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失敗しない「カルボナーラ」の作り方【プロが教える本格パスタレシピ】

パスタ料理はよく作るけど、やっぱりお店の味とは全然違う…。「お店のように美味しく作るにはどうしたら良いの?」と考えたことはありませんか。そこで、イタリアン料理店のシェフ小野宗隆さんに教えてもらった本格パスタのレシピを記事と動画で紹介します。今回は「カルボナーラ」です。

カルボナーラの作り方

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材料(2人分)

  • パスタ(スパゲッティーニ)・・・2人前
  • 厚切りベーコン・・・60g
  • 玉ねぎ・・・1/4個
  • にんにく・・・1片
  • 植物性生クリーム・・・100cc弱
  • 牛乳・・・100cc
  • 卵黄・・・4個
  • 粉チーズ・・・山盛りで大さじ2
  • オリーブオイル・・・大さじ1
  • 黒こしょう(粗挽き)・・・適量
  • しょうゆ・・・小さじ1
  • 塩・・・適量(パスタを茹でる用と味付け用)

※パスタを茹でるとき、表示時間の約1分前には取り出すこと

※生クリームは植物性を使うとダマにならず、さっぱりした味わいになります

※使わなかった卵白は味噌汁やスープに使うとよいでしょう。パスタと合わせるならスープはコンソメスープがおすすめ

作り方

(1)ベーコンは厚切り、玉ねぎは薄切りに、にんにくはみじん切りにする

(2)火をつけ、フライパンにオリーブオイル、ベーコンを入れて炒める。ベーコンが焼けてきたらにんにくを加えてさらに炒め、玉ねぎ、牛乳を入れる

ベーコンを炒めるときは強火。牛乳を入れてフツフツと沸いてきたら弱火で“煮出す”イメージが大事とのこと。

(3)パスタを茹でる(表示時間1分前に取り出す)

パスタ料理のポイントは、茹でるときの塩加減。パスタにしっかりと塩気をつけることが何よりも大事ということです。

パスタを茹でるときの塩の量は、お吸い物を作るときと同じくらいの量(2%)が良いそう。目安ですが、大鍋がなく家庭で26cm程度のフライパンで茹でるときは、大さじ1強の塩の量が最適。しっかりパスタに塩気をつけましょう。

(4)別の容器に卵黄を入れて混ぜる。卵黄を混ぜながら生クリーム、しょうゆ、粉チーズを入れてよく混ぜ合わせる

カルボナーラのポイントはこの(4)部分。生クリームと粉チーズを使うのは、卵をとろとろにさせ、炒り卵のようになるのを防ぐため。

また、ベーコンを炒めた鍋に生クリームや卵黄を直接入れてしまうのはNGです。必ず別の容器で白身を使わず卵黄だけを使い事前にしっかり混ぜておくことが大事。こうすることで、ダマを作らずうまくできるそうです。

さらに、しょうゆを入れるのも忘れずに。隠し味程度な量のため、食べたときに味は感じないものの、隠し味で入れることで、より日本人の口に合いやすくなるそうです。

(5)(2)に表示時間1分前にあげたパスタと(4)を入れる。塩や粉チーズで味を整えてお皿に盛り付け、黒こしょうをかけて完成

パスタを表示時間1分前に取り出すのは、ソースと絡ませるときによりソースの味を染み込ませるためと、パスタが柔らかくなり過ぎるのを防ぐためだそうですよ。しっかり表示時間前に取り出すようにしましょう。

 

イタリアン料理店のシェフ小野さんが教えてくれた「カルボナーラ」。ポイントは(4)の部分。この部分をしっかり抑えることで、お店の味に近づくことができるんですね。隠し味のしょうゆも意外ですが、ぜひ入れてみてください。

大人から子どもまで皆が大好きな「カルボナーラ」。ぜひ、試してみてはいかがでしょう。


【取材協力】

小野宗隆・・・洋食屋『Bistro Coco 路地裏』のオーナーシェフ。イタリア料理、フランス料理を中心に料理長としてのキャリアを積み上げ、店舗立ち上げやメニュー開発などを多数経験。ソムリエの資格も持つ。

構成/近藤冬子

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