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いつもの「おでんの具材」地域によってこんなに違う!? 手羽元や里芋、味噌おでんも!

冬といえば、アツアツの「おでん」。だしのしみた味がたまらないですよね。その「おでん」、実は地域によってさまざまな特色があるのをご存じでしたか?

今回『kufura』では、男女412人を対象にアンケートを実施。「お住まいの地域でよくおでんに入れる具材や味付け・食べ方」を聞きました。どんなバリエーションがあったのでしょうか。

1:黒はんぺん

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まずはこちら、静岡などでよく食べられている「黒はんぺん」。イワシなどの魚が練り込まれたはんぺんで、静岡おでんには欠かせない具材なんだとか。つゆも黒く、青のりや魚のだし粉をかけて食べるのが静岡流です。

「黒はんぺん。イワシ入りのはんぺんでだしが出るのでおいしい(静岡)」(42歳女性/その他)

「静岡おでんはつゆが黒いのが特徴で黒はんぺんが入ります(静岡)」(59歳男性/その他)

「黒はんぺん。イワシのすり身をはんぺんにしたもの(静岡)」(44歳女性/主婦)

「黒はんぺん。美味しいです(静岡)」(32歳女性/主婦)

2:牛すじ

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今はコンビニのおでん等でも食べられることの多い、メジャーな「牛すじ」ですが、特に関西では欠かせない具材のようです。関西エリア以外でも幅広く食べられているようで、石川や鹿児島、静岡の方の回答にもあがっていました。

「牛すじを多めに入れて食べる(兵庫)」(55歳男性/営業・販売)

「牛すじ肉。薄味の出汁で長いこと煮込む(大阪)」(58歳男性/広報・広告・デザイン)

「かつおだし醤油ですじ肉、卵、こんにゃく、餅巾着(大阪)」(59歳男性/その他)

「関西出身なので、スジ肉は必須。スジをしがむのが最高です(東京)」(53歳男性/その他)

「牛すじ。すじはおでんとは別に時間はかかるのですけど、すじ肉だけを何時間もかけて煮込み、すじ肉と刻みねぎを加えるとおいしくいただけます(石川)」(49歳男性/主婦)

3:里芋

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野菜の中で、特に人気だったのは「里芋」。回答に多かった中部地方の他、九州や北陸、東北など幅広い地域で食べられているようです。とろとろになって美味しそうですね。

「里芋。普通に食べます(愛知)」(48歳男性/教職員)

「醤油ベースに里芋とかしわ(鶏肉)、もち菜を入れて食べます。さっぱりして美味しい(岐阜)」(57歳男性/その他)

「里芋を入れると味が染みておいしい(静岡)」(55歳女性/主婦)

4:手羽元

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「鶏の手羽元」を入れる、という声も。全国共通の具材……というわけではないようですが、愛知、岡山、大分など幅広い地域の方があげていました。だしが出て、おでんの味がさらに豊かになりそうですね。

「鶏の手羽元を入れて、出汁のきいた味付けにする。あっさりしていて飽きない(愛知)」(52歳女性/その他)

「我が家だけかもしれませんが、手羽元を入れて煮込みます。牛すじだと時間がかかるので、時短になります(岡山)」(50歳女性/主婦)

「手羽元を入れる(大分)」(52歳女性/主婦)

 

手羽元ではないですが、『kufura』で以前、人気料理研究家・小林まさみさんとまさるさんに「手羽先&キャベツのおでん」の作り方を教えていただいたことも! こちらも参考にしてみてくださいね。

5:ちくわぶ

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関東ではなじみの深い「ちくわぶ」。小麦粉でできた練りもので、「おでんにはこれがないと!」という声も大きかったのですが、関東以外の方の回答にはほとんど登場しませんでした。

ちなみに、同じく関東ではメジャーな白い「はんぺん」ですが、こちらも回答の多くが関東エリアで、関西や九州などでは入れない場合が多いようです。

「ちくわぶを必ずいれることです(東京)」(32歳男性/営業・販売)

「ちくわぶ。醤油味をよく染み込ませると美味しいです(埼玉)」(53歳女性/パート・アルバイト)

「ちくわぶ。程よく煮込まれた固さと染み込んだ味が好き(東京)」(48歳男性/研究・開発・技術者)

「ちくわぶは欠かせない(神奈川)」(55歳男性/営業・販売)

6:味噌

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具材ではありませんが、「味噌」も特に多かった回答の一つ。愛知では味噌で煮込んだおでんが圧倒的な人気でした。また、青森や北海道の方からは、生姜と味噌を混ぜたタレにつけて食べているという回答も。

「おでんは味噌味(愛知)」(58歳女性/主婦)

「玉子、大根、こんにゃく、厚揚げなど、味噌おでんです(愛知)」(42歳女性/パート・アルバイト)

「東京に来て初めてからしでおでんを食べました。カルチャーショックでした。出身は青森で味噌おでんでした。生姜、砂糖、味噌などで作ったたれをつけて食べます(東京)」(52歳男性/研究・開発・技術者)

「赤味噌おでんです(愛知)」(49歳男性/営業・販売)

「子供のころは母が作る味噌おでんを食べました。おでんの具が串にさしてあり、布巾のようなもので水気を取ってから甘めの味噌だれをかけて食べたような記憶があります(愛知)」(56歳女性/主婦)

7:生姜醤油

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食べ方に関連してもうひとつ人気だったのが、兵庫の「生姜醤油」。おでんに入れるのではなく、食べるときに生姜醤油につけるそうです。さっぱりして美味しそうですね。

「姫路おでん。生姜醤油で食べます(兵庫)」(54歳男性/営業・販売)

「姫路おでん。具は基本的なおでんの材料だが、生姜醤油につけて食べるのがポイント。一度食べると、また食べたくなる味です(兵庫)」(28歳女性/主婦)

「姫路おでん。生姜醤油をつけて食べる(兵庫)」(34歳女性/その他)

ちなみに、以前『kufura』で「おでんにつけて食べると美味しい調味料」を調査した際は、第1位が「からし」、第2位が「柚子胡椒」でした。

その他

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地域のおでんは本当にさまざまで、ここでご紹介できたのは、あくまでほんの一部。例えば、上の写真は石川の金沢おでん。「カニ面」や「赤まきかまぼこ」、ドーナツ型の「車麩」など、特徴的な具材が豊富なおでんです。

回答の数は少なかったものの、気になったものをピックアップしてご紹介します。

「つぶ貝を入れます。ダシが出て美味しいです(北海道)」(54歳男性/その他)

「地元鹿児島のおでんのさつまあげは格別です。あまいお汁でカラシをつけて食べます(大阪)」(26歳女性/営業・販売)

「博多おでん。トビウオから取ったあご出汁に餃子巻きや餅入り巾着を入れる。食べ方はそのままか辛子などをつけて日本酒と共に(福岡)」(57歳女性/その他)

「金沢おでん。カニの甲羅に具材を入れる(石川)」(53歳男性/総務・人事)

「玉ねぎの産地なので、玉ねぎを丸ごと入れます。真ん中に十字の切れ目を入れると中まで火が通りやすく、トロトロの玉ねぎがとても美味しいです(佐賀)」(41歳女性/その他)

「広島がんす(玉ねぎや唐辛子の入った揚げかまぼこ)。ダシも出るからちくわの代わりにいれる(広島)」(27歳女性/パート・アルバイト)

「たこをいれます。とろとろで美味しいです(兵庫)」(41歳女性/無職)

「おでんの具材としてうどんをいれることがあります。シメではなくて最初から入っています(大阪)」(46歳男性/営業・販売)

「龍眼と呼ばれるゆで卵をかまぼこのような物で包んだような食べ物。味わいが深くなり、豪華な感じになります(長崎)」(50歳男性/営業・販売)

 

バリエーションの豊富さを見ていると、けして「普段のおでんが当たり前」ではないのだな……と実感しますね。それぞれの個性を大事にしつつ、たまにはいつもと違う具材を入れたり、いつもと違う味付けにしてみるのもきっと楽しいですよ。

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