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材料入手困難、ならば家にあるもので!手作り布マスクにチャレンジしてみました【kufura編集部日誌】

使い捨てマスクが相変わらず手に入りにくく、最近注目されているのが手作りマスク。でも、需要が高まるにつれてマスクの材料が入手しにくい状況になってきています。できるだけ買い物をせずに家にあるもので作りたい! いろいろな素材を活用して、kufuraスタッフがマスク作りに挑戦したレポートです。

手作りマスクに挑戦したいけど、材料がどこにも売ってない!

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もはや生活必需品なのに、品薄状態にさらに拍車がかかってきた印象の使い捨てマスク。そのため、最近では洗って何度も使える布マスクを見直す動きが高まっています。

もちろん既製品の布マスクを購入してもいいのですが、手作りマスクにチャレンジする人もたくさん。でも、今度はその材料も手に入らないらしい!

筆者もいくつかの手芸用品店や通販サイトなどを見て回ったのですが、4月初旬の時点でダブルガーゼや手芸用のゴムひもなどはほぼ入手不可能な状態でした。

それなら家にあるものでなんとか作ってみようじゃないか! という今回のチャレンジ。子どもの幼稚園の入園準備の時に購入したミシンを久しぶりに引っ張り出してきました!

1:どうやって作ったらいいのか分からない問題・・・原寸大の型紙付き、こちらの本を用意!

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省エネ生活研究家として活動されているアズマ カナコさんの本。子ども用、大人用、いろいろな形やサイズのマスクの作り方が紹介されています。コピーしてそのまま使える原寸大の型紙付き。

『かわいいマスクがいっぱい! かんたん手づくりマスク』
著/アズマ カナコ (900円・税別 小学館)

作り方の動画や型紙はネット上でもたくさん紹介されているので、それらを活用してももちろんOK。

 

2:布地が売ってない問題・・・サイズアウトした子どもの服を活用してみた!

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マスク用の布としてどんな布を使えばいいかについて調べてみたのですが

・肌触りが優しく、通気性の良い素材(綿など)

・布の目が粗いものはウィルス、飛沫、花粉などを通しやすいので適さない

・ウールなど毛羽立ちがある素材はウィルスや花粉が付きやすく落ちにくいので適さない

・着用したまま長時間呼吸するものなので、染料などが有害なものでないこと

などが挙げられていました。よくマスク作りに使われているダブルガーゼはもちろんこれらの条件にばっちり当てはまりますが、現在なかなか手に入りません。作り方を見ると、表布と裏布の2枚で構成されているものがほとんどなので、この2枚の組み合わせ次第なのでは……?

そこで見つけてきたのが、子どものサイズアウトしたショートパンツと、あちこちシミがついたTシャツ。両方綿100%、そこそこしっかりした素材で厚すぎず薄すぎず、いやというほど着ては洗濯を繰り返したので肌触りも文句なし!

というわけで、型紙を当ててチョキチョキ。シミのある部分は慎重に避けました(笑)。

3:休校中の子どもが暇すぎる問題・・・ミシンの練習をしてもらおう!

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ここで我が家の中学1年生があまりに暇そうにしていたので捕まえて、ミシンの使い方をざっと教え、ここからここまで縫って! はい終わったらここ! と指令。学校の家庭科でも使ったことがあるのと、割と細かな作業が好きな子なので、ハイハイとおとなしく縫ってくれました。分業できると早い! そして息子、ミシンうまいな!

Tシャツなど伸縮性のあるニット地には本来専用のミシン針と糸が必要ですが、わりと生地がしっかりしていて大きく伸びるものではなかったのと、サイズが小さいものなので普通の針と糸で大丈夫でした。

ひとつの作業が終わるごとに面倒でもアイロンをきちんとかけるのがきれいに仕上げるコツ。

4:マスク用ゴムが買えない問題・・・Tシャツ地を細く切ったもので代用!

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マスク用のやわらかく細いゴムも市販されていますが、今は手に入りにくいため代用品で。こちらはネットで見かけたアイディアで、Tシャツの生地を細長く切って手で伸ばすとゴムの代わりに使えるというもの。太さの調節もきくし、耳へのあたりもソフトでいい感じ。

そのほかにも、タイツや厚手のストッキングを細く切ったものを活用している方もいました。

というわけで、サイズ違いの2枚が完成~!

口元はやわらかいTシャツ地、外側はハリのあるコットン地。着用してもしっかりフィットしてくれて、いい感じです!

ほかにはどんな布が使える?

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子ども用に限らず、表地には着なくなった自分のブラウスやシャツの生地、それから少し厚みのあるハンカチ、バンダナ、キッチンクロス、手ぬぐいなどもいいかも! 裏布にはTシャツ以外にも、子どもが小さい頃のガーゼハンカチなども使えそうだなと思いました。

※現在、赤ちゃん用のガーゼなどが売り切れているお店が多くあるようです。必要な方のために、マスクの材料として新しく購入するのは控えましょう!

試しに家にあった薄手のハンカチ×やわらかいTシャツ地で作ってみたのですが、コシがなくちょっと頼りない感じに…。空気が乾燥する時期、寝るときに付けるマスクにするといいかも。

だしを濾す時などに使う料理用のさらし(未使用)とTシャツ地で真っ白バージョンも。これは手作り感が薄くて男性も使いやすそうです。

この本に出ていたプリーツマスクも作ってみたのですが、工程がかなり増えるのと生地が折り重なって厚みが出るので縫うのが難しく、初心者にはちょっと難易度が高かったです……。

家にある材料を活用してお気に入りマスクを作ろう!

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InstagramやPinterestなどで「手作りマスク」を検索すると、いろいろな色や柄で工夫を凝らした手作りマスクを見ることができます。私はかわいいワンポイントの刺繍をしたものなどが、すごく好みでした。やってみたい……!

今回は、我が家のお年頃の中学生が使うためシンプルな物しか作らなかったのですが、自分用に明るい色や柄でマスクを作るのも楽しそう! お店で材料が買えないからとあきらめないで、家にあるのものもどんどん活用しながら、いろいろなマスクを作ってみてくださいね。

(4月某日・編集部M)

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