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物価高の影響がお正月の出費にも!何の出費を減らす予定?おせちから行動範囲の変化まで

お正月は、おせちはもちろんほかにも豪華な食事を用意したり、実家や義実家に帰省するなど、何かと出費がかさむもの。また、今年はさらに物価高でいろいろなものの値段が上がっているため、「いつもと同じように贅沢するのは難しい!」というご家庭も多いのではないでしょうか? そこで『kufura』では、20〜50代の既婚男女186人にアンケートを行い、「お正月関連の出費で減らそうと思っているもの」について聞いてみました。

おせちに関する出費

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「重箱入りのおせち。おせちはお正月っぽくて気分が上がりますが、内容のわりに高くてもったいないので、今回は注文するのをやめました」(54歳・女性/主婦)

「おせちのランクを下げて、いつもよりも安いものを買います」(59歳・女性/主婦)

「おせちは自分で作ると意外にコストがかかるので、安い既製のものをお店で買うことにしました」(49歳・女性/主婦)

「物価が高くて、おせちを作ると出費がかさむので、今回はおせちは作らないことにしました」(47歳・男性/公務員・団体職員)

「おせちに入れる数の子が高いので、思い切って買うのをやめて、代わりに豚肉をたくさん買ってしゃぶしゃぶでもしようかなと考えています」(57歳・女性/主婦)

「年々高くなって困ると思いながら、おせち用のイクラを毎年買い続けていましたが、今年はさすがに高すぎるので買いません」(39歳・女性/公務員・団体職員)

出費を減らすものとしていちばん多かったのが、おせちに関する出費です。おせちはかなり出費がかさむので、このお正月はおせちを諦めるという人も。また、既製品を購入する場合はおせちのランクを下げたり、自宅で手作りする場合は高級食材の購入をやめるなどして、おせちをいつもよりも安くすませる予定という人がたくさんいました。

おせち以外の食品に関する出費

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「毎年お正月に食べるカニを楽しみにしていますが、今年は高いので買わずにガマンするつもりです」(37歳・女性/主婦)

「いつもはお正月に高級なお寿司を食べていますが、今年はランクを落として安いお寿司でガマンしようと思います」(58歳・男性/その他)

「すき焼きやしゃぶしゃぶ用のいい牛肉を諦めます。ボーナス頼みの生活をしているのに、そのボーナスが激減したので、いい牛肉は高くて買えません」(41歳・女性/主婦)

「いつもは高価な美味しい日本酒を用意しますが、今度のお正月は少し安い日本酒でガマンします」(58歳・女性/主婦)

「毎年、三が日は豪勢な夕食にしていましたが、今年は元旦のみにして、2日の夜からは和定食に変更する予定です」(53歳・女性/主婦)

お正月はおせち以外に、カニやお寿司、牛肉などいつもより豪華な食事を用意するご家庭も多いと思いますが、今回はそれをやめるという人も多い様子。特に、今年はカニが高騰しているようで、カニの購入を泣く泣くガマンするという人が目立ちました。また、豪華な食事を用意するのは元旦だけにして、ほかの日は普通の食事にして出費を抑える人もいるようです。

外食や外出に関する出費

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「普段はお正月中に外食に出かけますが、今回は出費を抑えるために家で鍋をしてやり過ごそうと思っています」(37歳・女性/主婦)

「いつもお正月は親戚みんなで集まって会食をしていますが、今年は物価高やコロナのことを考えて、なしにしようと思います」(53歳・男性/総務・人事)

「外に出ると何かとお金を使ってしまうので、このお正月は何もせずに家に引きこもる予定です」(42歳・女性/その他)

「お出かけを諦めます。お正月は旅費なども高いし、出かけると何かとお金を使ってしまうので、今回は家でゆっくりすることにしました」(28歳・女性/主婦)

「お正月は毎年有名な神社までお参りに行きますが、交通費等を節約するために、今回は近所の神社でお参りしようと思っています」(53歳・男性/研究・開発・技術者)

お正月は家族や親戚などといっしょに外食を楽しむ人も少なくないようですが、今回は節約のためにそれらをガマンするという人も。また、普段のお正月はいろいろなところに出かけるという人も、このお正月はなるべくムダなお金を使わないようにするために、家にこもって静かに過ごすというケースが多いようです。

帰省に関する出費

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「帰省するといろいろお金がかかるので、この年末は帰省しないことに決めました」(43歳・女性/主婦)

「出費がかさむのはもちろん、まだまだコロナも心配なので、お正月の帰省をやめて、浮いたお金をほかに回そうと思います」(42歳・女性/主婦)

「ガソリン代や高速代が高いので、今年は帰省しないことにしました」(53歳・女性/その他)

「家族全員だと新幹線代がかなりかかるので、今回は帰省を諦めます。本当は帰省したいのですが、状況的に今回はガマンするしかないですね」(49歳・男性/営業・販売)

「帰省をやめて、浮いた飛行機代を光熱費などに充当します」(32歳・男性/営業・販売)

年末年始の帰省は、交通費や実家や義実家へのお土産代など、何かと出費がかさむため、出費を抑えるために、今回は帰省を取りやめるという人も目立ちました。特に、帰省に新幹線や飛行機などを使う場合は、家族全員分だとかなりの出費に。今はまだコロナも完全には落ち着いていないので、このお正月は家で過ごすという選択もうなずけます。

初売りや福袋に関する出費

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「毎年、初売りの際に洋服を買いに行きますが、なるべく節約したいので今年は行きません」(48歳・女性/主婦)

「いつもデパートの初売りに買い物に行きますが、今はなるべく余計なお金を使いたくないので、今回は諦めます」(56歳・女性/主婦)

「いつもは初売りになると、お店に並んで福袋を何個も買っていますが、今回は節約のために買うのをガマンする予定です」(34歳・女性/主婦)

「福袋を買うのをやめます。毎年必ず買っていますが、結局いらないものもたくさん入っていてムダも多いので、ムダ遣いできないこのお正月はやめておきます」(41歳・女性/主婦)

「年初めの福袋の購入は諦めて、買い物はお正月以降のクリアランスセールで様子を見ようと思います」(49歳・女性/総務・人事)

お正月といえば、豪華な食事だけでなく、デパートの初売りやさまざまなお店で福袋を購入するのも楽しみの1つですよね。ただ、福袋は値段的にはかなりお得でも、必要ないものが入っていることもあり、ムダに感じることも多いもの。物価高で贅沢ができない今年のお正月は、この福袋や初売りをガマンするという人も多いようです。

お歳暮やお年賀、お年玉に関する出費

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「お歳暮の内容を見直して、全体的に昨年よりもお歳暮にかける金額を減らすつもりです」(38歳・男性/研究・開発・技術者)

「お歳暮で選ぶアイテムをランクダウンする予定。相手には申し訳ないですが、今年は金銭的に厳しいので仕方ありません」(52歳・男性/その他)

「いつもお正月はお年賀を持って帰省していますが、こんなご時世なので今年は持っていかなくてもいいかなと思っています」(59歳・女性/自営業)

「毎年、親戚や知人宅に手土産を持って挨拶に行きますが、今年は行かないつもりです。行かなければ、子どもたちへのお年玉も必要ないので、かなりの出費を抑えられます」(48歳・男性/その他)

「親戚の子どもたちへのお年玉。昨年よりも各人千円ずつ減らそうと思います」(51歳・男性/公務員・団体職員)

「もう大人になったことを理由に、今年は子どもにお年玉をあげないつもりです」(56歳・男性/自営業)

例年よりもお歳暮やお年賀にかける金額を減らす、また子どもたちへのお年玉を減額したり、取りやめるなどして、出費を減らすという人もたくさんいました。お歳暮やお年賀をランクダウンするのは、相手に対して申し訳ない気もするかもしれませんが、物価高で今はだれもが大変な時期なので、それほど気にする必要はないと思います。

なお、今までご紹介した以外には、「意外にお金がかかる年賀状を廃止して、新年の挨拶をすべてメールに変更しようと思います」(40歳・男性/その他)というように、この機会に年賀状を送るのをやめて、その分の出費を抑えるという人も目立ちました。

いかがでしたか? お正月は何かと出費がかさみますが、今回はそこに物価高が加わって、例年以上の出費が予想されます。そのため、お正月をいつもと同じように過ごすというのは、金銭的にもなかなか難しいかもしれませんが、皆さんの意見を参考に上手に出費を抑えて、楽しいお正月を迎えたいものですね。

土田奈々子
土田奈々子

フリーライター。2011年よりイギリス在住。渡英前は出版社に勤務し、金融機関向け専門誌やマタニティ&ベビー誌の編集に携わる。現在は、ウェブを中心に女性向けの記事を数多く執筆。得意ジャンルは、妊娠・出産・育児や女性の健康、海外生活事情など。プライベートは、田舎の小さな村で日英バイリンガル育児に奮闘する二児の母。自分自身の働く主婦としての目線、子育て中の母としての目線を大切にしながら記事を書いていきます

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