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「おでん」を時短で美味しく作るコツを紀文食品に聞きました。大根のレンチン調理法など目からウロコの技

春が近づいてきたものの、まだまだ温かい料理が恋しいですね。みんなの人気メニュー・おでんを美味しく作るコツについて、おでん種など練り物を中心に製造し、「おでん教室」も主催する『紀文食品』に尋ねました。第1回目の今回は、味のしみ込んだ本格派おでんを“時短で作るコツ”。忙しい毎日に覚えておきたい秘伝のワザをご紹介します。

おでんは、忙しいときのお助けメニュー

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『紀文食品』が調査する「実際に家庭の食卓にのぼった鍋」のアンケートでは、2022年の結果は1位「おでん」、2位「すき焼き」、3位「キムチ鍋」。そして、おでんはなんと、1999年から24年間もトップの座を守っているそうです。

おでんがこれほどまでに愛され続けている理由を、『紀文食品』広報室の萩原ゆみさんはこのように語っています。

「家庭での人気の理由は、煮込むだけの手軽さに加えて、入れる種(たね)の組み合わせ、だし、味付けなどで我が家の味が出せる“懐の深さ”があるからだと考えられます。それだけに、人それぞれに思い出やこだわりのある“日本のソウルフード”に成り得たのだと思います。

そして何より、おでんがこれほど愛されるのは、その“和み感”ではないでしょうか。くつろいで楽しめ、寒い季節にはほっと心を和ませる、おでんは究極の癒しの料理といえそうです」

また、紀文食品が2022年に行ったアンケートで、どんな時におでんにしようと思うか、という質問に対して(複数回答)、1位「寒いとき」(85.7%)、2位「体を温めたいとき」(42.7%)といった、温かさを求めて献立をおでんに決める一方で、「調理や片づけを簡単に済ませたいとき」(7位、21.8%)、「おかずを一品で済ませたいとき」(8位、20.7%)、「忙しく、あらかじめ作っておきたいとき」(10位、16.4%)といった回答もありました。

ひとつの鍋で様々な食感や味わいが楽しめ、栄養のバランスもとりやすいおでんは、忙しいときの“お助けメニュー”としても、頼りにされているようです。

それなら、いまよりもっと時短で作れたら、いっそう嬉しいですよね。そんなニーズに応える、時短ワザを2つ教えてもらいました。

ワザ1:大根、こんにゃくの下ごしらえを電子レンジで時短

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大根、生米、水を入れ、ラップをかけて600Wの電子レンジで5分、かき混ぜてさらに3分加熱する
こんにゃくは両面に格子状の切り込みを入れて、三角形に4等分し、ラップをかけて600Wの電子レンジで4分加熱する

調味したつゆに具材を入れて煮込んでいくのが、おでんの基本ですが、大根やこんにゃくは下ゆでが必要になります。これが「ちょっと手間だな」と感じる人も多いのではないでしょうか?

そこで朗報、電子レンジで簡単に調理する方法があるそうです。

大根は3cm幅の輪切りにし、厚めに皮をむいて面取りをし、片面に深さ1cmの切り込みを十文字に入れます。

耐熱ボウルに大根と生米(大根1/2本に対して大さじ1が目安)を入れ、かぶるくらいの水を入れてラップをかけ、電子レンジ(600W)で5分加熱し、一度混ぜて、さらに3分加熱します。

こんにゃくは両面に格子状の切り込みを入れ、三角形に4等分し、ラップをかけて電子レンジ(600W)で4分加熱します。

いずれも加熱した後、水気を切って熱いうちに、つゆに加えるのがポイントです。

実際に試してみると……

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大根とこんにゃくを電子レンジでチン。熱いうちにつゆに入れ、煮込んでいく

電子レンジを使って筆者も試してみました。

完成したおでんを味わってみると、大根は中までしっかりと味がしみ込み、こんにゃくも臭みが抜けて、つゆの旨味を吸い込んでいました。

いつもは下ゆでに鍋を使っていましたが、鍋を洗う手間も時間も省けて美味しくできるので、これからは電子レンジを活用したいと思います。

ワザ2:つゆのベースを「水だし」で時短

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かつお節と昆布を水に漬けて一晩冷蔵庫に置く
ザルやさらしなどでこすと、きれいな黄金色の“水だし”が完成

さて、おでんの決め手になる“つゆ”ですが、だしを取るところから始めるのが、「なんだか面倒だな」と思うことはありませんか?

でも、紀文食品が提案する“水だし”なら、だしの材料を合わせて一晩冷蔵庫に置けば完成です。実際に作ってみると、雑味がなく、洗練された味わいのだしを取ることができました。

作り方は簡単。水1,400mlにかつお節30gと切り込みを入れた昆布10cm×2枚を入れ、一晩(6時間以上)冷蔵庫に置き、一度こして、鍋に移します。

風味豊かな本格だしは、おでん以外にも様々な料理に活用できるので、覚えておくと便利ですよ。

「おでんつゆ」を余すことなく活用する超簡単アイディア

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残ってしまったおでんのつゆ、皆さんはどうしていますか?

料理に活用する人も多いかと思います。筆者も、残ったつゆで炊き込みご飯を作ったり、カレーにしてみたりと、無駄にしないようアレンジしてきましたが……。

ここで、紀文食品が提案するのは、お茶漬けにして味わうアイディアです。白いご飯におでんのつゆをかけるだけ。お好みで大葉のせん切りやわさび、ごまをのせてもグッド。これなら調理時間はほぼなし。おでんの献立の〆として味わってもいいですね。

おでんのつゆをご飯が吸い込んで、かつおと昆布の旨味、つゆに溶け込んだおでん種の風味を、しみじみと感じる美味しさです。

いかがでしたか?

前の晩や当日の朝から水だしを冷蔵庫に仕込んでおき、具材の下ごしらえを電子レンジで時短すると、大好きなおでんを作るハードルが下がり、嬉しいことずくめですね。

次回は、おでん作りでよくある失敗と解決法を紹介するとともに、45分でおでんが美味しく作れるレシピをご紹介します。

【参考】

紀文食品「おでん教室」

https://www.kibun.co.jp/knowledge/oden/index.html

新井円
新井円

ライター、J.S.A.ワインエキスパート。札幌の編集プロダクションに勤務し、北海道の食・旅・人を取材。夫の転勤で上京後、フリーでライティングや書籍の編集補助に携わる。小学生のころから料理、生活、インテリアの本が好きで、少ない小遣いで「憧れに近づく」ために工夫し、大学では芸術学を専攻。等身大の衣食住をいかに美しく快適に楽しむか、ずっと大切にしてきたテーマを執筆に生かしたいです。小学生のひとり息子は鉄道と歴史の大ファン。

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