「家で死ぬ」ことを決めた夫




著者の倉田真由美さん。2000年〜2013年まで週刊誌「SPA」(扶桑社)で連載された漫画『だめんず・うぉ〜か〜』が大ヒットし、「だめんず」という言葉は流行語にもなった。

「家で最期を迎えること」を決めた夫の過ごし方


すい臓がんで「余命6カ月」と宣告されながらも、延命治療は希望しなかった夫の叶井俊太郎さん。

「夫と私、二人だけの濃密な時間。あの時を思い出すと苦しくて、でも大切で、きっとすべてを言葉にして人に伝えることは一生できないと思います。」と倉田さん。

夫にリクエストされたけれど、売り切れで買って帰ることができず、タルタルソース入りのファミチキを食べさせてあげられなかったその翌日…

まさか、いなくなるなんて。「せっかく夫が食べたいと思ったものなのに、食べさせてあげられなかった。今も残る後悔の一つです。」

倉田さんの夫・叶井俊太郎さん。1967年東京生まれ。映画配給会社のバイヤーとして、2001年の仏映画「アメリ」を買い付けて大ヒットさせた。独立後もホラーやコメディーなど話題作の企画やプロデュースを手がけた。 2024年に永眠。

本書は、2000人以上を看取った在宅緩和ケア医の萬田緑平先生による「在宅ケア&看取り」に関する解説も収録。
在宅緩和ケア医・萬田緑平さん。群馬大学医学部卒業。大学病院の外科医として、多くのがん患者の手術や抗がん剤治療を行う中で、医療や看取りについて疑問を感じ、2008年から緩和ケア診療所に勤務。2017年に『緩和ケア 萬田診療所』を設立。

本書には、倉田さんと萬田さんの特別対談も掲載。

『夫が「家で死ぬ」と決めた日 すい臓がんで「余命6か月」の夫を自宅で看取るまで』
著/倉田真由美 1,760円(税込)小学館













