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そんな苦労があるなんて!「双子の名前付け」悩ましい理由は…【続・双子ちゃんがやって来た vol.10】

産まれてくる赤ちゃんにつける名前は、親からの初めてのプレゼント。それが双子の場合は、2人いっぺんにつけることになり、とても悩ましいところなのです。

似ている名前がいいのか、それとも似せない方がいいのか、どんなところにこだわった方がいいのか……。今回は「双子の名前」について見ていきましょう。

双子の「ペア」はどんな組み合わせ?

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妊娠がわかり「双子ちゃんですよ」と言われたあとは、驚きながらも、パパもママもいろんな準備に追われるようになります。そんな中、一番頭を抱えるという方も多いのが“名前”です。

妊婦さんの中には、産まれる前に性別や組み合わせを知りたくないという方もいるかもしれませんが、双子の母である筆者としては、双子の場合、性別の組み合わせなどを早めに知っておくことをおおすすめします。

その理由は、双子の名付けは想像よりも時間と労力がかかるからです。1人でもなかなか決まらないものですが、2人の場合はさらに悶々としてしまいます。

2人ともベストな名前にしてあげたいのですが、ここで双子ならではの“ペア”問題が発生するのです。組み合わせとしては、

・ (一卵性)男×男

・ (一卵性)女×女

一卵性の場合は性別が一緒で顔も似ていますが、二卵性の場合は、

・(二卵性)男×男

・(二卵性)男×女

・(二卵性)女×女

このいずれかの組み合わせになります。さらに顔も似ていないケースもあるので、誕生日は同じ日であっても、兄弟姉妹のような感じになる双子も多いのです。

組み合わせによって名前を似せるかどうか、漢字を揃えるか、対にするかなど、ペアがわかったところで大まかな方向性を決めておくといいでしょう。

筆者の場合は、妊娠がわかったときに一卵性双生児であるといわれ、妊娠6カ月くらいで、男×男の組み合わせであることがわかりました。それまでは何となく名付けの本や画数の本をぼんやり読んでいた程度でしたが、それを機に一気に本気モードに突入しました。

すると、片方はいいけどもう片方の名前がイマイチという事態があまりに多く発生したのです。それを避けるためにも、ペアの内訳を先に知っておくと考えておきやすいですね。

似せる?それとも似せない?何を揃える?

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双子の名前と聞いてイメージするのは、“何となく似ている名前”ではないでしょうか。メディア等で活躍する双子の名前も、似ている名前が耳に残っていたりしませんか? 筆者の周りの双子を見ると、やはり圧倒的に名前を似せているケースが多いです。

双子の名付けで気を付けた点について、周囲の双子ママの意見をまとめてみました。

(1)呼んだ時に「同じような愛称」になる名前は避ける

例えば、2人とも、“まーちゃん”などになるような名前です。男の子同士であれば、「まさお」と「まさる」や、女の子同士であれば「まき」と「まな」などです。どちらも同じ愛称で振り返ってしまうので、避けたいところです。

(2)先に産まれた方が「あいうえお順」で先に来るようにする

ほぼ同じような時刻に産まれたとしても、戸籍上は、長男次男、長女次女となります。その時に、長男長女が、次男次女よりもあいうえお順で先にくるようにしてあげるとわかりやすいです。例えば、「かずお」と「まさお」であれば「かずお」を長男にし、「まさお」を次男に、「あき」と「まき」であれば「あき」を長女、「まき」を次女にします。

入学後は、氏名のあいうえお順に出席番号が決められることもあります。その際に、いつもは長男長女が先なのに、学校では次男次女が先になると子どもたちも混乱してしまうので、なるべく順番を統一した方がいいかもしれません。

(3)差がでないような名前にする

何かと比べられてしまうのは双子の宿命かもしれませんが、例えば片方だけにいいイメージを連想させるような字を使い、片方には普通にするなどと差をつけてしまうと、子どもの世界では、より比べられることになりかねません。平等を心がけた方がうまく行くことも多いです。

筆者の場合は、「なるべく平等にしてあげたい」と思ったのですが、漢字や音の響きが良くても“画数はこっちはよくてこっちはダメ”というようになかなか難しく、結局エクセルで夜な夜な計算式を作るはめになりました。どこにこだわってどこは譲れるのか、パパとママできちんと話し合っておきたいところです。

(4)あえて似せない

双子といえども将来は別々の道を辿り、1人の人間として生きて行くと割り切り、あえて似せないという方もいます。実際に産まれてきた顔を見て、似せない方がいいという気持ちになったという方もいます。いずれにしても、子どもの将来を考えて、納得してつけてあげたいですね。

双子は早く産まれてくる可能性も。早めに決めよう!

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双子の赤ちゃんの場合、単胎の赤ちゃんよりも名付けの準備を早めにした方がいい理由としては、妊娠中に何らかのトラブルに見舞われる可能性が高めであることもあげられます。例えば、妊婦健診に行ったらそのまま入院と言われて出産まで入院になったり、早産になったりと、とにかく何が起こるかわからないのが、双子妊娠です。

出産予定日は40週0日で計算されていますが、筆者の周りの双子ママを見てみても、40週まで持つケースは非常に稀で、予定日より1〜2カ月早く産まれるということも珍しくありません。

また、早産になると小さく産まれることもあり、そうすると産後も保育器に入ったりと赤ちゃんのお世話に手がかかり、ゆっくりと名前について考える時間が持てないことも考えられます。

慌ただしくなって納得のいく名前が考えられなくなるという事態は避けたいので、早め早めを心がけて余裕をもちたいところです。

 

せっかく2人で一緒に産まれてくる命。産まれてくるまでにいろいろなパターンを考えて、いい名前をつけてあげたいですね!

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