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「お風呂の椅子」使わない人は何割?不要派・必要派それぞれのメリットとデメリットを調査

一日の疲れを癒したり、汚れを落としたりする浴室にて、皆さんは椅子を使っているでしょうか? 椅子はあるのが当たり前という人もいれば、なるべく風呂場にものを置きたくないという人もいて、なかなか好みの分かれそうなこのテーマについて、『kufura』では20代~60代の男女500人を対象にアンケート調査を実施しました。

「風呂椅子を日常的に利用していますか?」

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浴室で椅子を使っているかどうか尋ねたところ、結果は以下のように。

「使用している」・・・302票(60.4%)

「使用していない」・・・198票(39.6%)

風呂椅子を使っている人が約6割とやや優勢。続いて、使う派、使わない派それぞれのコメントをご紹介します。

風呂椅子を使う理由は?

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椅子に座るほうが楽だから

「立ったまま洗うのは疲れる、またそのまま地べたに座るのも嫌なので使用している」(31歳女性/総務・人事・事務)

「椅子があると姿勢が楽で湯船のお湯も汲みやすいです」(51歳男性/コンピュータ関連技術職)

「頭と足の裏を洗うときは椅子に座りながらやるほうがやりやすい」(45歳男性/その他)

「ゆっくりリラックスして、体の隅々まで洗うことができるから」(47歳男性/総務・人事・事務)

椅子を使う理由として、まず大半の人が挙げたのは「椅子に座るほうが楽だから」。立ったまま、もしくは床に直接座るよりも、落ち着いて頭や体を洗えるというのが、椅子を使う最大のメリットといえそうです。

椅子があるのが当たり前だから

「昔から習慣的に使っているので椅子を使うことが当たり前になっている」(50歳男性/その他)

「椅子なしでの入浴など想像できません。温泉でも銭湯でも必ずありますから」(62歳男性/その他)

風呂椅子を使うのが当たり前になっている、との声もかなり聞かれました。たしかに、椅子のある浴室が快適空間なのであれば、わざわざ撤去する必要性もありませんよね。

その他、こんな理由も…

「椅子に座るほうが泡が壁に飛び散らない気がする」(53歳男性/その他)

「子どもと並びながら洗いっこをするときに洗ってもらう人はお客さまだから座るという感覚で置いてある」(33歳女性/その他)

「髭剃りのときは椅子必須!」(39歳男性/その他)

その他、座ることによって水や泡の跳ね予防になる、子どもと入るときに便利、鏡を見ながら髭剃りするのに必要、などの声が上がりました。ちなみに、筆者は長年、風呂椅子は使っていないのですが、いわれてみればなるほどそういう役割もあったのか、と納得です。

風呂椅子を使わない理由は?

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浴室で座る機会がないから

「お風呂はオールシーズン湯船には浸からずシャワーのみなので頭、顔、体を洗ってサッと出たいので」(48歳女性/その他)

「洗髪等は立ったままするし、あとは湯船に浸かるだけで別に風呂椅子が無くても問題ない」(45歳男性/その他)

「立ったまま洗うほうが個人的には楽なので、椅子を必要としないから」(52歳女性/主婦)

椅子を使わない理由としてまず多かったのは、「立ったままで事足りるので椅子の必要性がない」との声。特に、浴槽の湯をくんで使うのではなく、シャワーのみで済ます場合、立ったり座ったりするよりも、立ったままのほうがむしろ楽に感じられるようです。

掃除の手間がかかるから

「すぐにぬるぬるになり気持ちが悪いので椅子は使わない」(54歳男性/コンピュータ関連以外の技術職)

「お風呂に物が多いとカビが生えやすくて掃除が大変だから、なるべく物を少なくしている」(40歳女性/その他)

「前はあったが、使わないし、お風呂の掃除が面倒だから処分した。置き場所もとらないし、処分してよかった」(42歳女性/コンピュータ関連技術職)

次いで多かったのは、掃除の手間を減らすためとの声。ただでさえ労力のかかる風呂掃除。水垢やカビの対処に追われたくなければ、なるべく浴室内にものを置かないようにするに越したことはありません。

その他、こんな理由も…

「お風呂が狭くて置くと邪魔になるから」(43歳女性/主婦)

「マットが敷いてあるので、いらない」(54歳男性/その他)

「家族とはいえ、人が直接お尻を乗せた椅子にはあまり座りたくないため」(42歳男性/その他)

その他、浴室のスペースの都合上、置けない・置きたくない、マットやすのこを敷いているので必要がない、などの声が寄せられています。筆者の場合、一人暮らしを始めた際、ユニットバスで椅子が置けなかったのがきっかけ。その後、結婚してセパレート式のおうちに引っ越しましたが、その頃には椅子なしが当たり前になっており(夫も同様)、現在に至る……という状況です。同じような経緯の人が結構いるんじゃないか、という気がします。

 

以上、風呂椅子の利用状況についてアンケート調査結果をご紹介しました。住宅環境や家族構成、ライフスタイルなど家庭ごとに事情はさまざまだと思いますが、「実はいらない!?」「やっぱり椅子があるほうがいいかも」などお悩み中の人は、ぜひご参考にしてみてくださいね。

中田綾美
中田綾美

成人までの人生を受験勉強にささげた結果、東京大学文学部卒業。その後なぜか弁護士になりたくて司法試験に挑戦するも、合格に至らないまま撤退。紆余曲折の末、2010年よりフリーライターの看板を掲げています。

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