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無限に食べられるキャベツの「コールスロー」はマヨ控えめでさっぱり!【ちょこっと漬け#109】

料理研究家の沼津りえさんが、手軽に漬ける「ちょこっと漬け」を、動画で楽しく紹介する連載企画。

今回は、春に向けておいしくなるキャベツを使った「コールスロー」を紹介します。マヨネーズが強すぎず、さっぱり食べられる黄金比で、野菜を美味しくたくさん食べられますよ。

芯まで甘くてシャキシャキ!サンドイッチやお弁当にも◎

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これからキャベツが旬を迎え、甘くておいしくなる季節。丸ごと買った方がお得ですが、新鮮なうちに使い切るのが難しい場合も。そんなときにオススメなのが、無限に食べられる「コールスロー」!

私はザクザク大きめに切って、しっかり塩もみをして余分な水分を出して甘味を引き出します。こうすると芯の部分まで甘くておいしいコールスローになるんです。

マヨネーズは入れすぎると、いかにもマヨネーズの味になってしまうので、やや控えめに。その分、キャベツ本来の味を楽しめる配合にしています」(以下「」内、沼津さん)

作りおきできるので、まとめて作っておくと何かと便利なコールスロー。早速、作り方を見てみましょう。

【材料】(作りやすい分量)

にんじん・・・1/4本(50g)

キャベツ・・・1/2個(500g)

塩・・・小さじ2

マヨネーズ・・・大さじ4

酢・・・大さじ2

きび砂糖・・・小さじ2

こしょう・・・少量

コーン(缶詰)・・・50g

ロースハム・・・50g(2~3枚)

【作り方】

(1)にんじんを切る

にんじんは薄切りにしてから、並べて端から千切りにします。切り終わったら、ポリ袋に入れてください。

「にんじんは入れすぎると彩りや味のバランスが悪くなってしまうので、キャベツ500gに対して、にんじん50gを目安にしてください」

(2)キャベツを切る

キャベツは先に芯を取り除き、芯は薄切りにします。

「芯まで全部食べられるので捨てないで。芯は甘くておいしいので、薄切りにして一緒に使いましょう」

葉の部分は繊維を断つように切ると、塩もみしたときにポキポキ折れやすいので、繊維に沿って切ります。半分に切って安定させてから、端からザクザクと千切りにしていきます。

「細すぎると食感が足りず、太すぎるとゴワゴワするので、目安は5〜8mm幅くらい。好みの食感で太さは調節してください。ちょっと長すぎる、大きすぎるかなと思っても、塩もみをするとちょうどいい感じになりますよ」

すべて切り終わったらポリ袋に入れます。入れる際に硬い部分や大きすぎるものがあったら、細かく切ってから入れてください。

(3)塩もみする

ポリ袋の中に塩を振り、塩が全体によくなじんだら、ポリ袋の上からよくもみます。

「塩もみをして余分な水分を出して、甘みをしっかり引き出します。キャベツが細かいと塩もみをするとボロボロになりやすいので、キャベツは長めに切ってちょうどいいくらいなんですよ」

(4)30分置く

水分が出てきたら、ポリ袋の空気を抜いて口をねじり、30分ほど置きましょう。

30分置くと水分が出て、しんなりしてきました。ポリ袋の上からキャベツを軽く押さえながら余分な水分を捨てます。

「余分な水分を捨てないと、味が薄まってしまいます。とはいえ、あまりギュッと絞りすぎず、出てきた水分を捨てればOKです」

(5)調味液を作る

保存容器にマヨネーズ、酢、きび砂糖、こしょうを入れ、よく混ぜ合わせます。さらに、コーンと短冊切りにしたロースハムを加えて混ぜます。

「砂糖は好みのものを使ってください。具材はツナやソーセージ、ミックスビーンズなどを入れてもおいしいですよ」

(6)野菜を混ぜ合わせる

塩もみしたキャベツとにんじんを調味液に入れ、全体をよく混ぜ合わせます。

(7)冷蔵室で15分置く

冷蔵室に入れ、15分ほど置いて味をしっかりなじませます。

(8)できあがり!

全体に味がなじんだら完成です。冷蔵で3日を目安に食べ切ってください。

食べてみると、マヨネーズの風味が強すぎず、キャベツの甘味をしっかり感じます。芯の部分が特に甘くて、シャキシャキしておいしい! キャベツ本来の味が生きていて、さっぱりといくらでも食べられます。

「マヨネーズが多すぎるとくどくなってしまうので、これくらいでちょうどいい。塩もみをして味のベースをしっかり作れば、少ない調味料で味付けできるんです。パンに挟んでサンドイッチにしたり、お弁当に入れたり、作りおきしておくと便利ですよ」

実際に作ってみると、普段はマヨネーズと塩、こしょうで味付けしていましたが、酢や砂糖も加えることで、コクと旨味がアップしてさっぱりおいしく食べられました。いままでは塩もみ後、ギューッと強めに絞っていたのですが、余分な水分を出すくらいの方がしっとりちょうどいいのも実感!

まとめて作ってもペロリと食べてしまうくらいおいしいので、春に向けてぜひ作ってみてください。

取材・文/岸綾香


 

【取材協力】

沼津りえ

料理研究家、管理栄養士、調理師。料理教室『cook会』主宰。バラエティー豊かなレッスン内容が好評で、東京・阿佐ヶ谷を中心に数多くの料理教室を開催。毎年、梅漬けの教室はリピーターが多く大人気に。手軽でシンプルなアイディア溢れるレシピに定評があり、雑誌などのメディアでも活躍。著書に『いろんな味で少しだけつくる ちょこっとだけ漬けもの』(学研プラス刊)、『55分焼きたてパン 粉100gの食べきりレシピ。手も道具も汚さずパパッとかんたん』(主婦の友社)、『米粉があれば!パンもおかずもおやつも極上』(主婦の友社)など多数。HPはこちら。Instagram@rienumadu  YouTube  管理栄養士  沼津りえの「阿佐ヶ谷夫婦チャンネル」

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