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炒め方がポイント!ケチャップが香り立つ「ナポリタン」の作り方【プロが教える本格パスタレシピ】

ケチャップの量が多すぎてグジュグジュに、ケチャップを炒めすぎて味がイマイチに……簡単そうにみえて、なかなかお店のように美味しく作れない「ナポリタン」。プロとの違いはどこにあるのでしょうか? そこで、ナポリタンの作り方をイタリアン料理店のシェフ小野宗隆さんに教えてもらったので、動画で紹介します。味の決め手は、ケチャップを炒めるタイミングと、あの和風調味料を隠し味として入れることなんです!

ナポリタンの作り方

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材料(2人分)

  • パスタ(スパゲッティーニ)・・・2人前
  • ソーセージ・・・4本
  • 玉ねぎ・・・1/2個
  • ピーマン・・・2個
  • マッシュルーム水煮缶・・・100g
  • ケチャップ・・・140cc
  • にんにく・・・2片
  • 酒・・・大さじ1
  • しょうゆ・・・大さじ1
  • みりん・・・大さじ1
  • 塩・・・適量
  • 粉チーズ・・・適量

作り方

(1)ソーセージは斜め薄切り、にんにくはみじん切り、玉ねぎはスライス、ピーマンは種を取り除き、半分に切ってから斜め薄切りにする

(2)フライパンを火にかけオリーブオイルを入れ、ソーセージ、にんにく、ピーマン、玉ねぎ、マッシュルームの順に炒める

使うフライパンですが、お家に「鉄フライパン」があれば、より香ばしく美味しく仕上がるそうなので、使いましょう。なければ一般的なフライパンでもOKです! ソーセージとにんにくまでは中火で炒め、他の材料を加えたら強火にしましょう。

(3)パスタを表示時間通り茹でる(茹で汁は取っておく)

パスタ料理で大事なのが、茹でるときの塩加減。パスタにしっかりと塩気を作ることが何よりも大事なんだそうです。

パスタを茹でるときの塩の量は、お吸い物を作るときと同じくらいの量(2%)が最適。目安としては、26cm程度のフライパンを使う場合なら、水をいっぱいにしたとき、塩は大さじ1強ほどの量がいいそうです。

後で茹で汁を約70cc程度使うので、捨てずに取っておきましょう。

(4)(2)の具材をフライパンの端に寄せ、具材と混ざらないようにケチャップを入れる。具材側に酒、みりん、しょうゆ、茹で汁70ccを加え、ケチャップに火が通ったら端に寄せていた具材と混ぜ合わせる

ナポリタンを美味しく作るときのポイントが(4)です。ケチャップを入れたら、すぐに具材と混ぜてしまいがちですが、それはNG! 鍋の中で具材とケチャップは分け、まずはケチャップだけに火を通すことが大事だそうです。ケチャップにはハーブなどの香りある素材も入っているので、すぐに具材と混ぜずに、まずは火を通すことが香りをひき立たせるコツなんだとか。

さらに、2つめのポイントが隠し味。ナポリタンは日本人が作り出したパスタ料理だからこそ、酒、みりん、しょうゆも忘れずに入れましょう。この隠し味を入れることで、ケチャップの酸味を和らげる効果があるそうです。

茹で汁は70ccを入れていますが、ソースの煮詰まり具合で茹で汁の量は調整してください。

(5)パスタを(4)に入れて混ぜ粉チーズで味をととのえてから、お皿に盛り付ける。さらに粉チーズをかけて完成

ナポリタンを作るときのポイントは、なんといっても「ケチャップ」を炒めるタイミング。入れたらすぐ具材とともに炒めてしまいたくなりますが、そこを我慢することで、ケチャップの香りが引き立ち、本格的なナポリタンが作れますよ。それと、酒、みりん、しょうゆを入れるのも鍵! ポイントをしっかり抑えて作れば、あなたもレストランさながらの味を再現できるはずです。


【取材協力】

小野宗隆・・・洋食屋『Bistro Coco 路地裏』のオーナーシェフ。イタリア料理、フランス料理を中心に料理長としてのキャリアを積み上げ、店舗立ち上げやメニュー開発などを多数経験。ソムリエの資格も持つ。

構成/近藤冬子

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