子育て世代の「暮らしのくふう」を支えるWEBメディア

これは画期的!「そら豆」をフライパンで蒸したらホクホク&濃厚すぎた!【ちょこっと漬け♯74】

料理研究家の沼津りえさんが、手軽に漬ける「ちょこっと漬け」を、動画で楽しく紹介する連載企画。

今回は、沼津さんの大発明! 旬の「そら豆」をフライパンでおいしく蒸し焼きにする画期的な方法を大紹介します。油、塩、水だけで、そら豆の濃厚な味わいを堪能できますよ!

そら豆は蒸し焼きにして旨味をギュッと凝縮するのが正解!

null

沼津さんに「そら豆」の手軽でおいしい食べ方を相談していたところ、「すごい発明しちゃいました!」と考案してくれたのが、フライパンで蒸す方法。

「最大のポイントは、最初に少量の油で焼いて、そら豆の皮をプチッと弾けさせること。これで、1つ1つ包丁で切り込みを入れなくても薄皮がつるんとむけるうえ、そら豆特有の青臭さも解消されます。ゆでないので、旨味が凝縮されて濃厚な味に仕上がるので、食べるとおいしくてビックリしますよ!」(以下「」内、沼津さん)。

【材料】(作りやすい分量)

そら豆・・・200g(30〜35粒)

サラダ油・・・小さじ1

塩・・・小さじ1/4

水・・・大さじ2

【作り方】

(1)そら豆を鞘から取り出す

そら豆は両手で握り、布巾などを絞るように鞘をギュッとひねります。こうすると鞘がうまく破け、実をきれいに取り出せます。

(2)フライパンでそら豆を焼く

フライパンにサラダ油、そら豆を入れ、全体に広げます。中火で熱し、1分間じっと待っていると「プチプチ」音がしてくるので、そら豆をひっくり返しましょう。

「音がしてきたら、ひっくり返すサイン。油が温まって高温になるので、そら豆の皮が弾けて破け始めます。これでわざわざ薄皮に包丁で切れ目を入れる必要なし! 今回はサラダ油を使いましたが、ごま油やオリーブオイルでも風味が変わっておいしいですよ」

(3)塩と水を入れ、ふたをして蒸し焼きに

そら豆を全部ひっくり返したら一度火を止め、塩を振り、水を入れ、すばやくふたをして、中火で2分間蒸し焼きにします。

「ゆでないので、旨味がギュッと詰まって濃厚になります。ゆでると皮にシワが寄りがちですが、これならシワも寄りません」

(4)できあがり!

蒸したてを1つ食べてみると、「そら豆ってこんなにおいしかったんだぁ」と感動! 油で焼くのでコクがあって香ばしく、ホックホク。そら豆特有の青臭さもまったくなし。弾けた所から、皮はつるんとむけますが、油で一度焼いているので、皮も旨味があっておいしく食べられました。

早速、自宅でも試してみたところ、超簡単で画期的! この方法だと、そら豆の濃厚なおいしさをダイレクトに味わえます。パパッと作れるので、ちょっと一品欲しい時の晩酌のお供にもぴったり。我が家ではビール片手に、あっという間になくなってしまいました。

これは確かに沼津さんの大発明! お店で頼むとちょっと値の張るそら豆ですが、おうちで手軽に失敗なく作れるので、旬の時季にぜひ試してみてくださいね。

 

次回は、このそら豆を皮ごと「みそ漬け」にする方法を紹介します。

 

取材・文/岸綾香

【取材協力】

沼津りえ

料理研究家、管理栄養士、調理師。料理教室『cook会』主宰。バラエティー豊かなレッスン内容が好評で、東京・阿佐ヶ谷を中心に数多くの料理教室を開催。毎年、梅漬けの教室はリピーターが多く大人気に。手軽でシンプルなアイディア溢れるレシピに定評があり、雑誌などのメディアでも活躍。著書に『いろんな味で少しだけつくる ちょこっとだけ漬けもの』(学研プラス刊)、『低糖質だからおいしい!「おやつ&スイーツ」』(K&M企画室)、『食品保存大全』(主婦の友社)など多数。Instagram@rienumadu

pin はてなブックマーク facebook Twitter LINE
大特集・連載
大特集・連載