子育て世代の「暮らしのくふう」を支えるWEBメディア

【本格派のお出汁&具だくさん味噌汁】ママ料理家 楠さんちのホットクックレシピ Vol.9

ホットクック愛用者の中で意外と多い、「いまいち使いこなせない」、「定番のレシピにもうひと工夫してみたい」というお悩み。そんな方たちのために、野菜ソムリエでもありママでもある料理家の楠みどりさんが、ホットクックで作るからこそ美味しいオリジナルレシピをご紹介します。
第9回目は「昆布とかつおの本格出汁と、それを使った具だくさん味噌汁」です。ちょっと面倒なイメージの出汁も、ホットクックを使えば火加減の調整なし! さらに出汁を活用した具だくさんの味噌汁、おまけで中華風の春雨スープも作ってみました。1品で栄養がしっかり摂れる汁物があれば、ご飯の満足度がぐんとアップしますよ!

おいしい出汁があれば、和食は簡単!

こんにちは。楠みどりです。

ホットクックで作るメニューというと、煮込み料理や低温調理がメインになりがちだと思いますが、低温調理機能を活かした美味しい出汁も隠れた人気メニュー。出汁を取るのが面倒でだしパックやインスタントに頼りがちという方も多いかもしれませんが、じっくりと丁寧に取った出汁の美味しさは格別です。

旨味たっぷりの出汁を使うと、薄味でも満足感が高くなるため、減塩効果もあるといわれています。美味しい上に健康にもいいなんて最高ですよね。そして、今回はその出汁を活用して、野菜の旨味たっぷりのお味噌汁を作ります。日本人でよかった~と思わせてくれる滋味深い味わいです。

おうちで過ごす時間が長くなっている今、すでにホットクックをお持ちの方でも、こんな使い方もできるんだ!という新しい発見になれば嬉しいです。

ホットクックは最新型の1.6Lタイプを使用

我が家は3人家族なので、扱いやすい2~4人用、1.6Lタイプを使用しました。炊飯器と同じくらいの大きさなのでそれほど場所を取らず、コロンとしたフォルムでキッチンになじみます。

第6回目から最新モデル(2021年5月時点)に変更になりました! 今まで使用していたホットクックとは異なる点が2つ。

1点目は、内鍋がフッ素コーティングになったこと。旧モデルはステンレス製でした。フッ素コーティングしてあることで、汚れがこびりつきにくく、お手入れがラクになります。

2点目は、蒸しトレイが付いていること。蒸し調理だけでなく、低温調理の際に袋の浮き上がりをおさえるのに役立つ付属品です。

これからご紹介するレシピは最新モデルでなくても作ることができますので、従来のモデルをお持ちの方もぜひ参考にしてみてくださいね。

基本的な使い方等はこちらの記事をご参考に。
●「ホットクック」がやってきた!3人家族で2週間リアルな使い心地をレポートします

香り豊かで旨味たっぷり!基本の和風だし

null

【材料】(一度に作りやすい分量)

・だし昆布 5g
・かつおぶし 10g
・水 500ml

【作り方】

(1)内鍋にだし昆布と水を入れて、本体にセットしてまぜ技ユニットを装着します。

(2)メニューを選ぶ→カテゴリーで探す→発酵・低温調理→だし→スタートボタンを押します。

(3)加熱時間は1時間10分と表示されますが、残り10分の時に「食材を取り出してください」と表示が出ますので、昆布を取り出します。蓋を閉めて再度スタートボタンを押します。

●ポイント:蓋を開ける際は湯気でやけどしないように気を付けてくださいね。

(4)加熱が終わったらかつお節を加えます。そのままかつお節が沈むまで少しおきます。

その後、キッチンペーパーかガーゼをのせたザルで濾したら完成です。

(5)黄金色に輝く、香り豊かな出汁の完成です!

昆布で出汁を取るときはグラグラ煮立てると雑味が出がち。低温調理でじっくり旨味を引き出すというホットクックならではの方法で、美味しい出汁になりました。

せっかくなので、この出汁を使って野菜たっぷりのお味噌汁を作ってみましょう。

具だくさん味噌汁

【材料】

・大根などお好みの野菜 合わせて300g程度
・出汁 500~600ml
・味噌 大さじ3程度
・豆腐 100g

【作り方】

(1)大根やにんじん、玉ねぎなどお好みの野菜を薄切りにして内鍋に入れます。出汁を注ぎ、本体にセットしてまぜ技ユニットを装着します。

●ポイント:野菜はお好みのものでOKですが、根菜類などは火が通りやすいように薄切りにします。

(2)メニューを選ぶ→カテゴリーで探す→スープ→具だくさん味噌汁→スタートボタンを押します。約25分で完成します。

(3)部屋中に立ち込める出汁の良い香りに娘も興味津々!

「いいにおい!何作ってるの?」と近づいてきました(笑)。

(4)加熱が終了したら豆腐を加えて、味噌を溶き入れます。その後2分ほど加熱を延長します。

●ポイント:豆腐を最初から入れてしまうと「す」が入ることがあり、滑らかさが損なわれます。また風味を活かすために味噌は最後に溶き入れます。味噌によって塩分などに差がありますので、味をみながら量を加減してください。

(5)具だくさん味噌汁の完成です!

お好みで小口切りにしたネギなどを添えてお召し上がりください。

娘は大根が大好きなので、やわらかく煮えた大根入りのお味噌汁に大喜び! 具だくさんなので食べ応えもありますし、おにぎりや納豆ご飯を添えれば朝食にぴったりです。

 

また、ホットクックで作るスープとして、中華風春雨スープなども簡単に作ることができますよ。

お好みの野菜や肉類、春雨を内鍋に入れて水と鶏がらスープの素を加えて本体にセット。メニューを選ぶ→カテゴリーで探す→スープ→野菜たっぷりスープ春雨→スタートボタンを押します。約20分で完成します。

今回は冷蔵庫の残り野菜と冷凍保存しておいた鶏団子を入れて作ってみました。野菜の甘みが感じられる、優しい味わいに大満足。野菜不足解消にもおすすめの一品です。

汁物調理にもホットクックが大活躍!

ホットクックで出汁も取れるというのは嬉しい驚きでした。じっくり低温で加熱されるせいか、旨味が濃く感じられました。昆布を煮出す温度などに不安がある方は、まずはホットクックにおまかせで出汁を取ってみるというのも良いかもしれません。

ただ、私は普段から出汁を取り慣れているので、わざわざホットクックを使わなくても良いかな~というのが正直な感想です(笑)。ちょっと時間もかかりますしね。

ただし、今まであまり使うことのなかった汁物の調理には、ホットクックが意外と便利だなと思いました!

例えば、仕事帰りにお総菜コーナーでメインのおかずを買ってきたときなど。家に帰ってきて、ホットクックに冷蔵庫にある野菜をポンポンと入れてスイッチオンすれば、ほったらかしでホッとする味わいの汁物が完成します。野菜がしっかり補えて、ご飯の満足度もぐんと上がりますよね。調理している間にお風呂の準備や片付けなど、ほかの作業もできちゃいます。

また、これからの季節、火を使う料理は億劫になりがちですが、お味噌汁やスープは毎日食べたいもの。ホットクックがあれば、火を使わなくて済むので暑いキッチンで格闘する必要がないんです。これって主婦にとっては結構嬉しいことです。

使いこなすほどに色々な料理や調理法が楽しめて、レパートリーもぐんと増える気がします。私ももっとホットクックを活用して、さらに料理の幅を広げていきたいと思います!

pin はてなブックマーク facebook Twitter LINE
大特集・連載
大特集・連載