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おいしい淹れ方も知りたい!色も香りも鮮やかなハーブティーの基本教えます【今日から始めるハーブティー】#1

コーヒー、紅茶、日本茶……自宅やオフィスでほっと一息つきたいときは、やはりお気に入りのお茶を淹れるのがいちばんですよね。

そのときの気分に合わせて楽しむなら、ハーブティーはいかがでしょう? 寒い日にほっとあたたまりたいとき、シャキッと集中したいとき、リラックスして眠りにつきたいとき、あなたの気分にぴったりなお茶がきっと見つかるはず。

とはいえ、ハーブってたくさんあって、何を選べばいいのかわからない! ハーブティーってどうやって飲むの? そんな我々の疑問に、「生活の木」マーケティング本部、平川さんが答えてくださいました。あなたにぴったりのハーブティー、kufuraと一緒に選んでみませんか?

そもそも「ハーブ」ってなに?私たちの生活に役立つ植物

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まずハーブといっても、なんとなく「香りのよい植物」というイメージしかないという人は多いはず。“ハーブ”という言葉自体、何気なく使っていますが、そもそも“ハーブ”ってなんなんでしょう?

「ハーブとは、“私たちの暮らしに役立つ植物”のことを指します。

私たちは古くから暮らしのなかで、薬用や食材の保存、香料などの用途で植物を利用してきました。そういった、我々の生活の中で役立つ植物のことを“ハーブ”と呼んでいます。

なかでも、ローズヒップやラベンダー、カモマイル(カモミール)などは、香りがよくお茶として飲むことができます。それらの摘みたてをフレッシュハーブとして、もしくは乾燥させドライハーブとして、ハーブティーという形で楽しんでいるのです。

多くの種類や効果・効能がありますが、難しく考えずに、美味しく飲んで楽しんでいただければよいと思います」(以下「」内、平川さん)

「デカフェ」ノンカフェイン飲料としてのハーブティー

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紅茶や日本茶は、チャノキ(学名をカメリア・シネンシスという)という特定の植物の葉を加工したもののことを言います。ハーブとは“私たちの暮らしに役立つ植物”のことですから、これも一種のハーブティーと言えるかもしれませんが、便宜上これを“お茶”と呼ぶことにします。

一般的な“お茶”と、ハーブティーは何が違うのでしょう。

「ハーブティーの特徴のひとつとして挙げられるのは、そのほとんどがノンカフェインであるということです。

年々人気が高まっているハーブティーのひとつが、“ルイボスティー”です。カフェインが入っていないということは、飲む対象や時間を選ばないということ。妊産婦やお子さんはもちろん、カフェインが苦手な方にもおすすめです」

ノンカフェイン飲料に関しての問い合わせは多いんでしょうか?

「そうですね。最近は、お茶やコーヒーでもカフェインの入っていない“デカフェ”を選べるお店が増えています。“デカフェ”という概念が広まるにつれ、カフェインフリー飲料の選択肢として、ハーブティーが注目されている面もあるようです」

色も香りも多種多様!代表的なハーブティー

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花々の色や香りがひとつひとつ違うように、ハーブもその特徴はさまざまです。ここでは、そのなかでも特にハーブティーとして知られているものをご紹介していきます。

右上から時計回りに、バタフライピー、ジンジャー、ルイボス、エルダーフラワー、ローズ

紅茶みたいで飲みやすい「ルイボスティー」

南アフリカのセダルバーグ山脈に自生するルイボスという植物を使用したハーブティーです。麦茶やコーン茶などの穀物茶に次ぐノンカフェイン飲料として注目が上がっています。

紅茶のような茜色とほんのり甘い香りが特徴的ですが、これは紅茶やプーアル茶などと同じく、茶葉を発酵させているため。発酵前のルイボスティーもあり、こちらは抽出したお茶の色から“グリーンルイボスティー”と呼ばれることもあります。

日本でもおなじみ「ジンジャー」

日本でも薬味として親しまれている生姜。お茶にする場合は、スライスして乾燥させたドライハーブの状態のものを使用することが多いようです。身体を温める作用が期待され、単体で飲むほか、ルイボスなどほかのハーブティーとブレンドして飲んだり、すりおろした生姜をお茶に入れたりしても。

イギリスの伝統的ハーブ「エルダーフラワー」

ヨーロッパではとても身近なハーブのひとつ。低中木の落葉樹で、5~6月ごろ白く小さなマスカットのような香りがする花をつけます。イギリスではこの花を「コーディアル」というシロップにしたものが、家庭の味として親しまれています。

2018年、イギリス・ハリー王子とメーガン妃のロイヤルウェディングで、ウェディングケーキにエルダーフラワーコーディアルが使われていたことから、今とても注目されているハーブのひとつです。

見た目も香りも華やかに「ローズ」

バラの花びらを乾燥させたものをお茶として飲むものです。バラの種類はさまざまですが、どれもバラ特有のとても豊かではなやかな香りが楽しめます。香り付けとして、紅茶やルイボスなど、ほかの茶葉とブレンドして楽しむことも多いようです。

鮮やかなブルー「バタフライピー」

マメ科の植物。ブルーベリーなどにも含まるアントシアニンが含まれているため、お茶として淹れると鮮やかなブルーの色になります。見た目が涼やかなのでアイスティーとして楽しまれることが多いよう。また、レモンなど酸性のものを入れると色がピンク色に変化するなど、見栄えの面からSNSなどでも注目されています。

手前:紅茶のような色のルイボス 左奥:鮮やかなブルーのバタフライピー 右奥:さわやかな香りのエルダーフラワー

一種類のハーブのみで淹れるハーブティーを“シングル”、何種かのハーブが配合されているものを“ブレンド”と呼びます。

『生活の木』をはじめ、販売されているハーブティーは、シングルはもちろん「体を温めたい」「気分をすっきりさせたい」など、目的にあわせて複数のハーブがブレンドされたものもたくさん用意されています。

「まずはシングルで自分の好きなハーブティーを探しながら、目的に合わせたブレンドを探していくのもいいかもしれませんね」

美味しいハーブティーの淹れ方

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ブレンドハーブティーなどはティーバッグの商品が多いかと思いますが、もちろん、たくさん飲みたいという人は、小分けされていないリーフの状態で購入することもできます。

淹れる方法はとってもかんたん。普通のお茶と同じ手順で淹れるだけです。

用意するもの

・ティーポット

茶こしがついているものならそのまま、ついていないものであれば、使い捨ての空のティーバッグなどを使用するといいでしょう。

・ティーカップ

・砂時計

(1)ティーポットに茶葉を入れる

カップ一杯分のハーブティーを淹れる場合、茶葉の量の目安は、ティースプーンに山盛り一杯程度。カップやポットは事前に温めておくとよいでしょう。

(2)お湯を注ぐ

(1)に熱湯(95~98度程度)を注ぐ。

(3)蓋をして蒸らす

抽出時間は、ハーブの種類によって調節します。葉ものや花弁などは3~5分程度、根や実などは5~6分程度必要なものもあります。購入した茶葉のパッケージに目安が書いてあるはずなので、それに従って。

ルイボスなど、種類によっては麦茶のように煮出してもよいとのこと。

「ルイボスティーは、煮出したお茶を保温ポットに入れて作り置きしたり、タンブラーで持ち歩いたりするのもOK。いつでも楽しめる手軽さも魅力です」

とはいえ、あまり長く置いておくと風味が落ちてしまいますから、作ったハーブティーはその日のうちに飲みきりましょう。

 

ハーブティーの基本について知ることができた第一回。あなたはどんなハーブに興味を持ちましたか?

次回はハーブティーをさらに詳しく知るための、ハーブティーに関するQ&Aをお届けします。

 

※ここで紹介するハーブティーの効果や特徴は、すべての人、すべてのハーブに当てはまるわけではありません。アレルギーや処方されている薬への影響など、ご自分の体調に合わせてご確認ください。


【取材協力】

生活の木

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