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置くより吊して! 専門家が教える「台所スポンジ」NGな使い方5つ

食器や調理器具を清潔に保つための必須アイテム“台所スポンジ”。使い方を誰に教わるわけでもなく、なんとなく自己流で使用しているという人がほとんどだと思いますが、実は正しく使えていない人も多いようなのです!
今回は、家事研究家・高橋ゆきさんから教えてもらった台所スポンジのNGな使い方をお届けします。

NGその1:油汚れから先に洗う

キッチンの流し台に使用済みのカレー鍋、カレー皿、グラスがある場合、あなたはどれから洗いますか?

しんどいことは先に済ませたいから……とカレー鍋から取り掛かるのはNG!

「洗いものをする際は、グラスや塗り物など油汚れ以外から、というのが鉄則です。

特に、カレールーの汚れなどは非常にしつこいので、カレー鍋のあとにグラスを洗うと、スポンジが吸収した汚れがグラスについてしまうおそれがあります」

食器を効率的にキレイに洗いたいなら、汚れの少ないものから取りかかるようにしましょう。

NGその2:スポンジの使い分けをしない

「1つ目のNGともかかわることなのですが、食器や調理器具を何でも1つのスポンジで洗うこと自体が効率的ではありません。

台所のスポンジは“油汚れ用”と“それ以外”の2種類を使い分けるようにしましょう」

NGその3:スポンジを漬けおき洗いにする

いくらスポンジをすすいでも、汚れやぬめりが取れない場合、あなたはどうしますか?

“とりあえず水に漬けておこう”という対処法はNG!

「実は汚れたスポンジを水道水に漬けたまま放置すると、水中でどんどん雑菌が繁殖してかえってスポンジを汚染することにもなりかねず危険です。

また、ただの水道水ではなく、漂白剤を溶かした水ならいいのかというと、この方法も長く漬け過ぎるとスポンジを早く傷めることになるので、注意が必要です」

スポンジの汚れやぬめりが気になる場合は、無理にキレイにしようとするよりも新しいものに交換するほうがいい、とのことです。

NGその4:スポンジの使用後、泡を十分にすすがない

スポンジの使用後、汚れや洗剤が残らないようにしっかりすすいでいるでしょうか?

「最近では、“除菌ができる”というキッチン洗剤もあるので、すすぎが不十分でスポンジに洗剤が残った状態でもOKなのだととらえてしまう人も多いようです。

しかし、食器を洗ったあとのスポンジには、洗剤の泡にも汚れが付着していることがあるので、泡が残らないように十分にすすぎましょう

“除菌ができる”というキッチン洗剤でスポンジを除菌したい場合には、食器を洗ったあとに泡を放置するのではなく、商品の説明書をきちんと読んで正しい方法で行いましょう。

NGその5:使用後のスポンジをしっかり乾かさない

食器を洗ったあと、スポンジを十分にすすいだとして、その後はどのようにしているでしょうか?

「すすぎ後のスポンジはしっかり乾かさないと、どんどん雑菌が繁殖してしまいます。ですから、“置く”よりも“吊るす”ほうがオススメです。

なお、“スポンジ置き”を使用している人は、置き場がぬるぬるしたりカビが生えたりしていないか、こまめにチェックするようにしましょう」

スポンジ本体だけでなく、その置き場もちゃんとケアしておかないと、そこが雑菌の温床になってしまうこともあるようですよ! 使用後の濡れたスポンジは吊るして乾かしましょう。

 

毎日何気なく使っている台所のスポンジですが、意外とNGな使い方をしていた人も多いのでは? 今日から正しい使い方に切り替えて、スポンジも食器も清潔に保つようにしましょう!

 

【取材協力】

※ 高橋ゆき・・・家事代行サービス株式会社ベアーズhttp://Happy-Bears.com】取締副社長。2003年、家事研究家としての活動開始(現任)。2015年、世界初の家事大学設立、学長として新たな挑戦を開始(現任)。 2016年のTBSドラマ『逃げるは恥だが役に立つ』でも家事監修を担当するなど、家事研究家、日本の暮らし方研究家としてテレビ・雑誌などで幅広く活躍中。1男1女の母でもある。

2017/6/25 WooRis掲載

執筆/中田綾美

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