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フレッシュな自家製「柚子ポン酢」を作ろう!鍋の季節に大活躍【沼津りえの季節の手仕事#10】

季節の移ろいを感じながら、作る過程を楽しみたい「季節の手仕事」。旬の恵みを存分に味わう逸品を料理研究家・沼津りえさんが丁寧に解説してくれます。

今回は、いまが旬の柚子(ゆず)を使った「自家製ポン酢」を作ります。かつお節と昆布で魚介の旨味を加えて、まろやかな味わいに。自家製ならではのさわやかな酸味を堪能してください。

柚子がピュアでさわやか!果汁としょうゆは1:1が黄金比

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冬になると庭や畑で採れたり、いただいたりすることも多い「柚子」。使い切るのが難しいときは、いろいろな料理に使えて保存も効く「柚子ポン酢」にするのがおすすめです。

「柚子ポン酢を作るのはとっても簡単。せっかく柚子がおいしい季節なので、季節の手仕事を楽しみながらぜひ自分で作ってみてください。

私のレシピは、柚子果汁としょうゆは1:1が黄金比です。市販品に比べて、手作りすると香りや酸味がとってもフレッシュ。かつお節や昆布で旨味を加えると、まろやかな口当たりになって、よりおいしく仕上がりますよ」(以下「」内、沼津さん)

これは鍋の季節に大活躍しそうな予感。ぜひ作ってみたいですね!

【材料】(作りやすい分量)

柚子・・・大3個(果汁100ml)

しょうゆ・・・100ml

かつお節・・・5g

だし昆布・・・1枚(5cm四方)

【作り方】

(1)柚子を搾る

柚子は横半分に切ってから手で搾ります。種が結構入っているので、濾し器やザルの上で搾るとラクに種を取り除けます。

「果汁としょうゆは1:1が黄金比! 今回は100mlずつ使います。もし果汁が足りない場合は、酢やレモン汁を足して調整すればOK。または、果汁に合わせてしょうゆを同量に調整してください」

(2)保存瓶に入れ、冷蔵室で2〜3日置く

保存瓶に柚子果汁、しょうゆ、かつお節、昆布を入れ、冷蔵室で2〜3日置きます。

(3)柚子ポン酢を濾す

2〜3日置くと昆布がトロッとして、旨味が出ています。

「かつお節と昆布は入れたままだとえぐみに変わるので、2〜3日漬けたら取り除きましょう」

清潔な保存瓶に濾して入れ、かつお節とだし昆布を取り除きます。

「濾した後のかつお節と昆布もおいしいので、刻んでごはんに混ぜたり、軽く煎ってふりかけにしたり、捨てずに料理に使ってくださいね」

(4)できあがり!

時間が経つと、さらにまろやかな味に変化していきます。冷蔵で約1カ月を目安に使いましょう。

味見をすると、さわやかな香りが鼻に抜け、柚子の風味がとってもフレッシュ。魚介だしの旨味が加わって、柚子の酸味がまろやかで美味! 市販のポン酢はいろいろな調味料が入っていますが、これはしょうゆだけなので、柚子ポン酢本来のピュアな味を堪能できます。

「自家製だと安心して使えるのもうれしいですね。湯豆腐や鍋はもちろん、炒めものにもおすすめですよ」

作り方も簡単なので、これなら手軽にチャレンジできそうですね。保存も効くのでうれしい限り。市販品とはひと味違った手作りのおいしさをぜひ味わってみてください。

取材・文/岸綾香

【取材協力】

沼津りえ

料理研究家、管理栄養士、調理師。料理教室『cook会』主宰。バラエティー豊かなレッスン内容が好評で、東京・阿佐ヶ谷を中心に数多くの料理教室を開催。毎年、梅漬けの教室はリピーターが多く大人気に。手軽でシンプルなアイディア溢れるレシピに定評があり、雑誌などのメディアでも活躍。著書に『いろんな味で少しだけつくる ちょこっとだけ漬けもの』(学研プラス刊)、『55分焼きたてパン 粉100gの食べきりレシピ。手も道具も汚さずパパッとかんたん』(主婦の友社)、『野菜まるごと冷凍レシピ』(主婦の友社)など多数。HPはこちら。Instagram@rienumadu  YouTube  管理栄養士  沼津りえの「阿佐ヶ谷夫婦チャンネル」

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