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食洗機をめぐる夫婦の攻防。購入に使い方…揉めやすいポイントを深掘りしました

食器洗いは、負担が重くのしかかる家事の1つ。家族の誰もが疲れているときには「誰が食器を洗うか問題」で家族がギクシャクすることもあるかもしれません。

食器を自動洗浄する食器洗い機を使用することで、食器洗いの負担を軽減することはできますが「購入して全ての問題が解決!」というわけにはいかないようです。

今回は、食器洗い機の購入前後に生じやすい夫婦の意見のすれちがいポイントを深掘りしました。

既婚男女473人中の4割以上が「食洗器を保有している」と回答

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内閣府が今年の3月に発表した統計調査によれば、100世帯あたりの食器洗い機の保有台数は34.4台)。単純計算では3世帯のうち1世帯が保有していることになります。

今回『kufura』が20~50代の既婚男女473人にアンケート調査を実施したところ、45.5%が食器洗い機を保有していると回答しています。対象者には育児中・共働きの家庭が多く、統計よりも高めの数字であると推測されます。

今回は、食洗器を保有する男女215人に食洗機購入・使用をめぐって夫婦間でどのような意見の相違があったのか聞いてみました。

「食洗機を購入するとき」に意見がすれちがいやすいポイントは?

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まずは、食器洗い機の購入時、夫婦間で意見の相違があったのか聞いたところ、84.2%が「意見の相違はない」と回答。

大半の家庭では意見が一致していましたが、15.8%の男女は何らかの意見の相違を克服して購入に至っています。

相違ポイントは、以下の2点です。

【1】 夫婦のどちらか一方が購入を反対した

「どうせ使わなくなると言ったら、激怒された」(33歳・研究・開発/男性)

「夫は『いらない。主婦は手洗いだ』など言って買ってもらえなかったが私の入院を機に購入した」(49歳・主婦/女性)

「夫が購入を反対していた。『結局するのは私だから文句を言う権利はない』といったら何も言わなくなった」(44歳・その他/女性)

「妻が食洗器を購入することを渋ったが、手間が省ける重要性を強調して購入した」(52歳・技術職/男性)

【2】食洗機の「 銘柄・スペック・価格」

男性からは、どの食洗器を買うかで意見の相違があったという声がありました。

「妻がグレードの高い物を買おうとした。結局、妻の意見を優先した」(44歳・その他/男性)

「欲しいメーカーが違った」(48歳・営業・販売/男性)

「大きさや節水について意見が分かれました」(53歳・その他/男性)

「どの機種を買うかでもめたが最後は自分が決めた」(43歳・その他/男性)

「予算オーバーした」(41歳・技術職/男性)

夫婦の一方が食器洗い機を使うメリットを感じていない場合、説得に時間がかかることがあるようです。また、自宅の台所で使える食洗器に機種を絞り込んだ後も「どれを買うか」「どの機能を重視するか」という点で意見をすり合わせる必要も生じていました。

「食洗機の購入後」にはどんなポイントですれ違った?

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続いて、食器洗い機を購入してからの意見の相違ポイントについても質問してみました。

今回のアンケートでは、購入後に16.7%の男女が、夫婦間で食器洗いへのスタンスの違いを体験しています。

意見がすれ違いやすいポイントは以下の4点でした。

【1】 食器の並べ方・洗う食器の選定

「夫が丁寧な性格で、並べ方について、細かく指導される」(51歳・総務・人事・事務/女性)

「食洗機に入れる食器の向きについてもめた。細かいことを言われて腹がたった」(44歳・その他/男性)

「食器の並べ方でもめた」(33歳・研究・開発/男性)

「包丁を入れるべきか入れないべきかで最初、相違があった」(38歳・デザイン関係/女性)

【2】「予洗い」について

「食洗機にいれるまでの洗浄方法に認識の違いがあった」(34歳・その他/男性)

「使った食器に食べカスなどが付いたまま食洗機に入れるので、ある程度のゴミは流してから食洗機に入れて欲しいと伝えた」(36歳・主婦/女性)

【3】使用頻度について

「スカスカなのに食洗機をかけて怒られた」(59歳・金融関係/男性)

「私は水道代を節約したいから朝と昼まとめて洗う。夫はまとめて洗う事を嫌がる」(49歳・主婦/女性)

「妻は1日に1回しか使用しない方針で、自分は何回でも使用すべきだと主張したが譲らなかった」(52歳・技術職/男性)

【4】 食器洗い前後のタスク分担

「食洗機の掃除を誰がするかで食い違った」(29歳・その他/男性)

「食洗機を購入したので、私の洗い物負担はゼロになったと思われた。実際には入りきらないものを手洗いしたり、乾いた食器をしまわなければならないので、決してゼロではないです」(56歳・主婦/女性)

「キッチンまでお皿を持っていくのに、夫は食洗機に食器を入れない」(51歳・デザイン関係/女性)

「どちらがどの曜日をやるかで意見が分かれました」(41歳・その他/男性)

食器洗い機を実際に使い始めると、食器の並べ方や、洗い方について意見の相違が生じていました。

手洗いと比べて洗う時間やふく時間が大幅に短縮されるものの、負担がゼロになることはありません。洗浄前後のタスクを巡って夫婦間の分担のアンバランスを感じているという声も聞かれました。

 

食器洗い機の購入を検討している方は、夫婦間で使用前後の家事分担・使い方についての情報共有をしておいたほうがよさそうです。

 

【参考】

消費動向調査 – 内閣府

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