子供と自分の顔をかいてみよう！【なぞり描きシートで簡単イラスト術#2】　

兎村さんオススメの「なぞり描き」なら、誰でも簡単にイラストが描けるようになるのだそう。では、どうやったら描けるの？　教えて、兎村さん！

ーー（ライター・小沢あや、以下同）兎村さんのイラストはシンプルなのにキャラクターの描き分けがバッチリですよね。家族の似顔絵を描きたいんですけど、どうやったら、それぞれの個性を出すことができるんですか？

これも、なぞり描きで簡単に描けるんですよ。ヒゲやメガネ・お洋服のパーツをひとつずつ組み合わせて、アバターみたいに作っていくんです。今回は、似顔絵用のパーツをたくさん描いたなぞり描きシートを作ってきました！

用意する物は「なぞり描きシート」と「好きなペン」と「紙」です。紙は透けやすく描きやすいコピー用紙がオススメです。コピー用紙は値段もお手頃で手に入れやすいのも良いところ。

早速兎村さんに、なぞり描きで実演してもらいました。

好きなパーツを組み合わせるだけで、あっという間に完成しました！

※小物の『キャップ』だけ最初に描きます。もし、バランスが難しいときは最後に描いてキャップの中を塗りつぶせば、頭の輪郭を消せるのでキレイに仕上がります。

ーーこんなにスラスラと描けるものなんですね！　パーツを選ぶのも楽しそうです。

同じ輪郭パーツを使っていますが、雰囲気が変わりますよね。キャップやメガネなど、その人らしいアイテムと表情を組み合わせると、不思議と似てきます。

ちなみに、ちょっとしたテクニックなのですが、口の横にほうれい線を２本、左右にさっと描き足すだけで、おじいちゃん・おばあちゃんに変身します。

試しに左右の絵を見比べてもらうと、シワで世代が表現できることが分かりますね。

ーー本当だ！　シワ1本で、印象が変わりますね。そういえば、ところどころ線が繋がっていないところがありますね。これは何か理由があるんですか？

線と線をきちんと繋ごうとすると、「ちゃんと繋げなきゃ！」と手に力が入ってしまいます。重なった部分にインクがたまってにじんでしまうことも。線と線の間を少しだけ空けておくことで絵にキッチリしない『ゆるさ』をできるんです。今回のシートを使えば、無理をせず、誰でもゆったり描けるようになりますよ。線がなぞり描きのお手本から多少ズレても隙間があるので大丈夫。細かい事は気にせず書き進んでみて下さい。

ーーなるほど！　これなら、緊張しないでざっくり描けそうです。最後に質問です。いろんなパーツがありますが、ここからさらに自分の家族に似せるコツはありますか？

お洋服ですね。たくさん書き込みをしなくても、その人がいつも着ている服や好きそうな服をイメージしてワンポイントプラスすると描きやすいかなと思います。もし色まで塗るときは、その人らしい色を塗れば、よりらしさがでます。ボーダー好きの人はボーダー柄がわかりやすいかもしれませんね。

次回は応用編！　イラストを使った、メッセージカードの作り方を教えてもらいます。