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ブロッコリーの茎がまるでザーサイに!ごま油としょうゆだけでヤミツキ必至【ちょこっと漬け♯27】

料理研究家の沼津りえさんが提案する「ちょこっと漬け」は、余った野菜を使い切るのにとっても便利。今回は、消費に困る「ブロッコリーの茎」をおいしく食べる方法を教えてもらいました。

歯応えのある独特の食感で、栄養もたっぷり詰まっているブロッコリーの茎。捨てるのはもったいないので、なんとなく房と一緒にただゆでている……という人も多いのではないでしょうか。実は、茎を食べるためにブロッコリーを買いたくなるほど、おいしい食べ方があるんです!

ごま油としょうゆで漬けたら、まるでザーサイそのもの!

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ブロッコリーは房が主役で、茎はいつも脇役……。そこで、茎までおいしく食べる方法を沼津さんにお伺いしたところ、ユニークな方法を教えてくれました。

「ブロッコリーの茎ってちょっとコリコリしていて、ゆで方次第でザーサイのような食感になるんです。形も似ているので、パッと見、本物のザーサイみたい(笑)。味付けはごま油としょうゆだけ。シンプルなのにとってもおいしいんですよ!」

茎がザーサイに? 一体、どんな風にできあがるのか楽しみですね。早速、作ってみましょう。

【材料】(作りやすい分量)

ブロッコリーの茎・・・1株分

ごま油・・・小さじ1

しょうゆ・・・小さじ1

ラー油・・・適量

【用意するもの】

保存容器・・・1個

【作り方】

(1)ブロッコリーは逆さにして、房の部分を切る。

「ブロッコリーは逆さに立て、茎から包丁を入れて、房の部分だけを切り落としていきます。こうすると切りやすいですよ」(以下「」内、沼津さん)

ちなみに、ブロッコリーの房を使った「ちょこっと漬け」はこちら!

→ブロッコリーが、梅おかか、ごま油、みそ…3種類の漬け物に変身!【ちょこっと漬け♯26】

(2)外側の硬い部分を切り、薄切りにする。

ザーサイのように薄く切ります。しんなりさせたい人は薄く、食感を残したい人は少し厚めに切ってくださいね。

(3)沸騰した湯に塩適量を入れ、茎を入れて30秒ほどサッとゆでる。

ゆで時間は好みで調節してください。食感を残したい人は短めに。

(4)ざるにあげて、粗熱をとる。

水にさらすと水っぽくなるので、そのまま置いて粗熱をとります。

(5)粗熱がとれたら、ボウルに茎を入れ、ごま油としょうゆを入れて和える。

「今回は塩ではなくしょうゆを使います。しょうゆの方が旨味とほのかな甘味があって、まろやかなコクが出ます。塩を使う場合は、小さじ1/4を目安にしてください。好みですりおろしたにんにくやしょうがを少量入れると、パンチが出ますよ」

(6)保存容器に入れ、冷蔵庫で1時間以上おく。

(7)器に盛り、好みでラー油をかけたらできあがり!

保存期間は冷蔵で3日が目安。時間が経つほど味が染みてしんなりしてきます。

それでは、いざ実食! 食べてみると、スタッフ一同「えっ!?」。本当にまるでザーサイでびっくり! 正直、言われなかったら分からないかも……! ごま油としょうゆが相性抜群で旨味がしっかり効いていてコクがあり、ブロッコリーの茎がこんなにおいしく変身するなんて。今までなんとなくゆでていたことを後悔するほどの衝撃がありました。確かにこれは、ブロッコリーを買うのが楽しみになります!

「実はもっとおいしくアレンジする方法もありますよ」と、沼津さん。次回は、こちらの「ブロッコリーの茎のザーサイ風」を使ったアレンジメニューをご紹介します。ぜひ、楽しみにお待ちくださいね。

【取材協力】

沼津りえ

料理研究家、管理栄養士、調理師。料理教室『cook会』主宰。バラエティー豊かなレッスン内容が好評で、東京・阿佐ヶ谷を中心に数多くの料理教室を開催。毎年、梅漬けの教室はリピーターが多く大人気に。手軽でシンプルなアイディア溢れるレシピに定評があり、雑誌などのメディアでも活躍。著書に『いろんな味で少しだけつくる ちょこっとだけ漬けもの』(学研プラス刊)、『低糖質だからおいしい!「おやつ&スイーツ」』(K&M企画室)、『食品保存大全』(主婦の友社)など多数。

 

取材・文/岸綾香

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