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【お中元のマナー】お中元を受け取ったらまずはお礼状を!書き方の解説と文例集

昔は持参するのが普通だったお中元も、最近は宅配便で届けることも多く、贈った側は品物が無事に届いたかと気をもみます。したがって、お礼状は感謝の気持ちを伝えるだけでなく、品物を無事受け取ったことを相手に知らせる役割もあります。お中元を受け取ったら、必ず早めにお礼状を送るようにしましょう。お礼状を書く時に注意すること、贈ってくれた相手別での文例集などをまとめました。マナーアドバイザーの松本繁美さんによる、普段の生活の中で活かせるマナー実例集です。

お中元をもらったらまずはお礼状を

お中元をもらったらまずはお礼状を

お礼状にはおさえるべきポイントがあります。とはいえ、パターンを覚えてしまえば難しいことではありませんから、これを機にお礼状の書き方全般としておさらいしましょう。

受け取って3日以内がベスト、遅くとも1週間以内に

お礼状はお中元が届いたらすぐに送るようにします。品物を受け取ってから3日以内に送るのが目安。最低1週間以内には相手に届くようにします。
事情があって、お礼状を出すのが遅れてしまった場合は、お詫びの言葉を添えるようにします。遅れてしまったからといってそのまま何もしないのは、失礼にあたると心得ましょう。

お礼状の書き方の基本

インターネットやSNSが普及した今、書面でのお礼は面倒で格式ばった方法と受け止めがちです。しかし、お中元自体がフォーマルな贈り物なので、それに対するお礼はやはりきちんとした対応をしたいものです。

お互いにお中元をやりとりしている間柄であっても、お礼状を出すのが礼儀です。よほどに親しい親族、兄弟姉妹、友人などであれば、メールやSNS、電話で済むかもしれませんが、アナログな手紙やはがき、カードなどでお礼状を出すのも、年に何回かのことです。自分自身のトレーニングだと考えて、ぜひトライしてみましょう。

相手別:お礼状で注意する点

■ビジネス関係の相手に

ビジネス関係の相手には、縦書きの封書を送るようにすればまちがいありませんが、苦手な人は無理せず、横書きでも大丈夫です。それよりもなるべく早くお礼状を出すことを優先します。受け取ったと簡単なお礼をまずメールを送っておき、その後改めて封書でお礼状を送るとより丁寧です。

どうしても手書きが苦手な場合は、パソコン等で作成してプリントしたものでもよいでしょう。その場合でも、自分の名前は必ず、自筆で書き添えるのがマナーです。

親しく付き合っている取引先や個人間でのやり取りであれば、封書ではなくはがきでお礼状を送るのも問題はありません。ほかの人から見られても差し障りのない文章で、あまりくだけすぎることのないように。

また、ビジネスシーンではがきを用いる場合は宛名面だけでなく、文面の最後にも差出人名を書きます。個人宛にはがきで送る場合は、宛名面に差出人の住所・氏名が書いてあれば文面に記す必要はありません。

■友人や親族など親しい相手に

友人や親族など、親しい相手へのお礼状でも縦書きが基本ですが、横書きでも問題はないとされています。縦書きだと堅苦しい感じがするという場合は横書きを選んでも。いずれにしろ横書きの手紙はカジュアルな印象になりがちで、親族とはいえ年が離れた相手には失礼だと受け取られかねませんから、注意が必要です。

お礼状の構成と書く内容のポイント

お礼状の構成と書く内容のポイント

(1)頭語・結語
お礼状の文面は、頭語で始まり結語で終わるのが原則とされています。冒頭にくる頭語にはさまざまありますが、「拝啓」を使うのが一般的です。頭語と結語の組み合わせは決まっており、頭語で「拝啓」と使った場合、結語は「敬具」となります。

頭語・結語は、ほかにも「前略・草々」、「謹啓・謹白」などの組み合わせがあります。

また、「敬具」の代わりに「かしこ」と使われることがありますが、これは女性のみが使える言葉なので注意しましょう。

(2)時候の挨拶
時候の挨拶とは季節に合わせた文言で、頭語に続く書き出し部分にあたります。月や時期によって変わりますので、お礼状を送る時期に適しているものを選ぶようにします。

<例>
・7月:盛夏の候・猛暑の候・大暑の候など
・8月:残暑の候・晩夏の候・立秋の候など
・「日ごと暑さが厳しくなってまいりましたが」「厳しい暑さが続いておりますが」など

(3)相手の近況や健康・安否について尋ねる
時候の挨拶に続く文章として、相手の近況を尋ねる文章を入れます。

<例>
・「皆様(○○様)にはお変わりなくお過ごしのこととお慶び申し上げます」
・「いかがお過ごしでしょうか」など

(4)お礼と感謝の言葉
お中元に対するお礼を自分なりの言葉で書きます。その際、家族もしくは社員も喜んでいる様子を具体的に書くと、気持ちが伝わります。また、日頃のお付き合いに対する感謝の言葉も併せて書くようにすれば、より丁寧な文面になります。

<例>
・「この度はお心遣いのお品をいただきまして」
・「いつもご丁寧にお心遣いをいただき」など

(5)相手の健康などを願う言葉・結び
お中元のお礼状を送る時期は最も暑い時期と重なるため、「厳しい暑さが続きますので、どうそご自愛ください」といった、相手の健康を気遣う文章を入れるようにします。

親族であれば、先方の家族を気遣う言葉として「どうぞ奥様(ご家族の皆様)にもよろしくお伝えください」などと添え、ビジネスシーンであれば、「一層のご健勝と貴社の益々のご発展をお祈り申し上げます」といった言葉を加えるとよいでしょう。

その後、手紙を終わりにするための結びの言葉を入れます。

<気遣いの言葉例>
・どうかご自愛ください。
・暑さ厳しい折、ご健勝にお過ごしください。
<結びの言葉例>
・まずはお礼まで。
・まずは略儀ではありますが、書中にてお礼申し上げます。

(6)日付・差出人名
結語のあとには日付と差出人名を入れます。
代筆の場合、夫の代筆なら「内」、ビジネス上の代筆なら「代」と書き添えます。

お中元のお礼状の文例

お中元のお礼状の文例

■ビジネスの相手へ

拝啓 盛夏の候、ますますご清栄のこととお喜び申し上げます。
平素は格別のご厚誼を賜り、深謝申し上げます。
さて、このたびはご丁重なお中元の品をお贈りいただき、誠にありがとうございました。
日ごろ私どもの方こそお世話になっておりますのに、過分なお心遣いをいただき、
恐縮に存じ、厚くお礼申しあげます。
これから暑さが本格化しますので、皆様のますますのご健勝と貴社のご繁栄をお祈り申しあげます。
まずはとりあえず書中をもってお礼申し上げます。

敬具

■個人宛て

拝啓 盛夏の候、皆々様にはお健やかな日々をお過ごしのこと、お喜び申し上げます。
私共もおかげさまで変わりなく元気で過ごしております。
さて、このたびは、まことに結構なお中元の品をお送りくださいまして、厚く御礼申し上げます。
いつに変わらぬお心くばりに感謝しております。
家族ともども大変喜んでおります。
暑さ厳しき折、くれぐれもご自愛くださいますようお祈り申し上げます。
まずは取り急ぎお礼申し上げます。

敬具

 

お礼状は自分なりの言葉で感謝の気持ちを伝えることが大切です。贈った側も、自分の選んだお中元が喜んでもらえたと感じられてうれしいものでしょう。今後も良い関係を築くために、めんどうがらず、きちんとしたお礼状を送るようにしましょう。

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