背負って登校する子どもたち。ランドセル自体が軽量なのは、まず嬉しく、親としても安心できるポイントです。

A4フラットファイルとはプリントを綴じることができる厚紙製ファイルです。

タフに使える丈夫な素材

表面に撥水加工が施されているので、レインカバーは帽子のようにかぶせるだけ。こちらのレインカバーはサイドポケットに内蔵。暗がりでも目立ち、反射するリフレクター付き。
使わない時は、クルクルまとめてサイドポケットへ。取り外しがきくので洗濯などもでき、ベルクロでとめておけるので紛失も防ぐ。

軽量だと強度が不安? ご心配なく。

先ほどもご紹介しましたが、使用しているのは“840デニール・ナイロン”という素材です。

そもそも“デニール(D)”とは、使われている糸の太さを表す単位です。タイツで、よく30デニールとか80デニールとか聞きますね。モンベルのバックパックでいうと、折りたためる軽量モデルには70デニール、子ども用デイパックには210デニール、2泊3日などの登山用バックパックには210〜420デニールほどのナイロン素材が使われています。

デニール数と素材の組み合わせで強度が決まり、デニール数が大きい=より強いと一概には言えませんが、数値の大きさは強度の一つの目安です。

つまり、何が言いたいかというと、840デニールは登山用バックパックの上をゆく丈夫さ。やんちゃなお子さんが少々わんぱくに扱ってもへっちゃらです(あ、だから名前が「わんパック」!?)。

アウトドアブランドらしい数々の機能

「わんパック」には、『モンベル』がこれまで培ってきたアイデアや工夫があちこちに散りばめられています。

テープを持ってジッパーを引くだけ。力の弱い子どもでも、引手を扱いやすい。
トップがこのように開く。
このマグネット付きボタンが、簡単にあいてしまうのを防ぐ。

教科書などを入れる本体は、テープを持ってジッパーを引くだけのワンアクションで開閉可能。物の出し入れがしやすい大開口です。また、テープを持って閉じると、マグネット式のボタンでしっかり閉じ、このボタンはテープを軽く下に引っ張らないと開かない作りに。

キーリングは、家の鍵をつけておくのにもよい。

正面には、マチ付きのポケットが1つ。開けると、2つの内ポケット付きで、レインウエアやハンカチ、ティッシュペーパーなどを入れるのにもよさそうです。

背面には、程よいクッション性を持たせてある。

程よいクッション性を持たせた背面側には、14インチまでのノート型パソコンやタブレットを収納できるポケットが1つついています。内側にクッションも付いているので、ガタつきにくく、安心感があります。

ショルダーベルトには、暗がりで光に反射するリフレクターと、防犯ブザーなどを付けられるDリング付き。

ショルダーベルトと本体をつなぐ部分に注目。ショルダーベルトをあえて固定せず、左右に動くようDカンでつなげている。
この左右の動きにより、体型に合わせて広がり、フィット。高学年になると背負うのがきついといったお悩みもなくなりそう。

このショルダーベルトには、肩幅や体型に合わせてベルトが動き、フィットしてくれるフレキシブルショルダーベルトを採用しています。からだにもカバンにも負荷がかかりにくい作りです。

高機能なのに驚くべき価格

引手には「mont-bell」のロゴ。お世話になってます!

そして価格は、14,850円(税込)! ランドセルと聞くと、高価なもの。祖父母に買ってもらう特別なものというイメージがあるかもしれません。もちろんそういった製品もありますが、『モンベル』の場合は15,000円でお釣りがきます。

入学時はもちろん、今後、在庫があれば、買い替え用ランドセルとしての役割も果たすかもしれません。

中身が一目瞭然!長く使える「3-Way ダッフル Kid’s 55」

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カラーは、写真のネイビーのほか、レッド、ブラックの3色。価格:7,590円(税込)。

『モンベル』広報スタッフ・黒瀬さんから一推しされて、これは便利!と筆者が感じたのが「3-Way ダッフル Kid’s 55」です。主に、林間学校や修学旅行など、23日程度の荷物をお子さんが持ち運ぶことを想定して開発されたのだとか。

成長や好みに合わせて3通りの持ち方ができる

1:横に背負う。最初はこちらから。
2:縦に背負う。身長が伸びてきたら、この方法がよさそう。
3:肩にかける。部活動などで使うには、これもよさそう。

林間学校のバッグというと、大容量デイパックを思い浮かべますよね。ところがこういったデイパックは「林間学校が終わると、他になかなか使い道がない……」と悩む親御さんの声も少なくありませんでした。

そこで、2つのショルダーベルトを付け替えることで、用途に合わせて“横に背負う””縦に背負う””肩にかける”の3Wayで使える大容量のダッフルバッグが誕生しました。容量は、55L(高さ36×58×奥行き26cm)と、たっぷり!

簡単だが、抜けづらい。

ショルダーベルトの付け替えは、抜けにくいトグル式バックルです。ちょっとしたコツがいるため、お子さんが幼いうちは、手伝ってあげる必要があるかもしれません。

でも、一度調整すれば何度も替えるものではありませんから、そう面倒にも感じません。

アウトドアブランドのデイパックで見かける機能が、ダッフルバッグにも活きている。

長さが余ったベルトは、だらっと垂れていると、見栄えが悪かったり邪魔なだけでなく危ないので、まとめられると安心。付属のゴムベルトでくるくるっとまとめられるようになっています。

整理整頓が苦手でも大丈夫!ざっくばらんな作り

カバン本体の上下に、荷物の量に合わせて絞れるベルト付き。荷物が少なければぎゅっと絞ると、コンパクトになるだけでなく、中身が安定して持ち運びやすくなる。

コの字型のジッパーを開けると、大きく開き、中身が一目瞭然。荷物の出し入れがしやすく、物を探しやすそうです。

また、上蓋の裏には、小物などの整理に便利なメッシュ素材のポケットが2つ。

これぐらいラフな方が、子どもは整理しやすいですね。

血液型まで書き込めるのは、登山用品を多数扱う『モンベル』ならでは。

両サイドについているポケットの一方には、ネームタグ付きです。

ちなみに、このダッフルバッグに使用しているのは、210デニールの「バリスティック ナイロン・リップストップ」という、モンベル独自のナイロン素材。従来のナイロンと比べて、同重量であれば約2倍の引裂き強度をもつ素材なのだとか。また、ちょっとした雨なら平気なウレタン加工も施されています。

嬉しいのは、タフな素材ながら、重量は595gととっても軽いこと! 子どもがたっぷりの荷物を入れても、カバン自体の重さが響くことはなさそうです。

ハンドルもついている。

また、カテゴリとしてはキッズ向けですが、大人の旅行や出張カバンとしても十分に活躍しそう。いや、むしろ使いたい! こういうシンプルなカバンって、大人のものとなると、なかなか見つからないものです。

今回ご紹介した2アイテムは、好評発売中。ただし「わんパック」は、全色予約で完売することが多いので(かつ、ワインレッドに関しては再販予定は今のところないとのこと……)、注意してください。2024年度入学に向けてラン活をしている皆さんは、今から『モンベル』のWEBサイトをこまめにチェックすることを熱くおすすめしま〜す。

【取材協力】
モンベル

【参考】
一般社団法人 日本鞄協会 ランドセル工業会

ニイミユカ
ニイミユカ

兵庫県出身、浅草在住。一児の母。主に食や体のことなど、生活にまつわる地に足のついた企画を、雑誌や書籍、WEBメディアなどで編集・執筆する

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