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「記憶力低下を実感」している人は何割?40〜50代に聞いた「もの忘れエピソード」を紹介!

加齢によって人間の心身は微妙に変化していくもの。記憶力もまさしくそうで、日常生活を送る中で、「あれ、そういえば……あれは何だっけ?」とぽっかり記憶が抜け落ちて戸惑う機会が以前よりも増えていないでしょうか。

『kufura』では、40代~50代の女性164人を対象に、“もの忘れ”をテーマにアンケート調査を実施しました。今回は、もの忘れが顕著になった時期やエピソードをご紹介します。

「もの忘れが増えたと初めて実感したのは何歳頃?」

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まず、もの忘れが顕著になった時期を尋ねたところ、以下のような結果に。

「30~34歳頃」・・・4票(2.4%)

「35~39歳頃」・・・8票(4.9%)

「40~44歳頃」・・・29票(17.7%)

「45~49歳頃」・・・27票(16.5%)

「50~54歳頃」・・・17票(10.4%)

「55~59歳頃」・・・5票(3.0%)

「その他」(「何歳頃か覚えていない」「子どもの頃から忘れっぽかった」など)・・・29票(17.7%)

「まだ実感していない」・・・45票(27.4%)

実に7割以上の人が、もの忘れが増えたと実感しており、早い人では30代から記憶力の低下に不安を覚えることもあるとのこと。

あくまで本人の感じ方、自己申告によるデータであり、実際に脳の機能が落ちたのかどうかは定かではありませんが、今回のアンケート調査結果で見る限りでは、40代以降にとって「あれ、そういえば……あれは何だっけ?」は、ごく当たり前の現象といっても過言ではないようです。

「もの忘れを実感するのはどんな瞬間?」

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続いて、どんなときに「もの忘れが増えた」と実感するのか尋ねたところ、共感必至のエピソードが続々……。

人名などを思い出せないとき

「出産した34歳頃から。10年ほど前の写真を見ていて、一緒に仲良さそうに写っている人が誰だかが思い出せなかった」(42歳/営業・販売)

「40歳頃。知り合いに会っても名前が出てこないので、話しかけられなかった」(50歳/主婦)

「45歳頃から会話中に“あれ、あれ”とかいうことが増えた」(48歳/総務・人事・事務)

「45を過ぎた頃からかな? 芸能人や著名人、結構有名な方で顔は分かっても名前が出てこなくなりました。しかもあとで調べようと思っていても忘れる」(49歳/主婦)

「50歳頃。物のたとえやことわざなどがスッと出てこないときがある」(57歳/主婦)

今回のアンケートでまず多かったのは、人名の“ど忘れ”。顔はわかるのに名前が浮かばなかったり、固有名詞が出てこないために“あれ”と指示語を多用してしまったり……。芸能人など直接関わりのない相手であれば他愛のない話で済みますが、リアルな知人の名前が思い出せないとなると、状況によっては肝を冷やすことになりそうです。

自分が何をしようとしていたのかをど忘れしたとき

「40歳くらい。隣の部屋に何かを取りに行ったのに、何が必要だったのかよく忘れるようになった」(44歳/その他)

「40歳頃。何かをしようと立ち上がって何をするのか思い出せなくなった」(43歳/主婦)

「50歳頃から、冷蔵庫を開けて、何を出そうと思って開けたんだっけ?となることが多くなりました」(56歳/主婦)

「50歳を超えてから。取りに行ったものを忘れる。取りに行った場所で違うことを始めてしまう」(52歳/その他)

何か思い立って動作を起こした矢先に、その目的を見失ってしまう……。これも、もの忘れあるあるではないでしょうか。「忘れるくらいなら大した用事じゃなかったんだろう」と割り切るのもひとつの手ですが、もの忘れのせいで行動が二度手間、三度手間になってしまうと自分にウンザリすることもありますよね。

買い物を忘れたとき

「45歳現在、買い物に行くのにメモをもっていかないと買い忘れることが多くなった」(45歳/主婦)

「45歳頃。会社のおつかいで、買い物に行って、何を買うのかを忘れてしまった」(46歳/総務・人事・事務)

「欲しい物が2個あっても1個しか思い出せず、帰宅してから思い出すことがよくあります」(45歳/営業・販売)

これも“自分がしようとしていたことを忘れる”の一種ですが、買い物に関する失敗談もちらほら。筆者の場合、牛乳、アイスコーヒー、納豆の3点を購入するつもりでコンビニを訪れた際、店内で新商品のスイーツやらラーメンやらに目移りした挙句、牛乳を買い忘れるという痛恨のミスをやらかしました。たった3つの買い物も遂行できないなんて、自分にあきれるやら、情けないやら……。

ものを置き忘れたとき

「忘れないためのメモがどこかに行方不明」(41歳/総務・人事・事務)

「45歳。鍵などを家のどこかに置き忘れる」(48歳/コンピュータ関連技術職)

「46歳頃。保護者会で子どもの学校に自転車で行ったのに、それを忘れて歩いて帰宅してしまった」(57歳/主婦)

「48歳くらい。絶対失くしたことがないような物を失くすようになってショックを受けた」(50歳/その他)

「現在52歳。スーパーで買い物中にカゴが重くなってきたので、カゴをいったん置いて、他の売り場を見た後、カゴをどこに置いたかわからなくなり、どこ置いたっけ?と焦って探すことが最近増えてきました」(52歳/主婦)

置き忘れ関係は、ものを探すのに手間や時間がかかったり、そんな事態を招いた自分が不甲斐なかったりで、何重にもダメージが。自分の記憶力をあてにせず、ものの置き場所ルールを徹底するなどして、予防に努めたいところです。

予定を忘れたとき

「40歳頃。以前は予定を頭で覚えていたけれど、その頃から覚えていられなくなった」(43歳/主婦)

「47歳頃。子どもの中学入学用の物品販売日をすっかり忘れて子どもに怒られた」(57歳/その他)

「50歳の頃。友達と会う約束をすっかり忘れてしまった」(54歳/その他)

自分が困るだけでなく、他者に迷惑をかけてしまうおそれもある予定忘れ。「まさか忘れるわけない」と思い込んでいた大事な用事を、うっかりすっぽかしてしまったなんてことになると、悔やんでも悔やみきれません。

その他、こんな回答も…

「35歳頃から同じことを何度も言ってしまうようになった」(49歳/主婦)

「37歳頃から前にも確認したことを後からまた確認してしまうことがあります」(42歳/その他)

「45歳頃から、家族との会話を忘れやすくなった」(52歳/主婦)

「55歳頃から、何を忘れたかすら思い出せなくなってきている」(56歳/主婦)

「昨日食べたものが思い出せない」(46歳/その他)

「今、無職で曜日が分からなくなったりする」(41歳/その他)

 

以上、40~50代女性を対象にした“もの忘れ”に関するアンケート調査結果をご紹介しましたが、「そっか~、私だけじゃなかったんだ!」と胸をなでおろした人も多いのではないでしょうか。

ただ、誰にでもよくあることとはいえ、程度によっては“もの忘れ”ではなく“認知症”などの病気が原因であるケースもあります。疑われる場合は受診を検討してみてもよさそうです。

そうではない場合、「あれ、何だっけ?」によるうっかりミスはなるべく避けたいですよね。そんなわけで次回は、皆さんから寄せられた“もの忘れ対策としてやってみてよかったこと”をお届けします。

中田綾美
中田綾美

成人までの人生を受験勉強にささげた結果、東京大学文学部卒業。その後なぜか弁護士になりたくて司法試験に挑戦するも、合格に至らないまま撤退。紆余曲折の末、2010年よりフリーライターの看板を掲げています。

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