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「かぶ」をもんで漬けるだけ!忙しい年末年始に作りたい…絶品「菊花かぶ」の作り方【ちょこっと漬け♯9】

料理研究家の沼津りえさんが教える、少ない分量で手軽に漬ける「ちょこっと漬け」。今回はお正月に備えて「菊花かぶ」の作り方を紹介します。

作るのが面倒な菊花かぶも、ちょこっと漬けなら、驚くほど簡単に仕上がるのでビックリ! 2020年は令和初のお正月を迎えるので、ぜひ自分で手作りして、新年を迎えてみませんか?

もむだけでカンタン!「菊花かぶ」の作り方

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通常、菊花かぶは、かぶがしんなりするまで塩水に30分以上浸けておくのが基本。でも、今回沼津さんが教えてくれた作り方なら、約1分でたちまちかぶがしんなりしてきます。慌ただしい年の瀬に、この時短テクはうれしい限り! 早速、作ってみましょう。

【材料】(2人分)

かぶ・・・3

酢・・・大さじ3

砂糖・・・大さじ2

塩・・・小さじ1

イクラ・・・適量

【用意するもの】

ポリ袋・・・1

ちなみに、沼津さんのおすすめのポリ袋は、業務用スーパーで購入できる『ポリエチレン袋12号』(0.025×230×340mm)。「適度な厚みがあって、使いやすい大きさ」と、沼津さんのイチオシです。

【作り方】

(1)かぶはよく洗い、上部分を切る。皮は少し厚めにむくと、きれいに仕上がる。

「厚めにむいた皮は、千切りにしてきんぴらにしたり、ピクルスにしたりすると、無駄なくおいしく食べ切れます」(以下「」内、沼津さん)

(2)かぶの上部分を下にして置き、縦に細く切る。切るのは厚みの3/4くらいまでにして、下まで切らないこと。格子になるよう90度回転させ、同様に細く切る。

下まで全部切らずに、縦横に細く切って格子になるようにします。

(3)かぶに塩を振って、全体によくなじませる。かぶを手で握るようにして、しっかりもみ、水分が出てしんなりしてきたらOK。おにぎりを握るようにして、水気を絞る。

かぶに塩を振ってもんでいると、かぶから水分が出て、1分くらいですぐにしんなりしてきます。

「しんなりしたら、おにぎりを握るようにして、水分をしっかり絞りましょう。これなら塩水に30分浸けておく必要もありませんよ」

(4)ポリ袋に酢、砂糖を入れ、かぶを入れる。手でもみ、砂糖が溶けるまで全体をよくなじませる。

(5)ポリ袋の空気を抜いて口を結び、冷蔵庫で30分以上おく。

30分以上おくとかぶの食感が残った状態に。一晩置くとさらに味が馴染んでしんなりしてきます。保存期間は冷蔵で45日を目安に食べ切るようにしましょう。

(6)イクラを飾って、できあがり!

器に盛り付けて、イクラを飾ったら完成です。

かぶの白とイクラの赤の対比が目にも鮮やか! 凛として、まさにお正月らしい一品です。食べてみると、かぶの細かい格子状の切り込みから甘酢がジュワッと溢れて、口いっぱいに広がります。塩もみしただけですが、しんなりしたかぶの食感が心地よく、いい塩梅に漬かっています。

大晦日に作っておいても、元日の朝にパパッと作っても、忙しい年末に時短できるのもうれしいですね。おせち料理は購入する人も多いと思いますが、一品でもいいので手作りしたものがあると、自分も家族もうれしいもの。菊花かぶは見た目も華やかなうえ、簡単に作れるので、ぜひ2020年令和初のお正月に試してみてくださいね。

次回は、クリスマスの食卓で大活躍する「チーズ」の3種漬けを紹介します!

【取材協力】

沼津りえ

料理研究家、管理栄養士、調理師。料理教室『cook会』主宰。バラエティー豊かなレッスン内容が好評で、東京・阿佐ヶ谷を中心に数多くの料理教室を開催。毎年、梅漬けの教室はリピーターが多く大人気に。手軽でシンプルなアイディア溢れるレシピに定評があり、雑誌などのメディアでも活躍。著書に『いろんな味で少しだけつくる ちょこっとだけ漬けもの』(学研プラス刊)など多数。

 

取材・文/岸綾香

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