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軟白うどと山うどの違いって?捨てるとこなし「うど」調理のコツ【旬の野菜通信 4月】

野菜ソムリエプロの料理家・楠みどりさんと、自社農園も持ち、全国の選りすぐりの野菜を集める八百屋さん「神楽坂野菜計画」がコラボ! 「おいしく野菜を食べてほしい!」と誰よりも願う野菜のプロに、それぞれの野菜の選び方やおすすめの食べ方などの豆知識を伝授してもらう連載です。これを読んだらもっとたくさん野菜を食べたくなること間違いなし!

今回は独特の香りと歯触りが春の訪れを実感させる山菜、「うど」。葉から皮まで、丸ごと味わいましょう!

軟白うどと山うどの違いは?

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旬は3~6月。旬の時期には天然のうども出回りますが、お店で販売されるのは栽培されたうどが主流です。栽培されたものでは、完全に遮光した環境で作られる「軟白うど」と、ある程度日光に当てながら、根元に土をかぶせて育てた「山うど」があります。

うどはにはカリウムや銅、葉酸や食物繊維なども含まれています。うど特有の苦みやアクとして感じる成分はポリフェノールの一種であるクロロゲン酸で、抗酸化作用があり、メラニン色素の発生を抑え、細胞の若返りを助けたり、抗菌作用を発揮したりすると言われています。

うどの選び方と保存方法

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茎の部分が太くて、うぶ毛が痛いくらいに生えているもの、穂先がピンとしているものを選ぶようにしましょう。

新聞紙に包んで冷蔵庫の野菜室か、涼しいところに置いて4~5日間は保存可能です。

おすすめのうどの食べ方は?

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皮まわりはアクが強いので、皮を厚めにむいて切り分けたら、酢水にさらしてアク抜きします。酢水は水400mlに対して酢小さじ1が目安です。

皮はきんぴら、茎は酢味噌和えや胡麻和え、穂先は天ぷらやお吸い物の香り付けに入れるのがおすすめだそう。皮のうぶ毛が気になる場合は包丁でこそげて取ります。

今回のうどは葉がたっぷりついていたので、玉ねぎやにんじんと合わせてかき揚げにしてみました。爽やかなうどの香りが満喫できる、おいしいおかずになりました!

茎の部分は肉巻きに。うど特有の香りとシャキシャキ感が楽しめて、夫のおつまみとしても好評でした。

今の季節しか味わえない味です。このほかにもさまざまな調理方法で楽しんでみてくださいね。

4月の畑通信:フリルレタスの成長の様子

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こんにちは。畑通信担当の阿部です。

先月種まきの様子をご紹介したフリルレタスですが、本葉が3-4枚出てきて、レタスらしくなってきました。3月末から畑に定植を開始していて、さらに1カ月後くらいの収穫を目指しています。

今年の春は全体的に気温が高い一方で雨が少なく、収穫の予測がつけにくい日々が続きます。同じ季節でも年により状況は様々。そこが畑の面白いところでもあります!


【取材協力】

神楽坂野菜計画

東京都、神楽坂にある八百屋さん。取り扱うのは、全て農家直送の無農薬栽培/特別栽培の野菜。野菜のほか、無添加調味料・お店の野菜を使用したオリジナル食品などの開発も。

年間700種類、常時250種類の野菜・加工品を揃える一方、東京都日の出町にて自社農園も経営し、サラダハーブなどの栽培にも取り組む。

公式ホームページ:https://yasaikeikaku.com/
公式Instagram:https://www.instagram.com/kagurazaka_yasaikeikaku/

楠 みどり
楠 みどり
フードコーディネーター、野菜ソムリエプロ
出産後、幼児食インストラクターの資格を取得し、企業のレシピ開発やコラム執筆、フードスタイリングや料理教室講師などに携わる。子どもと一緒に楽しめる家庭料理を提案し、子どもの健やかな味覚を育てるための出張つくり置きサービスなども行う。公式ブログ
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