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保護者会でたくさんの人に会う日。浮かなくてキレイに見えるメイクって?【ママ・ヘアメイクさんが教える今日から使えるメイクのコツ#5】

忙しく働くママたちの、日々のメイクのお悩みを時短&簡単テクニックで解決している連載の5回目。今回のテーマは保護者会。着ていく服だけでなくメイクも、どのくらいがちょうどいいのか、ちょっぴり迷いますよね……。教えてくれるのはご自身もふたりのお子さんのママ、資生堂のヘアメイクアップアーティスト・齋藤有希子さん。資生堂内のママさんヘアメイクだけで作っているチーム「らしく for mommy」のリーダーとしても活動中です。

<用意するもの>

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左/資生堂 アイラッシュカーラー 213 800円
中/マキアージュ ビューティーシルエットマスカラ BK999 3,000円(編集部調べ)
右/SHISEIDO ブロウインクトリオ 全4色 3,000円

おすすめはこの3つ

・まつげを美しくカールさせるアイラッシュカーラー
・根元からしっかり塗れるマスカラ
・自然な美眉に描けるWアイブロウ

アイラッシュカーラーは使い慣れたものでもOK。まつげを根元からしっかり上げ、毛先までゆるやかにカーブさせる“かけ方”にこだわって。ちなみに今回使ったアイラッシュカーラーは、何千人もの日本人女性のまぶたの形から開発されたフレームにより、まぶたのフィット感が抜群。適度に弾力のあるゴムで、無理なくまつげの根元からカールがつけられる優れモノ。

マスカラは、目もとをキリッと際立たせるブラックで。ガツンとした長さやボリュームを出すタイプではなく、繊細にまつげをコーティングしてくれるものがおすすめです。このマスカラはバリッと固まらずにしながらかな膜でコートしてくれるタイプ。程よい角度のついたブラシでまつげを上向きに持ち上げながら、目尻や目頭の短い毛までしっかりキャッチして、自まつげが自然に伸びたような仕上がりに。

さらにアイブロウは、繊細なラインが描けるペンシルと自然に色を足せるチップ状のパウダー、さらに描いた眉をぼかせるスクリューブラシがセットになったアイテムが便利。コレひとつで骨格になじむナチュラル美眉に仕上げられます。水、汗、にじみにも強いロングウェア処方なのもうれしいところ。色は4色展開なので、髪色や目の色に合わせて、浮かずになじむ色を選んで。

意識したいのは「まつげ」と「眉」なんです!

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1対1で話をするときは正面顔が重要になりますが、たくさんの人がいるところで見られているのは実は「正面顔」ではなくむしろ「横顔」や「斜め顔」なんです! お出かけ用にリップやアイシャドウに気合いを入れると、メイクが濃くなり、やり過ぎに見えてしまうことも……。

横や斜めから見られるときに意識したいのは、まつげと眉のような、顔の中に「線=ライン」を作ってくれるパーツ。普段はササッと無意識に終わらせてるかもしれませんが、この「線=ライン」部分を丁寧に仕上げると清潔感やきちんと感が生まれ、手がかかっている“感じのいい”メイクに。

アイラッシュカーラーは 根元と毛先で「圧」を変えながらかけていく

“感じのいい”印象に見せたいときに、まつげはとても大切です。まつげがキュッと上向きに上がっているだけで、表情が断然イキイキ見えるし、眼が大きく見える効果も。

アイラッシュカーラーは同じ圧でかけるのではなく、根元近くを一番強めにしっかり、毛先にいくにつれて徐々に力を緩めていくのが美しいカールまつげを作るポイントです。このとき、プレスは小刻みにするように注意して。根元が強いからといって、根元だけしっかりはさんでしまうとガクっと折れたようなまつげになってしまいます。根元が強さ5だとしたら、徐々に力を緩めて、4、3、2、1と力をゆるめながら、同じテンポではさんでいって。

マスカラは まつげの「根元」にしっかりと塗る!

今回のアイメイクでは、アイシャドウをベージュブラウン系でごくナチュラルに、アイラインは描きません。その代わりマスカラを根元にしっかり塗ることで目のフレームを引き締めて、アイライン効果を狙います。

マスカラはブラシを根元にあてて、左右に揺らしながらしっかりと根元に液をつけるイメージで塗ってみて。毛先はスッとブラシをすべらせるようにして軽く塗る程度でOKです。目元を程よく引き締めながら、ボテッとダマにならずすっきり繊細な美まつげに仕上げるコツは、“根元だけしっかり”です。

眉はパウダーとペンシルを使って知的、かつ上品仕上げに!

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このメイクでは眉の印象もとても大切です。普段のメイクより「きちんと」を感じさせるには、ある程度の「線」を感じさせる眉尻と、毛が少なかったり薄い部分などムラのない「太さ」が重要に。

まず自眉をチップ状パウダーでなぞってベースづくりから

眉はチップ状パウダーで自眉をなぞるプロセスから。

毛のないところにいきなりペンシルで描こうとすると不自然に濃くなってしまうこともあるので、パウダーでうっすらとフレームをとっていくファーストステップが重要です。眉頭近くから眉尻まで、自眉をなぞる程度に軽く色をのせていって。

中間から眉尻はペンシルで 濃さ&太さをプラス

眉毛が薄めの中間~眉尻にかけては、ペンシルで描き足して濃さ&太さをプラスしていきます。1本の線で濃く描こうとせず、シュッシュッシュッと細かくテンポよくペンシルを動かし、ぼかしながら描く気持ちで。

さらにここで気を付けたいのが、眉尻の長さ。眉頭より下まで描いてしまうと“下がり眉”になってしまい、困った顔に見えたり、疲れた印象に見えてしまうので注意! 眉尻は眉頭よりも下がらないよう気を付けて。

描きっぱなしにせずスクリューブラシでぼかすひと手間を!

パウダー&ペンシルで描いたら、スクリューブラシでササッとぼかすのが、より顔立ちになじむ自然な眉に仕上げるコツ!

全部をぼかしてしまうとせっかく描いた眉がぼやっとしてしまうので、ぼかすのは眉頭とアウトライン(外側)のみ。毛流れに沿って軽くブラシを動かしてならす程度でOK。眉頭が濃すぎると不自然でキツく攻撃的な印象に見えるので、眉頭は絶対に忘れずにぼかすようにしてくださいね!

きれいな上向きの繊細まつげと、眉尻まで整った優しげ眉で“感じのいい顔”のできあがり! 保護者会のときは色でがんばるのではなく“ラインメイク”をいつもより時間をかけて丁寧かつ上質に、を心がけてみてくださいね!

今回メイクを教えてくれたのは・・・

profile

齋藤 有希子 YUKIKO SAITO

2003年資生堂入社。HAKUの木村文乃さんなど資生堂のCMや広告でメイクを担当。ほどよくトレンドを落とし込んだ、簡単でわかりやすいメイクアップ提案に定評が。8歳の娘、5歳の息子をもつ2児の母でもあり、2018年2月からビューティーでママを応援するプロジェクト「らしくfor mommy」を立ち上げ、ママ向けのセミナー活動なども精力的に行っている。

プライベートでは40代のエイジングを楽しむべく、家族でご近所ランニングや冬スキーなど「にわか」アクティブ”活動中。

 

撮影/齋藤裕也(t.cube)

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