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冬は「金柑のはちみつ漬け」で免疫力アップ!香りと甘さに癒されます【沼津りえの季節の手仕事#11】

季節の移ろいを感じながら、作る過程を楽しみたい「季節の手仕事」。旬の恵みを存分に味わう逸品を料理研究家・沼津りえさんが丁寧に解説してくれます。

今回は、1〜3月に旬を迎える「金柑」を使った一品を紹介します。皮まで食べられる金柑はビタミンCがとっても豊富。はちみつで漬ければ、風邪をひきやすい季節の強い味方になってくれますよ。

はちみつでまろやかに漬け込んで、皮ごと食べよう!

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1月になり、スーパーでも見かけるようになってきた「金柑」。コロンとした見た目も愛らしく、冬の訪れを感じます。丸ごと食べられるので、ビタミンCたっぷりで栄養も満点。皮までおいしく食べる方法を沼津さんに教えてもらいました。

「そのまま漬けると皮の苦味が気になる人も多いので、熱湯でゆでてからはちみつで漬け込みます。ゆでると苦味が和らぎ、皮がやわらかくなってはちみつがジュワッと染み込みやすくなりますよ。

お湯で割れば、優しい甘さの金柑茶に。免疫力アップ、血流改善などにも効果が期待できるんですよ」(以下「」内、沼津さん)

これからますます寒くなる季節、頼れる保存食になりそうですね!

【材料】(作りやすい分量)

金柑・・・200g

はちみつ・・・100g

【作り方】

(1)金柑を洗う

金柑は汚れを落としながら洗い、洗いながらヘタを取り除きます。

「皮まで食べるので、しっかり洗いましょう。1〜2回水を変えて、よく洗ってください」

(2)熱湯で3分ゆでる

熱湯で3分ほどゆでます。ゆで終わったらザルにあげ、水気を優しく拭いてください。

「皮がやわらかくなって、はちみつがギュッと染み込みます。ゆでると汚れやアクも取れます」

(3)金柑を切る

金柑を横半分に切り、竹串などで種を取り除きます。皮がやわらかくなっているので、包丁の角でプチッと切れ目を入れてから切ると、スムーズに切れます。

(4)金柑とはちみつを保存瓶に入れる

清潔な保存瓶に金柑とはちみつを入れます。このとき、金柑とはちみつの分量は「2:1」が黄金比!

「私は金柑の香りやほろ苦さなども味わいたいので、はちみつは金柑の半量にしています。はちみつの量は好みの甘さに調整してください」

(5)冷蔵室で1日置く

冷蔵室で1日置き、金柑の水分が出るまでじっくり漬けましょう。

(6)できあがり!

1日置くと金柑から水分が出て、はちみつがサラッとしてきます。保存期間は冷蔵で2〜3週間が目安です。

「ヨーグルトやパンにかけたり、ドレッシングやカルパッチョのソースに使ってもおいしいです。さらに、お湯を注いで飲めばポカポカになりますよ」

沼津さんが作ってくれた金柑茶を飲むと、まろやかな優しい甘さが染み入り、ホッと癒されます。さらにヨーグルトにかけて食べると、プチュッと実が弾けて金柑の旨味がジュワ〜ッと溢れました。はちみつが控えめなので甘すぎず、金柑本来のフルーティーさをたっぷり感じます。

保存が効いて、栄養も満点。この冬の強い味方になりそうですね。金柑の香りに癒されながら、季節の手仕事をぜひ楽しんでみてください。

取材・文/岸綾香

【取材協力】

沼津りえ

料理研究家、管理栄養士、調理師。料理教室『cook会』主宰。バラエティー豊かなレッスン内容が好評で、東京・阿佐ヶ谷を中心に数多くの料理教室を開催。毎年、梅漬けの教室はリピーターが多く大人気に。手軽でシンプルなアイディア溢れるレシピに定評があり、雑誌などのメディアでも活躍。著書に『いろんな味で少しだけつくる ちょこっとだけ漬けもの』(学研プラス刊)、『55分焼きたてパン 粉100gの食べきりレシピ。手も道具も汚さずパパッとかんたん』(主婦の友社)、『野菜まるごと冷凍レシピ』(主婦の友社)など多数。HPはこちら。Instagram@rienumadu  YouTube  管理栄養士  沼津りえの「阿佐ヶ谷夫婦チャンネル」

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