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「50代になって手放してよかったもの」もっと人生を自由に身軽に!女性のリアルな声を調査

年齢を経るにつれてライフスタイルは微妙に変化し、それに応じて自分にとって本当に必要なものも変わってくるもの。節目節目で身辺整理をしたり、ずっととらわれていた価値観をきれいさっぱり処分したりすると、身軽になってその後の人生がより充実したものになるかもしれません。

とはいえ、“捨てる”という行為に苦手意識があり、なかなか古い自分から新しい自分へのアップデートを図れないでいる人も多いのではないでしょうか。そこで、『kufura』では、50代~60代の女性69人を対象に“50代になって手放してよかったこと”をテーマにアンケート調査を実施しました。

着なくなった衣類

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「昔の服。もったいなくてずっととっておいたが、50代に入りさすがにもう着ることはないと、全部捨てた。気持ちもスペースもさっぱりし、新しいスタートが切れた気がしてよかった」(53歳/主婦)

「好きだった衣類やバッグ。身にはつけなくても見ているだけで幸せだったデザインのものだが、さすがにもう着用することは決してないし、自分の衰えを認識した時点で断捨離を決意。人生の切り替えを考える機会になった」(69歳/その他)

「痩せられたら着ようと思っていた洋服。もう無理かなと思って諦めました」(50歳/財務・経理)

過去に何度も実施した“捨ててよかったもの”調査でも、必ずランキング上位に食い込む衣類。今回のアンケートでも、デザインやサイズの関係でクローゼットの肥やしと化した服を挙げる人が続出しました。

状態的にまだ着られそうなアイテムを捨てるのは少々気が引けるものですが、過去何年も着用する機会のなかった衣類はおそらく今後もずっと出番がないはず。思い入れのあるものでも、きっぱり処分して今の自分に本当に似合うものを迎え入れてはいかがでしょうか。

ハイヒール

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「パンプス。足が痛くなるので、歩きやすい靴に変えた。ワンパターンの靴だけれど服装もワンパターンになってきたので気にしなくても良くなった」(61歳/その他)

「ハイヒール。昔は7cmヒールばかり履いていましたが、50代になると転倒の方が怖いし、低い靴を履くようになったら歩くのが凄く楽で、1万歩も余裕で歩けるようになり、若い頃より歩数が増えました」(54歳/パート・アルバイト)

「ハイヒール。外反母趾やかかとの靴擦れを我慢して履いていたけれど、50代になって履くことはもはやないから思い切って全部廃棄しました」(58歳/その他)

ファッションに関するアイテムでは、ハイヒールを処分したとの声も相次ぎました。“オフィスで〇cm以上のヒールを履くべし”といった形式的なビジネスマナーも廃れつつありますし、歩きやすい靴で足取り軽やかにお出かけしたいものですね。

高級ブランド品

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「ブランド品のコートとバッグ。長く使えるとは思ったがやはり時代とともに流行は変わる。品よく見えた品物も色あせて見えてきた。買い換えることで気持ちも明るくなった」(66歳/総務・人事)

「高い時計。アクセサリー感覚でつけていたが、スマートウォッチの方が軽くて使い勝手が良い」(51歳/総務・人事)

「ブランドのバッグ! ワンちゃんを飼いだして気にせず持てるようなトートバッグなんかに変えました」(52歳/パート・アルバイト)

バブル景気の真っ最中や、その名残があった時代には、ロゴの目立つブランド品が一種のステータスだったことも。そんな感覚も今は昔で、令和を生きる50代以上の女性陣は、自分の生活スタイルに合った使い勝手のいいアイテムに価値をおいているといえそうです。

趣味のアイテム

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「若い頃好きだったアニメのDVDボックス」(57歳/その他)

「スキー道具一式。昔は毎週スキー場に行っていたが、50歳を過ぎると体の事を考えていかなくなった。また行くと思って持っていたが、もう行くことが無いから処分した」(65歳/総務・人事)

「本。小説が好きで、特に好きな作家さんの作品は本棚に並べておきたいタイプでしたが、同じ本を何度も読み返すこともほとんどないので売りました。まだまだあるのでもう少し整理が必要かな」(55歳/主婦)

お金と労力、そして情熱を捧げた趣味のアイテムは、懐かしさもあっていつまでも手元にとっておきたくなるもの。ただ、年齢を重ねて興味の対象が移り変わり、もう見返す機会もないのであれば、後生大事にとっておくよりも、手放すのが正解かもしれません。

思い出のアイテム

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「古いアルバム」(56歳/主婦)

「年賀状。たくさんたまっていたのですっきりしました」(51歳/事務職)

「昔の思い出の品。使うことがないものを整理したら、気分もすっきりしました」(53歳/パート・アルバイト)

これまた過去の“捨ててよかったもの”調査にて、よく聞かれた意見ですが、写真や手紙など思い出の品も、思い切って処分したらスッキリ!

オンリーワンで代えが効かないものだけに、どうしても捨てる勇気が出ない場合、スマホ等で撮影してデータは残したうえで物を処分するのもひとつの手です。

人間関係

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「面倒な付き合い」  (58歳/主婦)

「浅い人間関係。気を使わなくてよくなった」(61歳/総務・人事)

「夫。手のかかる夫だったので離婚して凄く楽になった」(51歳/その他)

人とのご縁はかけがえのないものですが、気を遣ってストレスがたまるばかりの関係に執着するのは骨折り損かも。誰彼なしに好かれよう、嫌われまいと無理をするではなく、自分にとって本当に大切な人との関係にフォーカスしてみてはいかがでしょうか。

価値観、思考法

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「がむしゃらに一所懸命にやること。肩の力が抜けて楽になった」(61歳/その他)

「過度の学習意欲。気力・体力の減退に気づくにつれ無理のない学習が自然だと思ったから」(64歳/その他)

「恥ずかしいという気持ち」(55歳/事務職)

前述の“人間関係”にも当てはまりますが、「~しなければならない」という規範から脱却すると、生きるのがかなり楽になりそう。特に、これまで生真面目に生きてきた人、自分がどうしたいかよりも、他人の目やまわりの意見を優先させてきた人こそ、50代からは肩の力を抜き、いい意味でのわがまま、マイペース路線にシフトするのが吉かもしれません。

 

以上、“50代になって手放してよかったこと”をご紹介しました。過去の自分にとらわれない前向きなコメントの数々に、なんだか清々しい気分になってきたのは、きっと筆者だけではないはず。皆さんもぜひご参考にしてみてはいかがでしょうか?

中田綾美
中田綾美

成人までの人生を受験勉強にささげた結果、東京大学文学部卒業。その後なぜか弁護士になりたくて司法試験に挑戦するも、合格に至らないまま撤退。紆余曲折の末、2010年よりフリーライターの看板を掲げています。

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