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主婦たちが実践「キッチンの掃除が格段にラクになる10カ条」これで大掃除いらず!

毎日使うキッチンを、調理がしやすく、きれいな状態に保ちたいですよね。とはいえ、仕事に育児に多忙ななか、手間がかかるのはちょっと……「なんとかラクにきれいを保てないものか」といつも思います。

そこで『kufura』では、20~50代の既婚女性215人が実践する「キッチンの掃除が格段にラクになった工夫」を調査し、「10カ条」にまとめました。

1:とにかくキッチンに物を出しておかない

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“キッチンのきれいを保つ極意”とも言えそうなのが、こちらの回答です。「物を減らす」、「物を出しておかない」、これに尽きるという声が寄せられました。

毎日の調理や食事に必要な物・本当に使うものだけを厳選したうえで、収納できるものは収納しておく。まずはこのことを心に留め、2~10の項目についてみていきましょう。

「必要最低限の調理器具や食器しかないため、常に物はあんまり置かないようにしているので、普段から掃除はしやすいです」(33歳/主婦)

「キッチンに物を置かない。何もないので、頻繁にアルコールスプレーして雑に拭いてもきれいになる」(45歳/主婦)

「無駄なものを極力置かない。ほこりとか汚れがつかないよう、なるべく引き出しなどにしまう」(47歳/主婦)

2:コンロ周りに物を置かない

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キッチンのなかでも特に汚れやすく、汚れをためこむと掃除が大変な場所といえば、コンロ周り。

厄介な場所だからこそ、この場所を制することが“ピカピカキッチンへの近道”とでも言うべく、コンロ周りの工夫について様々な声が寄せられました。

3項目に分けてご紹介します。基本は“とにかくコンロ周りに物を置かない”とのことです。

「まず、コンロ周りに置いていた、ふだんよく使う調味料や油を、まとめてトレイにのせてみました。トレイごと移動できるので、使うときに出して使わないときにしまうのも簡単。あとは、ささっと拭くだけで作業台もきれいになるので便利です」(53歳/主婦)

「コンロ周りに物を置かないようにした。汚れる場所で、火も使ったりして危ないので、何も置いていないことで掃除がしやすいから」(26歳/主婦)

「コンロやキッチンの台に極力物を置かないようにして掃除をしやすくしている」(40歳/総務・人事)

3:コンロ周りの汚れはすぐに拭く

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調理中に飛んだ油をそのまま放っておけば、そこにホコリが付着して、頑固なベタベタ汚れに……もう想像するだけで憂鬱になりますね。

時間が経つと汚れが落ちにくくなるので、「熱いうちに」「汚れたらすぐに」拭き掃除をするよう心がけているという人が多数。

ここで先延ばしにしてしまうと、かえって労力が必要になるので、面倒くさがらず、調理中や調理の直後に済ませておきたいですね。

「コンロ周りに何も置かず、使ったらシートで汚れを拭き取るのであまり汚れない」(45歳/その他)

「コンロを使ったら、布で拭くようにしたら、掃除がラクになった」(47歳/主婦)

「ウエスなどを使って、料理をしている最中や直後にこまめにコンロ周りをささっと拭く癖をつけた。いつも小奇麗になって大掃除する必要がほとんどなくなった」(56歳/主婦)

4:油汚れ防止アイテムで対策しておく

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コンロ周りの油汚れを防止するアイテムを駆使して、あらかじめ対策しておくという声もありました。

コンロを囲むように置く“油はねガード”は、使い捨てタイプから、洗ってくり返し使えるものまで、さまざまな製品が販売されているようです。

壁に貼るシートタイプも、透明なものやタイル風など多彩にそろい、貼っておけばキッチンの壁面に直接汚れが付くことを防げます。

「油はねガードを洗いながら繰り返し使えるものにした。ベラスコートのものでお手入れがラク。こまめに洗えるので、使い捨てを長く使うより、清潔になった」(40歳/主婦)

「初めから壁に油はねの汚れを防ぐシートをはってから掃除がラクになりました」(35歳/パート・アルバイト)

「油ハネ対策に100円均一のカバー的なものを利用」(56歳/総務・人事)

「レンジフードのフィルターを貼る。五徳の下に焦げ付き防止のシートを付ける」(27歳/主婦)

5:シンク回りのアイテムを最小限にする

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水回りに物が多いと、ぬめりや汚れが発生しやすく、一段と手入れが大変になりますよね。

「なくていい」という声が最も多かったのは、三角コーナーです。洗い桶や水切りカゴも水垢がたまりやすく、置かないことで調理スペースが広く確保できるという声が目立ちました。

何を隠そう、筆者は新婚当時から現在までの間に、三角コーナー、洗い桶、水切りカゴをすべて“リストラ”しました。生ごみはシンクに置いたビニル袋にまとめてこまめに捨て、洗った食器はすぐに拭き上げる、慣れてしまえば何ということもなく、狭いキッチンを快適に使えるようになりました。

「三角コーナーのぬめり掃除が苦手なので、三角コーナーをなくして、紙タイプの自立できるものに変えた」(53歳/主婦)

「三角コーナーを置かないことです。すぐに生ごみは捨てるようにしたら、そんなに臭いもしなくなりました」(39歳/主婦)

「洗い桶と三角コーナーを置くのをやめました。流しの中に何もなくなって、掃除がラクになりました」(57歳/主婦)

「流しにステンレス桶を置かないようにしたら、自然と食器などの洗い物がたまらなくなって、スッキリした」(56歳/その他)

「水切りかごを置かなくなった。スペースが広くなるし、水切りかごを清潔に保つ手間もなくなったから」(37歳/主婦)

「足元のマットを排除した! スッキリしたし、掃除がラクになった!」(53歳/主婦)

6:よく使うキッチンツールだけを厳選する

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キッチン用品売り場を覗いてみると、便利そうなキッチン道具や、デザイン性の高い鍋など、心惹かれる物がたくさんありますが……毎日のように活躍する調理器具は、意外と限られているのではないでしょうか?

出番の少ないものは処分し、“これ以上増やさない”と決めておけば、収納場所を取らず、すっきりしたキッチンが保てるとの声が上がりました。

「ザルやボールを減らした。使うサイズはだいたい決まっているので、小さく使わないものを処分したらスッキリし整理しやすくなった」(49歳/主婦)

「1つで何役もこなす鍋を買う」(30歳/パート・アルバイト)

「マルチ鍋のようなものが人気であると思うのですが、それを大小2つ買ったら、ほかがいらなくなったのであまり掃除しなくても大丈夫になりました。物をあまり置かないのが一番だと感じています」(48歳/主婦)

「キッチン器具はできるだけ増やさないように最低限のものを使い回すようにしている。増やすとその分場所をとって整理が大変になったり、しばらく使っていないものが劣化してしまったりするため。そういった無駄やメンテナンスの手間を省けるようになった」(25歳/その他)

「同じものを使い回し、量を少なくしたら、掃除がラク」(35歳/公務員・団体職員)

「タッパーを同じ種類のものだけにしたら整理整頓がラクで見た目もスッキリ」(48歳/総務・人事)

7:調理器具を吊り下げ収納にする

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一見、掃除をラクにすることと関係ないように感じますが、調理中すぐ手の届く場所にキッチンツールを吊るしておけば、汚れた手で引き出しを開けたり、中を探ったりすることがなくなり、結果的に掃除しやすくなります。

筆者もこれを実践しており、手付きザル、味噌汁などに使う小さな鍋、卵焼きサイズのフライパン、メジャースプーン、トングなどをS字フックで吊り下げています。

吊り下げた分、引き出しや棚にしまうアイテムを減らせるので、収納スペースの限られたキッチンではおすすめの方法です。ただし、頻繁に使って洗うアイテムだけに絞らないと、吊るしっぱなしで汚れてしまうことになります。

「必要なツールを吊り下げにした」(42歳/その他)

「鍋等を壁側に吊るしておくようにしたら、場所も広くなり掃除しやすくなった」(59歳/主婦)

「炒め物で火をつけている最中など手が離せない時に使用する、ハサミやトングなどの調理具をすぐ取り出せるように、棚の中ではなくすぐそばの壁にS字フックを使ってひっかけておくようにした」(27歳/主婦)

8:ウエス&メラミンスポンジを常備

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不要な布を小さく切った“ウエス”をキッチンに常備しておけば、汚れに気づいたときにササっと拭けて、あとはそのまま捨てるだけ。

古くなったタオルや衣服を捨てる前に有効活用でき、キッチンペーパーなどを使う頻度を減らせるので、エコの面からもいい方法ですね。

水を含ませるだけで汚れが落とせる“メラミンスポンジ”を愛用している人も多かったです。素材によっては使えない場所もあるので、ご注意くださいね。

どちらも手の届くところに置いておけば、気づいたときに“ササっと掃除”できる万能アイテムと言えそうです。

「ウエスを使って、調理後の鍋やフライパンを拭くようにした。洗い物をするときに大体の汚れは取れているので、洗い物がすぐ済むようになった」(41歳/主婦)

「汚れたらすぐウエスで掃除。これに尽きる」(41歳/主婦)

「古着を細かく切って使い捨て雑巾にする。油物やレンジ周りを掃除してそのまま捨てるとラク」(57歳/主婦)

「メラミンスポンジを使って掃除します。水だけで軽い力で汚れが落ちるので、気軽に掃除できるから気に入っています」(35歳/主婦)

「食器の収納方法を変え、必要最小限のもの以外は処分した。メラミンスポンジを常に置いておくことで気づいたときに流しの掃除ができ、常にきれいを保てるようになった」(40歳/その他)

「メラミンスポンジでキッチン周りを磨くようになってから、とても汚れを落とすのがラクになりました。ねばねばした油汚れがスルスル落ちるので重宝しています」(54歳/主婦)

9:ピカピカになる洗剤を導入

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特に油汚れに効果を発揮するセスキ(炭酸ソーダ)などを使って、キッチンがピカピカになることを実感しているという声もありました。

“これがあれば汚れが落ちる”というお気に入りの洗剤を味方につければ、掃除が楽しくなりそうです。

「セスキ水を用意して、気がついたときにすぐ掃除できるようにしています。セリア(100円ショップ)で買った、油汚れが落としやすい雑巾と組み合わせると、短時間できれいにできます」(36歳/主婦)

「シンクのゴミ受けをハイターで掃除するようになった。きれいを保てている」(43歳/事務職)

10:使い捨てを取り入れて手軽に

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洗ってくり返し使うことのできるタオルや雑巾ではなく、あえて“使い捨て”のシートやペーパーを使うことで、気軽に掃除ができ、その結果、簡単にきれいを保てるようになったという声が寄せられました。

毎日のことなので、心理的なハードルを下げて、無理なく続けられることが大切ですね。

「洗わなければいけないタオルで掃除するのをやめて、ウエットティッシュタイプの掃除用具か、スプレーしてペーパーで拭き取るタイプにしました。洗うタイミングや洗い方などを気にしなくて良くなったのでラクになりました」(38歳/主婦)

「使い捨てのペーパーふきんを使う。油が飛んだなとか、何かこぼれたなと思ったら、すぐさまそれで拭く。そうやってこまめに掃除しておくと、そんなに汚れて掃除が大変とはならない。ふきんだと汚れがついたら洗わなきゃいけないのが面倒でなかなか億劫だが、ペーパーふきんだと捨てるだけなので、そくできる」(38歳/公務員・団体職員)

「床を拭くフローリング用のウエットティッシュを置いた。煮ている時間やレンチンを待っている時間などで、ちょこっと拭き掃除ができる」(34歳/主婦)

いかがでしたか?

毎日キッチンに立つ主婦の皆さんが、“少しでも掃除をラクにしたい”との思いで考え出し、日々実践するキッチンの工夫について紹介しました。

取り入れられそうなアイディアがあれば、ぜひ参考にしてみてください。いまから実践しておけば、年末の大掃除がグッとラクに、あるいは不要になるかもしれませんね!

新井円
新井円

ライター、J.S.A.ワインエキスパート。札幌の編集プロダクションに勤務し、北海道の食・旅・人を取材。夫の転勤で上京後、フリーでライティングや書籍の編集補助に携わる。小学生のころから料理、生活、インテリアの本が好きで、少ない小遣いで「憧れに近づく」ために工夫し、大学では芸術学を専攻。等身大の衣食住をいかに美しく快適に楽しむか、ずっと大切にしてきたテーマを執筆に生かしたいです。小学生のひとり息子は鉄道と歴史の大ファン。

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