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プロも愛用!キャンプの「食材の持ち運び」に役立つ身近なアイテム6つ

テント泊デビューにも、ちょうどいい気候の春。キャンプに詳しいフードコーディネーターのみなくちなほこさんに、親子キャンプを楽しむ際に、役立つ知識を教えてもらいました。今回は食材と調味料の持って行き方の基本について! 初心者はもちろん、キャンプ好きにも役立つこと間違いなしです。

食材&調味料の持ち運びに便利な6つのアイテム

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キャンプ場には冷蔵庫や冷凍庫はありません。お肉や飲み物など保冷が必要なものを持って行き、保存しておくのにクーラーボックスは準備したい必須アイテム。そして、家庭でも使う身近なアイテムも、持ち運びに大活躍します

(1)水入りの凍ったペットボトル

水は、満タンに入れて凍らせないよう注意。割れる可能性がある。

「保冷剤だけをわざわざたくさん用意するのは大変ですし、溶けたあとは使い道がありません。

ペットボトルに水を入れて凍らせ、クーラーボックスの保冷剤代わりに何本か入れていきましょう溶けたら、飲み水として使えます。とくに夏は、よく冷えているので“神の水”と崇めたくなるほどありがたい存在です(笑)。

夏場などは、コンビニでも凍った水やお茶を販売しているので、キャンプ場の近くで買って持っていくのもおすすめ」

(2)新聞紙

たき火の着火剤にも。

クーラーボックスの中に、食材を入れる前に新聞を敷いておきましょう。中に入れた氷などが溶けると不要な水分が出て底にたまりがちですが、新聞紙が吸水してくれます。さらに、上にも新聞紙を被せれば、冷気を逃しにくくなり、保冷効果が長持ちします

また、生ゴミを包むのにも便利です。余計な水気を吸収してくれるので、いやなにおいが起こりにくく、持ち帰りやすくなります」

(3)ジッパー付き保存袋

食材を持っていく時には、もちろん活躍。
生ごみなど、においや水気の出やすいごみを入れるのにも役立つ。新聞紙も一緒に入れておくと給水してくれる。

ひき肉や野菜などの食材や調味料類を持っていく時はもちろん、ゴミの持ち帰りでも水分やにおいが漏れにくくなるので、私は必ず持っていきます。お子さんがいる家庭なら、現地で木の実や葉っぱを拾って遊び道具にするなど、アイディア次第でいろいろ活躍しますね。

使い慣れたものでよいですが、中でも私は『ジップロック』の二重ロック出来るタイプを愛用しています。コツは、しっかり空気を抜くこと。持ち運びが省スペースですみますし、食材の鮮度も保ちやすくなります」

(4)『ジップロック』の角形コンテナ

角形なら、クーラーボックスの中でも隙間なく入れられる。
バターは『ジップロック』の角形コンテナに、おうちで使っている状態のまま持っていく。長方形なら、使い慣れたバターナイフもそのまま入る。

プラスチックの保存容器は皆さん、おなじみですが、同じメーカーで揃えるのをおすすめします。使わないときはスマートに重ねてしまっておけますし、積み重ねるにもスムーズ

私は、世界共通サイズの『ジップロック』の角形を愛用しています。意外と丈夫で、中には10年選手もいるほど。丸形のスクリュー蓋タイプもこぼれにくくて便利ですが、荷物に隙間が出来てしまうのがちょっと残念なんですよね。

調味料も、家庭で使っているものをそのままコンテナに入れます。ただ、調味料の場合は特に、夜露や朝方の湿気が心配なので、乾燥剤を入れておくと安心です。100円均一でも珪藻土や乾燥剤は手に入りますし、お菓子や海苔に入っている乾燥剤をリサイクルしてもいいですね」

(5)『コストコ』で買った「GLAD Press’n Seal」

3本セットで2,000円弱(2023年3月現在)で購入できる『GLAD Press’n Seal』。
食材をピタッと封じ込め、このまま湯煎も出来てしまう。
コップにぴったり被せて、そこにストローをさせば、飲みこぼし予防のキッズ用カップに。

「ラップ感覚で使えるこのアイテムは、キャンプでも大活躍しますよ。コストコ通なら、おなじみですね。

冷凍から湯煎まで使えますし、いやなにおいもなく、木にも張り付くので、テーブルの汚れが気になる場合はこのラップで覆ってしまいます。テーブルクロスのような感じですね。マルチに使えるので、あれば一本持っていくと便利です。

これがない場合も、通常のラップはちょっと残った食材の保存や、子どもが食べ残したお皿を覆っておくのに使えます。アルミホイルも、煮たり焼いたりするときの蓋代わりや、フライパンで作るホットサンドなどに活躍するので、持っていくと便利でしょう」

(6)『Can Do』で買った「Cool air mat」

厚みが1cmもないので、隙間を埋めるのにぴったり。

「保冷剤単体ってあまりたくさんは持っていかないですが、薄型ならクーラーボックスの隙間に入れられて便利です。溶けた状態で瓶などに巻きつけておき、そのまま凍らせることもできます。

これは確か、夏場に『Can Do』で販売されていたものです。暑くなってくると便利なアイテムが増えてくるので、キャンプに使えるかな?とチェックしておくのもコツかもしれません」

こうしてみると、クーラーボックスは別として、それ以外には特別な道具はなくてOK。むしろ、台所に常にあるものが持ち運びに活躍するんですね。次のキャンプも、これで安心です!

 

撮影/黒石あみ(小学館)

【取材協力】みなくちなほこ(キッチンボタン) 

ニイミユカ
ニイミユカ

兵庫県出身、浅草在住。一児の母。主に食や体のことなど、生活にまつわる地に足のついた企画を、雑誌や書籍、WEBメディアなどで編集・執筆する

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