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「増税前に買いたいもの」って?女性500人の半数が答えた、納得の回答とは…

いよいよ今年の10月から、消費税の10%アップが予定されています。上がる前にあれを買っておこう、これは買いだめしたいなど、できることはやっておきたいという声もチラホラ聞こえてくるように。

そこで『kufura』では、「増税までに買おうと狙っているものと、その理由」を20代〜40代の女性500人に大調査。どんなものを検討しているのか、ファイナンシャルプランナーの筆者とみていきましょう。

ズバリ!差が大きくなりそう…高額な「車と家」

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やはり高額商品の「車」と「家」は、増税前と後では、差が大きくなることが予想されるので複数の声が挙がりました。それぞれの声を聞いていきましょう。

買い替えたい…「マイカー」

「車。そろそろ新車を買おうと思ってたので」(24歳/営業・販売)

「車。消費税の分の差額が大きいので、買い換えたいと思います」(33歳/学生・フリーター)

「車。買い換えるなら今しかない」(39歳/総務・人事・事務)

「車。増税しちゃうと、何かと厳しくなる」(40歳/その他)

値段が張るものであり、日常的に使う方にとっては、定期的に買い替えが検討されるのが「車」ですよね。そろそろ……と思っていた方には、いいタイミングになるでしょう。ただし、新車で検討している場合は、必要書類を取得するのに時間がかかるので、余裕を持って行動したいところです。

夢の「マイホーム」を計画中

「家。増税のため」(24歳/コンピューター関連)

「家、車。一番、高い額だから」(48歳/主婦)

「マンションを買いたい」(34歳/コンサルタント)

高額商品と言えば、やはり「家」を検討しているという声も。10月増税というタイミングを考えると、こちらも計画をしている人は早めの準備が必要です。

不動産で課税されるのは、「土地」と「建物」のうち建物部分だけで、土地は非課税になります。増税前に買いたい人は、9月30日までに不動産の「引渡し」を受けることが必要です。具体的には、住宅の鍵の受け渡し、登記、登録済証の交付です。住宅ローンを組む場合は、残金決済も必要になりますので、早めの手続きが必要です。

前回5%から8%に増税をした際には、増税になっても住宅を買いたいという人のための優遇措置として、「住宅ローン減税」や「すまい給付金」などの措置が取られましたが、今回の増税後も、住宅ローン減税は継続になります。すまい給付金に関しては、一部変更になる箇所がありますので、ご確認ください。

「すまい給付金」http://sumai-kyufu.jp/outline/background/index.html

ちょっと高めだからこの機会に…「家電」

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家電に関しては、欲しいという声が頻出しました。

「冷蔵庫。もう20年近く使っている」(48歳/総務・人事・事務)

「冷蔵庫。子どもの成長と共に今の冷蔵庫のサイズだと小さくなってきたので」(38歳/主婦)

「洗濯機。調子が悪い」(35歳/総務・人事・事務)

「テレビ。そろそろ替え時なので」(24歳/営業・販売)

「テレビ。4kが欲しいので」(42歳/主婦)

「パソコン。今使っているパソコンの調子が悪いので、増税前だし良いタイミングだと思う」(23歳/学生・フリーター)

「パソコン。古いパソコンも増税すると、リサイクル料が高くなるし、安い物ではないから、買い替えるタイミングは今」(37歳/その他)

「掃除機。壊れかけていてだましだまし使っているので」(48歳/主婦)

「ダイソンコードレスクリーナー。今まで欲しいけど高くてためらっていたが、増税したらもっと手が届かなくなるから」(41歳/主婦)

「エアコン。1台しかないのでもう1台欲しいから」(40歳/主婦)

「iPhone。買い替えの時期であり、最新のものだと10万円程するため」(24歳/医師)

「電化製品。ダイソンの、空気清浄機のついた扇風機。電子レンジ」(28歳/主婦)

「布団乾燥機、冷蔵庫。なるべく買えるものは増税前に買いたい」(37歳/主婦)

「炊飯器。美味しいご飯は何にも変え難いから」(23歳/営業・販売)

「デジカメ。子どもの行事が増えるから」(32歳/主婦)

すでに調子が悪かったり、壊れそうだったり、買い替えを検討していたりと理由はそれぞれでしたが、家にある家電の数を考えると、何かしら古かったり、買い替えたいというものがありそうですね。

中には、

「引っ越しを済ませて、電化製品を一新したい」(39歳/その他)

「家具家電。そもそもお高いし、みんな増税前を狙って買いに来るからセールがありそう」(22歳/学生・フリーター)

という声も。

家電の買い替え時期は、モデルチェンジ時期が安いといわれています。狙っているものがある場合は、いつごろモデルチェンジになるかをしっかり把握しておきましょう。また、家電量販店はもともと夏に「ボーナス商戦」と題してセールを行います。今年は、駆け込み需要を狙って賑わいそうですので、買うぞ!という「気合い」も必要かもしれませんね。

必要なものはこの機会が買い時!?

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家電以外に身近で高額なものを見ていくと、

「ソファーがボロボロなので買い換えたい。ほしいものが値段が高いので買いたい」(41歳/その他)

「ランドセル。来年必ず必要なものなので」(33歳/主婦)

「電動自転車。5年くらい乗っていて充電があまりされなくなってので、そろそろ買い替えなくてはいけないと思っているので」(47歳/主婦)

「楽器。値段がたかいから」(29歳/その他)

「ネックレス。買うはずみになる」(48歳/公務員)

「アドビソフト。学割と合わせて買えば安くなるから」(22歳/学生・フリーター)

実用的なところでは、

「自宅のテラス改修」(46歳/金融関係)

「お風呂のリフォーム」(49歳/金融関係)

「ダイヤの指輪。婚約指輪を貰ってないため、今買わないと一生買わない気がする」(31歳/主婦)

「挙式と新婚旅行の費用。そもそもの額が大きいから増税になる前に支払いたい」(32歳/主婦)

など、値段が張りがちなものにも「せっかくだから、この機会に……」という声が聞かれました。

そして、生活必需品では、

「薪。どうせ毎年買うものだから、増税前に買って、冬を乗り越えたい」(36歳/主婦)

「化粧水や乳液、ファンデーションなど化粧品。増税前に購入してストックしておきたい」(42歳/主婦)

「ペーパー類。なんだかんだでたくさん使うので」(48歳/主婦)

「子ども用のオムツ。たくさん買わないといけないから」(42歳/主婦)

「腐らない日用品の買いだめ」(39歳/主婦)

「ベビー用品」(26歳/主婦)

「ちり紙や、洗剤など」(44歳/主婦)

「子どものおもちゃ。いずれ使うものなので、増税前に買っておきたい」(30歳/公務員)

「ペーパー類。消耗品なので少しでも安くしたいから」(45歳/公務員)

「缶ビール。賞味期限が長いから」(29歳/主婦)

今回の増税の特徴としては、「軽減税率」が導入されることです。「軽減税率」とは、酒類を除く、食品表示法に規定されている食べ物、飲み物と週2回以上発行されている新聞は変わらず8%の税率となります。食料品のストックなどは、8%で据え置かれているものも多くあるので、あわてずに確認してから買い置きしたほうがいいですね。

約半数が回答したダントツの答えは「特にありません」!

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今回のアンケートで、なんとダントツに多かった答えは、

「増税前に買っておきたいものは特にない」

という回答で、なんと、500人中242人(48%)が「ない」という答えに。

「特に考えてない」(28歳/営業・販売)

「何も買わない」(37歳/その他)

「お金がないため特になし」(20歳/学生・フリーター)

「とくになし。駆け込み需要と、その後の不況をさらに増すだけ」(34歳/学生・フリーター)

「増税は困ります。苦しくなります」(22歳/学生・フリーター)

「特に考えていない。必要になってから買うほうが無駄にならないと思う」(34歳/学生・フリーター)

「景気の先行き不安」か「増税ショック」か……とにかく、財布の紐は今からしっかりと締められていて、今後は緩むことがあるのだろうか……というくらい、かなりきつくなっているようです。

消費をして経済が循環すれば景気も上向きますが、今回のアンケートでは、なかなかそういう状況じゃないという意見が多くあがりました。

 

増税まで約3カ月となりましたが、この間、しっかりとした買い物の計画と、増税後の家計管理をもう一度見直す、家族で話し合うなどの対策をしておくと良さそうですね。

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