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「ママ友トラブル」経験者はおよそ2割!悪口に仲間はずれ…トラブルを避けるには?

人が大勢集まれば、必ず自分と合わない相手も出てくるものです。会社でも学校でも陽気な人がいれば、ちょっぴり意地悪を言いがちな人がいたり、プライドが高い人もいます。それはもちろん、ママが大勢集まっても同じこと。

“子どもの友達の親”の中でも、園の外で子ども同士が遊んだり、一緒にお茶をしたりする相手を“ママ友”と呼ぶことがありますが、やっぱり“合う人”と“合わない人”がいるのは仕方がないことです。とはいえ、“普通の友達”と違って、子どもの人間関係が絡んでおり、自分の感情だけで距離を置くのは難しいこともありますよね。

今回は、20~40代の子どもがいる女性にママ友とのトラブル経験の有無や、その内容についてきてみました。アンケート結果を見ていると、「急に近づきすぎるのも、敬遠しすぎるのもご用心」と感じられる回答が多数寄せられています。

それでは詳しい内容をご紹介します。

8割のママが「ママ友トラブルはほとんどない」と回答!

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今回アンケートにご協力いただいたのは、223人。まず、ママ友トラブルの経験について聞いたところ、経験がある女性は約2割という結果に。

たまにある・・・19.3%
よくある・・・0.9%
まったくない・・・79.8%

ママ友トラブルを経験していない人が多数派でした。それでは、トラブル経験者の内容はどのようなものだったのでしょうか? ちょっぴり怖いですが、皆さんの回答をのぞいてみましょう。

いじめ、悪口、過度な詮索…ママ友関係が壊れるトラブル内容は?

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223人中、トラブルを経験した45人女性にその内容を聞いてみました。複数の回答が集まった6つのケースをご紹介します。

(1)悪口・嫌味

悪口の原動力は嫉妬であったり、ちょっとした違和感を共感してもらいたい気持ちであったり、それは言っている人にしかわかりません。ママ友トラブルの大きなきっかけにもなっています。

「昔つるんでいたママ友グループから『良い人ぶる』など見るたびに嫌味を言われた。引っ越して去っていきましたけど」(41歳・主婦)

「他の人に私の悪口を言っていた。以来疎遠になっている」(48歳・その他)

自分の悪口が耳に入ってきたら誰でもイヤな気持ちになりますよね。でも、「悪口は言った分だけ言われてる」というのは、ママ友社会ではよくある話だと思われます。


(2)子ども同士のトラブルを通じて

多くの親は、子どもが被害者になる可能性を恐れています。だからこそ、子どもの言い分を信じて相手を責めてしまったり、逆に責められることでギクシャクすることも。

「先方の娘さんが息子からおもちゃを取り上げたことが原因で、息子が叩いてしまった。暴力を振るう子どもとは、同じ園に通わせたくないと直接怒鳴られた。その娘さんは幼稚園でのトラブルが多く、私立のお嬢様学校に転校していった」(38歳・主婦)

「仲が良かったママですが、子ども同士がケンカをすると相手のママもなぜか怒って険悪になったことがある」(33歳・主婦)

「子ども達同士の気持ちの行き違いを、自分の子どもだけが被害者のように言っていたので、一時疎遠になっていた」(46歳・主婦)

「”お互い様”で和解した」という声もありましたが、小さな子どものちょっとしたトラブルにおいては“一歩引いた視点“と、”謝る”と”許す”の重要性が感じられる回答でした。

(3)無視・仲間外れ

少数ながら、陰湿ないじめのような経験をした女性の声も寄せられました。

「仲良しだと思っていたママ友だったのに、私の子どものほうが優秀というか、成績が良かったというのがわかってあからさまに嫌な態度をとるようになったので、こっちから縁をきった」(44歳・主婦)

「知らない間に仲間外れにされた」(44歳・その他)

「グループLINEで私のことだけ無視するママがいた」(28歳・主婦)

大人ですから、このような未熟ないじめは、決して“よくあること”ではないと断言できますが、狭い人間関係では起こりうることでもあります。

巻き込まれたら、個人やグループから距離を置くしかありません。

(4)LINE&メールトラブル

スマホにまつわるトラブルが人間関係に影響を与えることもあるようです。

「ママ友が図々しいのでその事を他のママ友にメールしたつもりが本人にメールしてしまった」(46歳・主婦)

「グループLINEにチームの遠征時の写真をアルバムにしたが、気に入らない写真があり消してくれと言われて、しばらくはなんとなくギクシャク」(38歳・その他)

悪口を誤って本人に送ってしまう“誤爆”を避けるべく、ネガティブな言葉はなるべく文字に残さないようにしたいものです。

(5)干渉・詮索

相手の情報を聞き出し、何かで”勝った”という実感を必要としている人もいるようです。裏返せば自分への自信のなさなのでしょうが……。

「経済状況や子どもの成績などを探ってくる方が結構いるので、あまり深入りせず付き合っている」(42歳・主婦)

「同じ学年の子どもがいるママ友が、なんでも比べてくること。そして、自分のところの方がいいとアピールしてきたこと」(46歳・総務・人事・事務)

こうした相手に出会ったら、”作り笑顔の壁”で感じよくブロックして、話をはぐらかしてしまいましょう。

(6)売り込みや勧誘

仲良くなってから、勧誘のターゲットにされたと気づいたケースも。

「ねずみ講をしてきたから」(42歳・総務・人事・事務)

「宗教勧誘されること」(32歳・主婦)

グイグイと距離を縮めてくる相手には、ちょっと注意が必要かもしれませんね。

今回は、ママ友トラブルにまつわるアンケート結果をお届けしました。

3児の母である筆者は”ママ社会”に片足をドップリと突っ込んでいます。PTAで大役についていたときには詮索や心無い噂を経験した経験はゼロではありませんが、接してきた人のほとんどは優しくて子ども思いです。

子どもが卒園して何年たっても、偶然会って、翌日には忘れてしまうようなくだらない話で大笑いして別れた後は、いつもすがすがしい気持ちです。

ネガティブな印象がまとわりつく“ママ友”ですが、面倒を避けようとすべて人間関係をシャットダウンすることは難しいもの。急激に距離を縮めてくる相手は注意が必要ですが、“お互い様”と思える相手との関係をあたためていけたなら、子育てがひと段落した後も長く友情が続くのではないでしょうか。

 

cstock.adobe.com

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