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寝室は照明で変わる!睡眠に適したライトとおしゃれな演出方法

ご自宅の寝室は、眠るのに快適な空間であると言えますか? またおしゃれな演出はできているでしょうか? 「ただ寝るだけの部屋」と侮るなかれ。眠っている時間は個人差はあれど1日に6~8時間と人生の多くの時間を占めているのです。そしてその眠りこそが体力を回復させる時間。体調管理に最も大事な時間と言えるでしょう。家事に仕事に大忙しの女性にとって、寝室の快適さは重要な意味をもちます。 そこで今回は照明コンサルタントの筆者が、寝室に適した照明とおしゃれな演出のポイントを紹介します。

寝室に適した照明って?

寝室に求められる照明の要素は、「眠りにつきやすい」「起きやすい」など。人間は太陽とともに生活するリズムが身についていて、このリズムを身につけている人間にとっては、朝~昼は昼白色と呼ばれる太陽の光が高いときの青白い光、夕方~夜は電球色と呼ばれる太陽が低いときのようなオレンジ色の光を浴びることで、心地よい生活を送ることができるのです。

それを前提に考えると、寝室には天井に直接つけるシーリングライトが適していると言えます(写真下)。

シーリングライトの多くは調光・調色ができるため、昼光色・昼白色から電球色まで、また明るさに変化をつけることが可能です。朝の目覚めには昼白色、眠りにつく前には電球色で色温度を変えてあげるといいでしょう。

しかし、シーリングライトのみとなると寝室は少し味気ない印象になってしまいます。また、日の当たる部屋の場合、朝から昼の間は窓からの採光で十分であることもしばしば。その場合は電球色をメインに配置してみましょう。以上を踏まえたうえで、今すぐマネできる寝室の照明演出を紹介します。

1:バーライトスタンドを用いる

寝室におしゃれな雰囲気をもたせたいのであれば、バーライト(棒状の長細い照明)がおすすめです。「寝るときには目に直接光が当たらないように、間接照明がいい」と聞いたことがある方も少なくないのではないでしょうか。新築やリフォームの場合、壁面に間接照明としてバーライトを用いる手法は人気です。

電気工事なしでバーライトを使用することも可能です。写真は、ベッドの頭側にバーライトスタンドを置いている例です。コンセント式のバーライトをヘッドボードの後ろに隠して床に直置きすれば、間接照明のできあがり。ぼやっと光るので、落ち着いた空間を作りだすことができます。

また夕日が沈むのと同じように、寝る前には低い位置での明かりがおすすめです。下のほうに明かりがあることでリラックスすることができると言われています。

2:床置きスタンドライトを間接照明代わりに

同じく間接照明の演出として、小ぶりのスタンドライトを用いるのもおすすめです。

例えば、上の写真のように小ぶりのスタンドライトを観葉植物の後ろ側に隠してしまえば、直接視覚に入ることもなく、穏やかな明かりができあがります。こちらも下方の明かりですので、落ち着いた空間に仕上がります。

和室の寝室であれば、柔らかい光を放つスタンドライトも美しいですね。LEDを使っていれば熱くなることもなく、小さなお子様やペットを飼っているお宅でも安心して使うことができます。モダンな雰囲気がでておしゃれです!

3:テーブル用スタンドライトを設置する

ホテルにあるサイドテーブルに置かれているようなスタンドライトは、ろうそくに近い色味や明るさをもったものもあり、落ち着いた眠りを誘います。

他にもテーブルに置くスタンドライトのメリットは、ベッドから手の届く位置で点灯・消灯ができるところです。眠りにつきやすいように寝る前に読書をする人もいるかと思いますが、眠くなったらベッドから出て歩くことなく明かりを消せるのは快適な入眠へと導いてくれますよね。

また、和風テイストなものもあり、和洋問わず寝室になじむデザインが多数あるのも嬉しいところです。

 

いかがでしたか? 今ある部屋でも、手軽に眠りにつきやすい空間を作ることや、明かりひとつで雰囲気を変えることができるのです。 ぜひ参考にしてみてくださいね。

【取材協力】

コイズミ照明株式会社

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