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「お年玉のキャッシュレス化」はアリ?ナシ?時代が見える令和のお年玉事情

2021年も残すところ1カ月ちょっと。昨年は年末年始の帰省を控えたが今年はどうしよう?と迷っている人も多い気配ですね。そして、この時期の帰省で気になるのがお年玉! 全国の子どものいる男女300名を対象に実施した「キャッシュレスとお年玉に関する意識調査」から、時代を反映した"最新お年玉事情"が垣間見えてきました。

お年玉キャッシュレス化に過半数が賛成!

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総合マネースクールの「ファイナンシャルアカデミー」が実施したこの調査。まずは「お年玉のキャッシュレス化についてどのように思いますか?」という質問から。

「とても良いと思う」が16%、「まあ良いと思う」が38%と、過半数がキャッシュレスのお年玉に対し肯定的な考えを示しました。昨年行った調査と比較しても賛成派は増え、調査を始めた2019年と比較すると20%増。新型コロナウイルスによる生活様式の変化によりキャッシュレス化が進み、お年玉への意見にも影響しているのかもしれません。

「便利」?「ありがたみがわからない」?賛否の声

また、その理由をたずねたところ、キャッシュレスのお年玉賛成派からは、「支払いがスムーズ」「現金を持たなくても良い」といった「便利さ」をあげる声が圧倒的多数。一方、反対派からは「お金のありがたみ、価値がわからない」という理由が最も多く聞かれました。

実際にキャッシュレス化する人はまだ1割

一方、「2022年のお正月、子どもにお年玉をどのようにあげますか?(親戚の子ども等含む)」という質問に「キャッシュレスであげる」と答えた人は、実際には全体の1割に留まりました。

「お年玉をキャッシュレスであげる」と回答した人の理由としては、「お年玉をあげる側が便利」「お年玉をもらう側が便利」といった便利さを理由にあげる人が上位に。

具体的な手段としては「◯◯Payなどのスマホ決済」が最多に。これは、QRコード決済の普及にお互いが親しんできていること、送金機能の充実などが関係しているでしょう。

以上、年々キャッシュレス化が進行していきそうに見えて、実際には躊躇する人が多い気配も見え隠れする「令和お年玉事情」の調査結果でした。

 

全てがキャッシュレス化されて子ども個人でお金を動かせるようになってしまうと、どのように使っているのか見えにくくなったり、貯蓄にはつながりにくかったりするかもしれません。

とっておく、使う、などの用途によっても現金とキャッシュレス両方の選択肢を考えてみてもいいかもしれませんね。

子どもにもマネーリテラシー教育が必要だという意見も多く聞かれるようになってきた今日この頃。お年玉をきっかけに、お金の使い方や貯蓄などについて、親子で話し合ってみてはいかがでしょうか。

【調査概要】
・調査テーマ :「キャッシュレスとお年玉・子どもの金融経済教育に関する調査」
・調査方法: インターネットによるアンケート調査(※2021年11月9日(火)調査実施)
・調査対象 :全国の子どもがいる男女300名
・男女比:男性 59%、女性 41% -年齢構成:20代 1%、30代 7%、40代 30%、50代 62%
・調査実施:日本ファイナンシャルアカデミー株式会社
https://www.f-academy.jp/

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